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上田市ホームページ > 市政情報 > 総合政策 > 合併(平成18年3月6日)に関すること > 合併を考える市民の集い
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更新日:2015年3月11日

合併を考える市民の集い

平成15年9月17日(水曜日)「合併を考える市民の集い」講演内容

〇母袋市長
 合併と上田市の将来

〇小山立氏(前上山田町長・現千曲市長職務執行者)
 千曲市誕生に見る「なぜ今市町村合併か」

〇龍野彰宏氏(任意合併協議会新市将来構想策定委員長)
 生活快適都市を目指して

 


 

 

母袋創一市長講演「合併と上田市の将来」
母袋創一市長講演「合併と上田市の将来」

 まず、変化の激しい時代にあって、市町村合併が大きな課題になっております。私はこの問題を考えるに当たって、まず対極的な見地、現状、そして将来の見通しをしっかり私どもが示す、そして住民の皆さんに考えていただく中で、判断をしていただきたいと思っております。去年の市長選におきましても、両候補共20万都市構想というものを公約に挙げさせていただきました。私は今の時代、無作為というのは許されないと思っておりますし、上田市にとって、上田地域の母都市でございます。その上田市の責任ある対応というのが今求められているのではないか、このように思います。

 変化し、変化の中で取り組んだ結果、起きるリスクというものもありましょう、しかし変化に対応しないで、じっとしていてその結果起きるリスク、私はこちらの方がこの地域にとっては大きいのではないか、このように思っております。もちろん20万都市構想というのは私の胸の内にはございますが、しかし、まずは現実的選択の中で対応していくと判断をいたし、17年3月を目途にして、4市町村の合併の協議を進めているところでございます。
 中央大学の佐々木先生が、人口15万人~20万人規模の市が最も色々な意味で効率的な行政運営ができると言われたのを思い出します。そして後でもお話しますが、合併は最大の行財政改革の一手段、このことも大きな意味合いを持っていると思っております。

 さて、上田市の将来を語る際、重要な事がいくつかあると思います。中央と地方の関わり、権限、あるいは財産、財政、予算配分そういった面にしろ、システムというものが制度疲労を起こしてきたのではないかという事であります。これまでとは違います。時代、状況に即した体制を作る、まさにこのことは構造改革と言っても良いくらいだと思っております。見直し、変えて、そして新しい創造をしていくことが必要であると思うのが一つでございます。
 二つ目に地方分権、そして主権、この時代これからは確実に進んでいくと思います。地方の能力、あるいは意欲とか強調、そういったものが確実に格差を生んでまいります。地域間競争の時代へ突入していくと言われている所以だと思います。
 三つ目に地域にあっては、これから大きな発展というのは望めない状況下でありましょう。しかし、持続的な発展はしていかなければいけない。それは、住民ニーズを捉えながらサービスの低下が生じないように努力していくということが求められていると思います。更に上田地域の中心都市、この上田の責務、役割を果たすために、周辺町村に呼びかけをいたしまして、心を同じくした4市町村でこれまで協議、研究を重ねてまいりました。当然上田市としてのリーダーシップは求められるところでございますが、しかし周辺町村あっての上田市ではないか、運命共同体という中でこれから考えていく必要があるだろうと思っています。
 先日長寿者、100歳を迎えられました手塚の樋口さんのお宅を訪問いたしました。その時に一声かけさせていただきました。
 「樋口さん、どうしてこんなに長生きされたのでしょう。」
 「それは神様しかわからんが、自分ひとりで生きられたのではなく、どんなに偉い人でも、自分の力で生きてきたと思うのは大間違いだよ。家族、周りの人たちによって生かされてきた。感謝です。」
 大変私にとっては重い言葉として受け止めました。上田市だけが良ければという発想、これは間違いだと思います。周辺町村との連携、最大限の配慮をしていく中で、この合併という問題に不安があるのであれば、それを払拭していくことが重要であろう、そして協議会の中では、武石村、丸子町、真田町の皆さんからも、たくさんのご意見をいただいたところでございます。

