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更新日:2018年11月22日

新人ホールスタッフの修行日誌(上田文化会館)

平成30年4月、上田文化会館ホールスタッフとして新人が加わり、主に照明を担当しています。

舞台照明は、イベントに合わせて多くの照明を調整し、場面場面に最適なステージを演出しなければならず、先輩職員の照明技術はもはや職人技です。

先輩職員の師匠の後ろ姿を見て、ホールの職人技を学び成長する様子を「修行日誌」としてお届けします。

普段は見ることができないホールの裏側やスタッフの苦悩、成長をご覧ください。

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修行風景

 

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ステージ裏側

 

 

修行日誌

看板・垂れ幕(平成30年11月22日)

前回からのリレー講座として、看板や垂れ幕について、もう少し掘り下げていこうかなと思います。

まず、「看板」というのは横長の紙で文字が横に流れているもののこと、「垂れ幕」は縦長の紙で文字が縦に流れるもののことを指しています。

実は、この看板や垂れ幕はいつも決まった位置に吊るのではなく、催し物の内容によって吊り替えているんです。

通常は舞台中程に吊っているのですが、スクリーンに映像を映す場面があれば、看板や垂れ幕がスクリーンで隠れないよう、舞台前方に移動させます。

また、「パソコンとプロジェクターを使って講演をしたい!」「さらに看板も吊りたい!」といった要望があると、「わざわざ看板を吊らなくてもパソコンソフトの画面の中に看板も組み込んだらどうか」とこちらから提案もしています。

これは、「こちらの手間をかけたくない」という怠け心から申し上げているのではなく、看板や垂れ幕の作成はサイズがサイズなだけに結構お金がかかるようなので、節約の意味で申し上げています。

なので、打ち合わせの段階で既に舞台上で決まっていることがあれば、些細なことでもお気軽にお伝えください。

では、看板や垂れ幕はどのくらいの大きさで作ればよいのでしょうか。

ホームページでは、看板は縦78センチメートル×横650センチメートル以内、垂れ幕は縦330センチメートル×横50センチメートル以内となっています。

しかし、これより大きくても吊ることはできますので、「大きく作ってしまった」と諦めずにご相談ください。

ただ、あまりにも大きすぎたり小さすぎたりするとステージ上のバランスがよくありません。

 

特に注意が必要なのは垂れ幕の縦の長さなのです。

 

垂れ幕の縦の長さは、規定の330センチメートル以上でも吊れるのですが、長すぎると上が見切れてしまったり、うまく照明が当たらなかったりとかっこよくありません。

なので、垂れ幕は縦の長さ(文字が書いてある範囲)が330センチメートル以内におさめていただきたいです。

「文字の書いてある範囲」と記載したことにも理由があります。

垂れ幕の上下の余白部分を多くとっていただきたいのです。

上の余白が多いとバトンにくるんと巻き付けることができ、とっても安定しますし、下の余白があるとやはりくるんと折り返しておもりを入れると垂れ幕が丸まる心配がありません。

どうか垂れ幕を作成する時は、次の2つに注意してくださいね。

  • 文字の書いてある範囲は330センチメートル以内
  • 上下それぞれ30センチメートルくらい余白を作る

ホールスタッフからの切実なお願いをして、前回からのバトンをつないだリレー講座を閉じたいと思います。

 

 

今回、いい資料写真を用意できませんでした。

 

今後いい写真を撮ってこの記事につけたいと思います。

 

バトン(平成30年10月17日)

舞台には「サスバトン」と「吊りものバトン」って呼ばれるものがあります。

まず、「バトン」とはなんぞや?というところから。

まだ記憶に新しいリオデジャネイロオリンピックで銀メダルを獲得した男子リレー日本代表。

山縣選手、飯塚選手、桐生選手、ケンブリッジ飛鳥選手と神業と言われるバトンパスでつないだのが「リレーバトン」です。

リレーバトンのもっと長いものが舞台に吊られており、金属製なのでとても重いものです。

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照明器具が吊られている棒が「サスバトン」です。

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看板がワイヤーで吊られている棒が「吊りものバトン」です。

「落ちてきたら危ないのでは?」

「そもそもなぜ舞台に金属パイプみたいなものがが吊られてるの?」

そのように感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まず、安全性からですが、毎年吊りものの保守点検を行っており、たくさんのチェック項目をクリアしています。以前の日誌にも書きましたが、バトン以外にも吊りものはたくさんありますがすべて保守点検を行っています。

安全第一で運営していますのでご安心ください。

次に、なぜ金属パイプのようなものが吊っているのか。

様々なものを吊るので、丈夫で耐久性がなければいけません。

看板や演題を吊ることもありますし、舞台セットや照明を吊ることもあります。

最初に記載した「サスバトン」は、サスペンションライト(照明器具)を吊るのでサスバトン。(そのまんまですね。)

「吊りものバトン」は、照明器具以外のものを吊るためのバトンで、主に看板や演題、垂れ幕を吊ります。

初めてホールをご利用される方で、「看板や垂れ幕を舞台に吊りたいけどどのようにやったらいいんだろう…?」という場合、打ち合わせの際にホール職員に遠慮なくお声がけください。カッコよく吊ります。

以前ご利用いただいた方も、「今回はこんな感じで…」とお声がけいただければ、イメージに合うように吊ります。

全体のバランスや高さなど、お客様から見やすく、利用者様にご満足いただけるよう調整させていただきます。

バトンの話をしていましたが、いつの間にか看板や演題、垂れ幕の話になってしまいました。

次回は看板や演題、垂れ幕の話を書きたいと思います。

バトンだけに次回に続く…。

 

ポリカラー(平成30年9月14日)