 ところで、ここで今日お迎えいたしました講師のお二人を紹介させていただきます。
 1人目はこの9月1日に発足したばかりの県下で初の平成合併を成し遂げられました千曲市誕生の原動力となられた立役者、小山立前上山田町長さんでございます。現在千曲市の職務執行者として新しい市長さんが誕生されるまでの執行者として責任を果たされておられます。なぜ合併を目指したか、あるいは新市発足後間もないけれども住民、職員の変化がどのようにあるのか等千曲市への期待を込められて貴重な体験談が聞かれるものと思います。どうぞよろしくお願い申し上げたいと存じます。
 そして、もうお一方は上田商工会議所副会頭の龍野彰宏さんでございます。新市将来構想という大変重要な役割の策定におきまして、担っていただきました。そちらの委員長として、お忙しい中ではございましたが、時間を割いてまとめていただきました。当地域にどんな思いを持って新市将来構想策定に当たられたのか、合併に対する期待等をお聞きできるものと思っております。
 大変お忙しい中、このお二人にご出席いただきました。どうか会場の皆様には市町村合併、並びに今後のまちづくりを考える上で参考にしていただきまして、皆さんの周辺でも合併について論じ合っていただく参考となれば大変幸いと思っております。


地図 これが今進めておる、色ぬりが4市町村合併の形でございます。そして周りを含めれば、上田広域プラス北御牧村が入っております。この形を見て色々創造される方がいらっしゃると思いますが、私はまさに、全体の姿というのは長野県の小型版ではないかと思います。小県郡というのはまさに長野県を小さくした郡だから小県郡というのですかね。こんな感じに思いました。
 そして、この4市町村の姿が、またこれが動物に見えてしょうがない、ここに鼻がございまして、口、手がありまして、この部分が頭でしょう、首、ここが胴体、足腰、私がよく言っているリュックが似合うまちづくり、ここにリュックをしょっている。こう見ると、やはりやっていることに間違いはないのかなと、こんな感じを持ちました。この頭の部分は真田町です、真田昌幸、幸村、知将、頭の良い知将でした。この辺の胴体、心臓部は上田市、丸子町が担っているのでしょう、更に足腰というのは丸子町と武石村さんで担っていただいているという見方をさせていただいたところでございます。

 さて、上田地域のこれからの戦略というものを練っていかなければいけません。今日は細かい事は申し上げられませんが、私は3つ大きく言えると思います。
 一つは地域の力をつけていくことが必要だということであります。地域の力、それはそれぞれの地域に住まわれる皆さんの活力、知恵、工夫、そういったもの。そして地域に込められる思い、そういうものを形にしていくことだと思っております。それだけに住民自治が大事になってくるのではないかと思います。
 二つ目には、産業の力だと思います。とりわけ、今産業が厳しい、特に有効求人倍率においても、上田地域は県下でも最低のランクに今あります。雇用も厳しい。これを乗り越えるには産学官連携も含めながら様々な産業、農業、工業、観光等々連携してやっていくことが必要だろうと思っております。
 三つ目には、自立だと思います。自立を求めて、地域の特性を活かした総合力を発揮する事が必要だろうと思います。この総合力を発揮するには、それぞれの各地域の役割、担い、その役割を担って欲しい。そして住民の皆様の変化に対応しうる意識開発というのも是非お願いしたい。改めて我々の組織というのも、機構も見直ししていく必要がある。そういうところに私はチャレンジする精神も生まれ、勇気というものも出てくるのではないかと思っております。
 4市町村にある個性とか素材、資源、まことに多く、素晴らしいものがあると思います。若干申し上げますと、例えば次のところを開いていただけますか。素晴らしい資源がいくつかあります。ご案内の通り、上田市の駅前、11月末に概ね完成してまいります。そして、菅平のスキー場、丸子町にあります文殊堂の入口、五台橋です。これが武石村の美ヶ原高原牧場であります。八ヶ岳中心高原の国定公園ですから、ここは360度の展望、また200種類の高山植物、日本一美しい高原と言われているところです。こちらに行きますと、真田町さんにあるサニアパーク、菅平でございます。このスポーツ施設は素晴らしいのでございまして、年間に1200を越えるラグビー、サッカー、陸上競技、そういう皆さんが使われております。これは八角三重の塔、上田市でございます。ここには丸子町、国際音楽村です、ここも文化の殿堂として立派に運営されております。この下に、武石村にある、オセンガブチという、雨乞いの神様として、この辺が有名なところのようでございます。
 この他、例えば温泉を軸にして考えられるものは、別所温泉、ささらの湯、丸子にいって、鹿教湯、美しの湯、これは武石、真田へいってふれあい真田館。温泉を軸にしただけでも色んな魅力が出てくると思います。
 また工業、工業は確かに上田市内の工場に頑張っていただいておりますが、隣の丸子町の工業の力というものは大変素晴らしいものであります。まさに地域が進めようとしている産学連携、雇用促進ということに合体した力というのは、素晴らしい力を発揮してくれるのだと思っております。
 農業、農業の面からも、最近言われる地産地消、菅平におきましては、高原野菜、本場です、上田市には高原野菜が欲しくてもない。また、美ヶ原には畜産という分野がある。上田市にもあります。更に丸子町では最近メルシャンのメーカーがワイン農場というもの土地を借りられ、そして今作付けが終わったところでございます。農業を見ても良い。
 観光は一つ一つ挙げられない。とにかくそれぞれ中にある観光資源というものを大いに利用できるのではないか。点から面へ展開できる要素をたくさん持っているだろうと思います。やはり地域で魅力を出して、滞在型の観光というものを是非とも進めたいと思っております。
 そして、高原もいくつかございます。菅平高原、美ヶ原高原であります。スキー場も菅平だけではなく、武石村さんに番所が原というスキー場がございます。あわせて練馬区さんの少年自然の家がございまして、練馬区と武石村さんとのつながりも非常に深くて行き来をやっておられるということです。魅力が大変あると思っております。
 また、水という面で上田市の水がめが菅平ダムにあり、千曲川があり、そして依田川があり、そして川の駅、半過のところにも魅力的な空間が出来つつあるということ。そのほか文化施設、それぞれのスポーツ施設を見ても色んな魅力が出てくるだろうと思っております。こういった魅力を磨いて、魅力が増す楽しみがあるだろう。人々の注目が注がれまして、人が集まってくる、上田のファンを増やせる要素ではないかと思うところでございます。

 さて、財政面から見てみたいと思います。ここに財政状況の話に移らせてまいりますが、それぞれの節減効果、合併特例債についての表がありますが、その前に、上田市の状況に若干触れてみたいと思います。
 15年度の一般会計は439億円でございます。そして、市税がこのうち160億円でございます。ですから、自主財源というのは4割を割っている状況でございまして、この160億円というのは前年比と比較すれば5.5%のマイナス。金額にして、9億8,000万の減収でございます。ちなみに最近の税収入を見てみましたら、大きかった年が11年度、179億円ありましたから、バランス、19億円がこの4年間で減ってしまった。大変頭が痛い。加えて、地方交付税も年々減っておりまして、これからも減りつづけるであろうと言われております。
 一方で、今年度も事業をいくつかいたしますが、新しい事業のために新たな起債を上田市としては約60億円、借金をいたします。更に財政指標を保つために繰り上げ償還というものをやっております。そして期限がきた返済をいたしております。これがなんと73億円です。過去いかに大きな事業を積み重ねたかの証だと思います。ここ数年が調度返済のピークに差し掛かってきた状況でございます。
 上田市にあっても税収、あるいは交付金、補助金の確保が非常に厳しい状況でありますので、ましてや周辺町村、全国的に町村の方が、更に大きな影響、波をかぶるだろうと予想されるところでございます。それだけに中心都市たる上田の責任も重要だろうと考えるところでございます。上田市の基金残高も、お手元に資料をお配りしておりますが、財政調整基金、減債基金の合計が14年度末で、31億弱ございます。これが今のままでいったら、21年度にはゼロになるであろう。ということは大型投資どころか事業推進という面にも様々な影響を及ぼすのではないかと私は思っておるところでございます。

 そこで合併効果の一つでございますが、住民の皆様に合併に対する期待、アンケートを取りますと必ず行政のスリム化、人件費削減等々でございます。これを見ていただきますと、今後15年間でどの程度の節減効果が期待できるかという表でございます。ここに人件費がございます。そして行政運営経費、物件費といわれるものでございます。この人件費だけで概ね100億円、これを足していきますと100億円、そして行政運営経費でなんと210億円ということでございます。単純計算で年に直せば約20億円の節減効果が出てくると思います。
 この間には、10年間で一般職員、行政のスリム化を図る、約155人を自然減という形ではございますが、減っていくことを前提で計算してあります。こういった大変巨額な数字が、全部他の事業にシフトするということは難しいかもしれませんが、様々な行政需要、あるいは他の事業に振り替えていく事が可能になってくるということが一ついえると思います。
 そして、この合併特例債でございます。よく、アメの部分ではないかと言われるのですが、しかし、確かにこれほど優遇してくれる、地域にとって有利な起債はないのであります。この合併特例債は、この4市町村が一緒になれば、発行限度額が約425億円でございます。この425億円の中身が建設事業として、390億円、その他に地域振興基金分、これも起債を起こして積み立てもしていいというのが35億円ある。これは基金的に積みながら、運用益をソフト事業とか、ハード事業に使える部分だとお考えください。そして起債を起こした中で、交付税で補填される部分が約70%、残りこの部分が自主財源として手当さえできれば、その事業はできます、簡単に言えばこういうことでございます。
 ただし、健全財政ということもございますから、この数字を全部使いきらなければいけないとは思いませんし、取捨選択していく中で事業というのは、今後、皆で考えていく必要があると思っております。
 そして、これまで上田市として行政改革をいくつか進めてまいりました。12年から14年の3年間で50人の職員を削減してまいりましたし、行政にあっては、職員給与カット、特別職の報酬カット、管理職手当のカット、市議会議員の報酬の削減、あるいは事務事業の見直し、こういうことでかなりのことはやってきておりますが、住民からは更なる努力をということを強く言われております。これからは生活者起点、そして住民との協働による行財政改革が必要であります。このことがよく言われる「合併は最大の行財政改革の一手段である」という所以だろうと思っております。