ホールと言えば演劇やコンサートを思い浮かべる方が多いかなと思うのですが、この会館では組織の定期大会や研修会で使われることも多いです。

どちらもホールで行われる催しものですが、同じステージでも雰囲気がかなり違いますよね。

それぞれ目的は違うので雰囲気もそれぞれだとは思うのですが、見た目的な意味での一番の要因は「舞台に色が付いてるかどうか」なんじゃないかと思います。

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色がついたステージ

 

研修会などは生明かり(色が入っていない明かり)が主ですが、演劇とかになってくると生明かりをベースに赤や青、緑やオレンジなどたくさんの色を使って演出される場合が多々あります。

そこで、明かりに色を付けるときに使うのが今回の題名になっている「ポリカラー」というものです。

耐熱ポリエステルで出来た薄いぺらぺらしたもので、ちょうどいい大きさに切ったものをシートに入れて、それをさらに灯体に入れて使用しています。

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ポリカラー

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ポリカラーを加工したもの

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灯体に入れるところ

 

この「ポリカラー」というのは、ある企業が出しているの商品の名前でして、本当は「カラーフィルター」というのですが、日本で一般的に使われているのがポリカラーなのでその名称で呼ばれています。

ポリカラーの色には番号が振られてまして、10番台がピンク、20番台が赤、30番台がアンバー(オレンジ)、40番台が黄色、50番台が緑、60番台が青緑、70番台が青、80番台が紫といった感じで、十の位を見れば大体どんな色なのか判別出来るようになっています。

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色見本

 

色温度を変えるものやその他諸々な種類があります。

一の位は数字が若いほど色が濃く、大きくなるほど薄くなるように大体並んでいて、色番号を書くときは#22とか#78とか数字の前に#をつけて表しますが、数字単体で書くときもあるので人によるのかもしれません。

海外のメーカーだとさらにその前に会社のイニシャルが付いたりして区別できるようになっています。

舞台照明は絵具とは違い加法混色なので、色の異なる灯体で明かりを重ねるとだんだん白に近付きます。

混ぜ具合でほぼ無限に色が作れるので、頭で考えた色をぱっと出せるようになりたいです。

 

上手・下手(平成30年8月1日)

約4週間ぶりの更新になってしまいました。ホールの仕事以外にもホームページの更新も手間取ることがまだまだ多いです。これからもがんばります。

さて、「上手・下手」この言葉をぱっと見たときに何と脳内で再生されたでしょうか。

「じょうず・へた」と再生された方、正解です。人生で使われる「上手・下手」は大抵この読み方です。

「かみて・しもて」と再生された方、こちらも正解です。

舞台関係で使われる「上手(かみて)・下手(しもて)」という用語は、客席から舞台を見て右側のことを「上手(かみて)」、左側のことを「下手(しもて)」と呼ぶものです。

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この写真の右側が「上手(かみて)」左側が「下手(しもて)」です。

この用語は、舞台関係者以外でもライブや観劇をされる方もご存知かもしれません。

舞台に立っている人にとっては右側でも照明音響をいじる人にとっては左側だったりするので、いちいち「あなたから見て左」みたいな言い方を避けるために「上手(かみて)・下手(しもて)」という言葉が生まれたのかなあ思います。

この用語について、高校時代に忘れられない出来事がありました。

私が高校3年生のときの演劇班顧問の先生が、演劇未経験でしたが様々なサポートをしてくださりとても頼れる先生でした。その先生のお言葉です。

大道具を組み立てており、とても大きなひな壇を並べ、「一番上手(かみて)」から「一番下手(しもて)」までそれぞれ張り紙をしていました。

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ちなみに、この写真が上田文化会館で使っているひな壇です。

先生がその張り紙を見て一言。

「おっ、これは一番「じょうず」に出来た段ってことだな。…するとこの反対側の段は…」

先生には悪いですが、班員全員で大いに笑わせていただいて、今でもすごく良い思い出です。

今度ステージを見るときは、「上手(かみて)・下手(しもて)」をぜひ思い起こしてご覧ください。

 

つりもの(平成30年7月6日)

「つりもの」というと季節のお魚を想像するかもしれません。

今日ご紹介するのは、舞台でのつりもの(吊りもの)です。

本日の大物はこちら、反響板です。

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舞台一面に広がる大物です。

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これは天反と言って天井の部分に当たります。

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吊り上がるとこんな感じです。

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残りの正反と側反を下すと反響板の完成です。

(ちなみに正面にあるのが正反、側面にあるのが側反です。そのままですね。)

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反響板の扉を開閉するために裏側を登ったりします。

落ちたらやばいだろうなって思いながらいつも作業してます。

 

 

よろしくお願いします(平成30年7月4日)

平成30年4月に新規採用職員として、上田文化会館に配属になりました「かな(仮名)」です。

上田文化会館ホールスタッフとして照明を担当し、勉強しています。

先輩職員の師匠の背中は遠いですが、一歩一歩経験を積んで利用者の方から信頼されるホールスタッフを目指します。

私が学んだことやホールの裏側を日誌としてお届けします。

読みづらいところもあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。

 

さて、1回目ということでホール内の照明をご案内します。

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ホール内にはたくさんの照明器具があり、その数、100を超えます。その照明器具をイベントごとに調整します。

今日、上ったところは、「シーリング」という場所です。

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客席の天井にあるところです。

上の作業場はこんな感じです。とても高い場所にあり、ステージを上から見下ろします。私は高い所でも平気です。

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ここでステージがきれいに映えるように照明を調整しました。

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照明一つでもステージの印象が変わります。

全ての照明器具を手足のように使えるようがんばります。

お問い合わせ

上田市役所教育委員会中央公民館

〒386-0014 長野県上田市材木町一丁目2番3号

電話番号:0268-22-0760

ファックス番号:0268-22-1633

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