 次に合併の協議を通して見えてきたことを若干触れてみたいと思います。心がけというのが重要でございまして、対等合併、そして小さい単位を大切にしていく心がけが必要だろうと思ってまいりました。そして合併に対する懸念というものを払拭していく必要がある、こういう考えでございます。周辺部が寂れる、あるいは個性が失われる、地域間の格差が発生してしまうではないか、何としてもこれは今後克服していきたいと思います。その中で、私が申し上げ、皆さんと協議してきた中で大事にしたのが、新設対等合併という思いでございました。あわせて地域のコミュニティというのはこれから更に強化していかなければいけない。住民自治の充実を図っていかなければいけない。そういう中で、分権型合併ということを上田市から提唱させていただきました。
 これは市民皆さんにも一緒にまちづくりに関わっていただきたい、そんな思いで提言をさせていただきました。この内容については、ここに図式でておる内容でございます。地域自治センターというものを設け、それとは別に地域審議会というものを設けていくということでございます。
 地域自治センターにつきましては、まずは旧町村役場、そして市内にあっても、どのような単位でこういうものを設けていったらいいのか、これは今後の大きな検討課題だろうと思っております。市内にも3つの支所があるわけでもございます。想定しているのは、そういう自治センターにおいて権限、あるいは一定の予算というものを配していく必要があるのではないかと思っております。
 そして、地域審議会の役割でございますが、やはり基本的には地域の課題、あるいは市からの諮問内容といったものをご協議いただく。結果、住民が自ら考えて参加して、決定して、行動し得る仕組が作れればと考えているところでございます。
 新市将来構想につきましても、大変ご苦労をいただいたこと、それは後で龍野さんから詳しくお話いただきたいと思います。いいですねこのキャッチフレーズ、「日本のまんなか」私はど真中と申し上げています。「人がまんなか」そして「生活快適都市」であります。快適というのは時々満足という言葉にも使いますが、生活における満足度、あるいは快適にさせる都市、そういうことでございます。この地域が、これから住民と行政、あるいは経済界が自立協働しながら日本全国のみならず、世界に発信していこうとする強い決意が伺えるところでございます。これからの時代を担う青少年の責任を果たすためにも、今から未来のまちづくりを一緒に考え、一緒に取組むことで上田地域の核として持続的な発展を続けたいと考えているところでございます。こういう考えの元に法定協議会に移れるとなれば、今度は具体的な道路とか、文化施設あるいは福祉、教育等のハード、ソフト両面から事業計画、建設計画を作っていかなければいけない。それとともに、当然財政計画も作っていかなければいけないという状況でございます。
 ある方が、「人がまん中」を「人ガマン中」と読んだ。まさにこれからの時代ガマンすることも重要だろうと思っております。いずれにしろ、これから大いに仲間が共生し合いながら、ずくを出して新たなまちづくりにいそしむ必要があると思っているところでございます。

 最後に上田市として将来どんなビジョンが描けるか、まさにこれからのことですが、私なりに考えている事を2、3挙げたいと思います。私が言ったから全て決したということではなく、これから議論をいただくための素材として提供させていただきます。
 先ほどお話した地域の資源を活用していくということでございます。やはり地域の価値創造に向けて皆の知恵を結集したい。そして、その他に新たな価値というものを創造してみたい。更に加えれば、知的価値も加えていきたい。それが新たな都市づくりに向かうと思っております。
 先ほど農業とか、工業とか観光、温泉等で軸として挙げてみましたが、色んな地域がある。そして私はそうしたものを一つのプロジェクトとして組んで考えてみれば、更に面白さが倍化していくのではないかと思います。そして上田地域は情報とか、映像、映画というものにおいて他の地域にはない大変優れたものがございます。マルチメディア情報センター、丸子にある研究センターもそうでございますが、映像映画となりますと、上田は昔からフィルムコミッションが盛んであります。今も年間60本、テレビ、映画、写真誌の撮影がございます。今年も多くのロケ隊がきていますが、担当に「上田市だけではなくて、魅力は外にもあるのだから」と申しましたら、6月のテレビに丸子の鹿教湯が出たり、菅平でロケが始まっていたりとか、様々な形で紹介申し上げております。それぞれ監督、スタッフの皆さんにこの地域にはどうしてこんなに素晴らしい魅力があるのだろうと言っておられまして、大変嬉しいかぎりでございます。あの有名な「たそがれ清兵衛」、それから「さよならクロ」、「スパイゾルゲ」の重要なシーンもこの上田で撮影されたということ、大変誇りに思うべきものだろうと思います。
 それからあちこちでよく聞かれるのが、文化的な施設が立派なものが欲しいということです。今の市民会館、大変年期が入ってまいりました。まさに文化のシンボルと言われるものがあれでいいのか、私も考えるところがございます。これも周辺町村の皆さんのご理解をいただく中でなんとかあの市民会館の建て替えというものも視野に入れられればと思っておりますし、またあちこちからコミュニティセンターの設置という建設についても色々な要望が挙がっているところもございますし、また別所温泉、別所小学校の跡地の問題、私は別所線の存続の問題も含めまして、この地域にも、地域振興施設というものが必要ではないのかなと思っております。
 そして、福祉という面からいっても、保健福祉総合センター的な構想というのも視野に入るのではないか、幸い上田市においても、福祉総合センター的な役割を担うものということで2億数千万の基金を積み立ててあります。そういったものを利用し、特例債を利用した中で自主財源がわずかなもので、全体を網羅できうる施設というものも可能ではないかと思っておりますし、また今研究をいたしております、小児救急医療の充実を図りたい。これも上田市だけではダメですから、合併を視野に入れる3町村の理解を得ながら、早めの段階でそういった対応もできればということを考えております。
 色々言いたい事はあるのですが、駆け足で申し上げました。とにかくこれからの合併論議を通しまして、住民の参加、自治体制といったものの強化を図っていくとともに行政の効率化、スリム化を図っていくことが重要だと思っております。皆で力を合わせて前進できるようなまちが作れればと思い、私も1ヶ月の間皆で、職員も協力して45ヶ所で懇談会を開催していきたいと思っているところでございます。全て地域の力が頼りでございますので、どうぞご理解の上、懇談会にもお足をお運びいただくことをお願い申し上げてお役目を終わらせていただきたいと思います。
 ご清聴ありがとうございました。

 


 

 

千曲市誕生に見る「なぜ今市町村合併か」 千曲市長職務執行者 小山立氏
千曲市誕生に見る「なぜ今市町村合併か」 千曲市長職務執行者 小山立氏

 只今ご紹介を賜りました千曲市の市長職務執行者、また前の上山田町長の小山でございます。私は昭和32年上田高等学校があの甲子園でベスト8になった時の応援団の副団長をさせていただきまして、上田市への思いの多くは皆さんと一緒にあるわけでございまして、母袋市長さんが、新たに地域の活性化のために周辺市町村と組んで共にこの地域を発展していくんだという素晴らしい意気込みを感じまして、私のような者が皆さん方の前で果たして参考になる話の内容ができるかどうか疑問ではございますけれども、そんな母袋さんの意気込みに感動いたしましてお引き受けいたしました。
 ご存知の通り、いまや日本中を挙げて市町村合併ということが訴えられております。ちょうど私は町長としては2期目でございまして平成8年の10月に当選させていただきましたけれども、私は行政など一度も経験していない、むしろ民間で一体行政は何をやっているんだというような批判的な人間でありましたけれども、ある日突然町長に推されて思わぬ当選をさせていただきました。
 そのときから私は、特に上山田町はたったの6,700人しかない町でございまして、東京へ行っても、戸倉町は知らない。上山田町は知らない。しかし、戸倉上山田温泉はなんか知っておるなぁ、というような感じの町の町長でございました。
 その時に、この町を救うのは合併以外にないということで、「私は当初から合併に賛成してくれなかったら、私に票を入れてもらわなくても結構です。私は命がけで合併をします。」ということをお誓いして2回の当選をさせていただくことができました。そんな経過でございますので、私は人一倍合併に意欲を持って実は来年の10月まで任期があるのですけれども、なんとしても長野県で最初に合併をして、そして、長野県のモデルになるようにということでございますが、おかげさまで9月1日長野県で初めての合併でございましたので、多くのマスコミに取り上げていただきまして、千曲市を大いにPRすることができたことを大変嬉しく思っております。

 さて本題に入らせていただきますけれども、平成13年の6月14日に地方分権推進委員会の最終報告の中で、地方分権改革の推進とは別途に、しかし、不幸にしてこれと時を同じくして国と地方公共団体の財政の危機的状況はその深刻さの度合いを深めてきている。したがって、地方公共団体の財政状況はこれから更に年を追うごとにその厳しさを増すものと見込まざるを得ない。国に救済を求めてみても、国にはこれに応える余裕がないのである。従ってかかる事態に立ち入った事を慨嘆するのではなくて、むしろこれを構造改革を推進するチャンスと捉えなおして欲しい。地方公共団体はこの機会に国への依存心を払拭し、自己責任、自己決定の時代にふさわしい、自治の道を真剣に模索して欲しい。そのためには、国に向けていた目を地域住民に向け直し、地方自治の運営の透明性を高め、地域住民に対する説明責任を果たしつつ、行政サービスの取捨選択の方途を地域住民に問いかけ、その判断に基づいて歳出の徹底した削減を図るという地道な努力の積み重ねが必要である。とりわけ住民に身近な基礎的な地方公共団体である市町村における自主的な合併の推進は、こうした努力を結実させるための有力な選択肢であることを認識して欲しい。そして、第2次勧告においては、国・地方を通じた厳しい財政状況のもと、今後とも益々増大する市町村に対する行政需要や住民の日常生活、経済活動の広域化に的確に対応するためには、基礎的自治体である市町村の行財政能力の向上、効率的な地方行政体制の整備確立が重要な課題となっている。このため、今まで以上に積極的に自主的な市町村合併を推進するものとするということが、それこそ国を挙げてと言っては失礼ではございますが、地方分権推進委員会の報告でございます。
 私はこれを読ませていただきまして、やはりこれからは大変な変化の時代が来る、今までのような市町村行政ではやっていけるわけがない。これは今もそうです、県に言っても「それは町長いいことだけれど、金がない」、国へ言っても「それは良い事だが金がない」、こういう時代でございまして、では誰に頼むか、頼む所がないのであります。
 そして、それは住民の参画によって新しい市町村を築いていく以外にはないという時代ではないかと確信をいたしました。特に私は合併特例法、先ほど母袋市長さんの説明にもございました、どうぞ皆さんもう一度合併特例法という法律をよく読んでいただきたい。「合併は、自主的合併だよ」そうおっしゃる方が多くございます。しかし、今そんな悠長なことを言っている時代ではなくて、むしろ合併特例法を真剣に検討して勉強していただく時代ではないかなと思っております。
 そしてまた、情報通信の発達、それから道路網の整備、日常生活の拡大、ゴミの焼却とダイオキシンの問題への対応、それから介護保険制度、こういったものはなんとしても広域で取組む、そろばんではじける、効率を求めるものは大きくまとまった方が良いに決まっておるわけであります。
 しかし、一人一人の人間の感情、地域を愛する心は、そうそろばん通りにはいかないのでありまして、これが合併のデメリットと言われておるところでございます。いかに地域に愛着を持つか、大きくなっても自分の地域を大切にするか、これをデメリットとおっしゃる方も多くございますけれども、このデメリットを解決するのが私達であって、そして合併に向かったメリットを追求するのもまた私達ではないでしょうか。
 特に合併特例法では、今説明がありましたように、1市2町1村これが合併いたしますと、なんと425億円という大きなお金でそれこそインフラ設備をすることができる。もうこれからは多分この1市2町1村でも新たな投資はできない時代ではないか。今の財政状況から推してすれば・・・。しかしながら、425億の新たな投資ができる、この投資は今までの公共投資と違った形で皆が住民が参加して、どうしよう、どう使おう、自らこれを投資するとしたらどうだろう、これからの時代、俺が投資するなら、「あれはやるけれども、こんなことはやらない」こういう税金の使い方を考える時代が来ました。
 他の県のことで失礼ですが、あの四国に4本の橋が、本当に自分が、皆さんが1人1人金を出すと言ったら果たしてやったでしょうか、そういうことを考える時代にあって、どうぞこの420億円、しかもその70%は、10年間でありますが、交付金で返ってくる。お金だけを見たら、合併をしない市町村長なんて私は考えられない。だけど「町長30%は借金じゃないか」という声もありますが、だったら425億の素晴らしい投資をして、10年間でインフラをしっかりして、そして後は民間活力をして税金が上がるような仕事に投資すれば必ず30%の借金が問題ではないと考えました。

 さて、こうして今色んな意図や主役の元に市町村合併が問われておりますけれども、市町村合併というものをどのように考えたらいいか。今わかっていることは、これから皆さん方がこの上田地域をどうするか、ということだと思います。人間の行動は何ゆえに行動するかというと、夢と希望があるから、行動するのではないでしょうか。今お話した通り合併特例法の425億の夢をこれをどう実現させていくか、それには皆さん方一人ひとりがこれからの上田地域をどういう地域に持っていくのか。そして、それは今ここにいる我々よりも、子どもや孫のためにどうこの地域を持っていくのかと、その夢を今ここで描くのが新市将来構想でございまして、この後、龍野社長さん以下、皆で検討された新市の将来構想をこれからいかに実現していくかということではないかと思います。
 そして、私ども千曲市はこの新市将来構想につきましては、学識経験者や一般公募の方22人からそれこそ8ヶ月間かけまして12回の会を重ねると同時に地域懇談会、あるいは町へ出てタウンミーティングをやったり、そしてまた誰にでも参加していただいたKJ法を使って皆の意見、そしてまたインターネットやあらゆる郵便・手紙をもらってどんなことでも良いから地域の課題を出してくれ、そういう長野県では初めてと言われている努力を重ねて住民の意見の集約を図ってまいりました。
 そして、新市将来構想という都市像は、「千曲川に月や花が映える共生と交流のまちづくり」ということに決めよう、おかげさまで姨捨の山から見たときに棚田というものがある。そこに田毎の月が浮かぶ。それからあんずの里がある。上山田町の日本一のカーネーションやらトルコききょうがある。そうした自然を大切にしていこう。どうも我々は経済人になって本来の自然の人間であるということを忘れているのではないかということで、月と花という自然を持ってまいりました。
 また、共生というのはそれこそ共に生きるんだ。花と木も自然も皆、それこそ仏教ではございませんが、すべて草木に仏性があるんだ。皆人間と同じなんだ。私達がそうではないでしょうか。月を見て欧米人はあれを月だと言いますが、日本人はどうでしょう。「お月さん」、「お日さん」、「お星さん」とまるで擬人化されているような呼び方をして、共に自分の友達として自然を扱っていくこの素晴らしい日本の心をよみがえらせていくべきではないかと思います。
 交流というのは、私どもの定住人口は多分上田地域もこれからは定住人口は増える時代ではない。それならば、なんとして交流人口を増やしていこう。それには戸倉上山田温泉を中心にした広域観光を持っていこう。姨捨がある。棚田がある。森将軍塚がある。あんずの里がある。そして、真中に千曲川が流れている。こうした広域で体験等を通じてなんとか2泊3日から3泊4日で滞在してもらえるような交流のまちにしていこうということで、都市像を作らせていただきました。
 ですから、今わかっていることは、どういう将来のビジョンを立てるか、それぞれ皆が子どもやお孫さんのためにこの地域をどうするかということを、この合併のこうした機会に是非とも一人一人の問題として考えていただきたいわけであります。

 次に地域への愛着ということで、先ほどもどうも合併すると周辺部が寂れていく、中心部だけが栄えるような気がするというのが合併の不安の中にあります。これは、私は周辺部の人が、自らの地域を守るという意欲がない限り間違いなく周辺部は寂れていくと思います。
 今までは行政に頼ればなんとかやってこれた。あの市会議員に頼めばなんとか道を開いてくれた。もうそういう時代ではないんです。一人ひとりが今自分が住んでいる、自分が幸せになるならば、自分のご近所から、自分の地域が幸せにならなければ自分の幸せもないと考えていただきたい。
 当然住民自治、私どもの町では自治会と言っていますが、こちらの方では区だとか、いわゆるコミュニティを大切にしていただきたい。そして、そのコミュニティを皆が作るんだ。誰もやってくれないんだ。まして大きな市になっていけば、小さな村の小さな部落は捨てられてしまうだろうという危機感を持ってもらいたい。
 私ども上山田町は今市会議員は54人おりまして、マンモス市会議員でありますが、1年8ヶ月経つと千曲市は28人、半分になります。そうすると上山田町は人口が1割ですので単純に計算しますと、2.8人~3人くらいは旧上山田町から市会議員が出るだろうという計算をしますが、これは全くのでたらめの計算でありまして、恐らく旧上山田町の市会議員はゼロになるだろう。皆さんの周辺町村もそれが考えられます。その時に母袋市長さんはいわゆる分権型合併ということで地域審議会を作るんだとおっしゃっておって、全くその通りでございます。
 そして、これからはいかに自分達の中で素晴らしい自治会長さんを選ぶか、そして、その自治会長さんに皆で給料を出し合って自治会長が先頭に立って地域審議会へ言って、更に市長に言って、「俺の部落はこういう計画を持って、こういう風にするんだ。」という地域自治がしっかりしていかなければ、先ほど申しました周辺部は廃れる恐れもあるし、また中央部でさえも廃れる恐れがあります。
 これが合併をして、一人ひとりが自分の問題として、自分の地域として問題を投げかけられている。それ故に皆さん方一人ひとりが大変な責任を追うわけでございます。これは合併しなくても、同じ問題がこれからの時代問われるのではないかと思います。
 そのように大きな輪が合併であるならば、一つひとつの小さな輪の自治会とかコミュニティをこれからもっと一層大切にしていただきたいと思います。地方分権、地方主権なんて格好いいことをいわれるのは、どうぞ自分達で決めて、自分達でその代わり責任を持ってくださいということです。ですから、市長さんの方から「おたくの自治会はそういう計画ならどうぞやりましょう。その代わり自分達で責任を持ってください」。これが自己決定、自己責任という地方分権の大きく、一人ひとりの市民に問われておるので、決して地方分権、地方主権は国ではなくて自分でなんでもできるというのではなくて、責任も負ってもらいたいという事でございました。
 是非とも地方自治というものをしっかりと、地域自治というものをしっかりとご認識していただいて合併問題に取組んでいただきたいと思います。そうした行政サービスの縦糸と、皆さん方住民の横糸が互いに紡ぎ合って素晴らしい住民自治、素晴らしい市を作るのであります。行政がなんとかすればやってくれるだろう。それは皆さん方の税収が市もどんどん上がってきた今までの話です。そして、国や県からも交付金や、補助金がどんどんきました。
 しかしながら、別に小泉総理大臣が悪いのではなくて、三位一体の改革ということで、交付金も補助金もどんどんこれから減らされていきます。話は簡単なんです、国も金がないから。そしてじゃあ税源移譲はというとなんか今もってやるのやらないの、省庁の権益だとかいってなかなかきません。きても恐らくカットされる部分が多分に多いでしょう。そういうときにどうするかというのがこれからでございまして、どんどんこれからは税収も下がっていく。
 しかし、市は皆さん方のサービスを落とす事は出来ない。そこで今、私ども千曲市で、まだ合併して17日しか経たないですけれども、まず私が嬉しいことは職員の目が変わってまいりました。公務員の目が変わってきました。なぜなら今1市2町ですから一つの課長のポストに一応今は3人座っています。来年の4月1日の人事では3人の内1人が残るんです。今までの公務員のように年功序列で60までは定年がない、そこそこやっていたって間違いないというような時代が終わりました。この合併問題を契機に職員一人ひとりも競争という意識に芽生えて、そして、いかにして住民にサービスができるか、こういう公務員一人ひとりもこの合併問題によって問われるのでありまして、3人の内2人が落ちるのは、それは力がないから落ちるのでありまして、そういう公務員も受難な時代を迎える。こういう力のある人、勉強する人が残るという時代でございます。

 さて、3番目の合併を推進するにはどうしたらいいかということでございます。私は先ほども少し申しましたけれども、色々な市民の方に聞きました。「合併どうですか?」 それはわからないんですよ。市民のここにいる、こうして来られる方は勉強なさっておられるからわかるでしょうけれど、なかなか合併問題を問うた時に答える方がおられません。
 それは首長が悪い。市長や町長や村長が悪い。なんとしても合併というものはこういうものだ。自分が信念を持って、首長ですから、皆さん方から選ばれた首長でございますので、自分が合併はこういうものだ。極端に言ったら「俺について来い。間違いなく俺は合併を成功し、皆を幸せにしてみせる。」そういう信念がなければ誰がついていくでしょうか。
 その点母袋市長さん、箱山町長さん、堀内町長さんもその意気込みでやってらっしゃるところに敬意を表します。私はなんとしても選ばれた者がリーダーシップを持って合併ということを進めなければできっこないと思っていまして、私は初めから自分の命をかけて、「合併はリーダーシップを取らなければダメだ。その代わり夢破れたら、私を選挙で落としてください。」ということでやってまいりました。
 おかげさまで、上山田町では71.3%の方が合併に賛成していただきましたので、私も力強く前進することができたわけでございます。多くの首長さん達の中には、合併なんてそう簡単にできるものではないんだ。これは市民の声を聞かなければダメなんだ。市民の声を聞いて決める。小山君みたいに「俺がやるから後からついて来い」なんていうことをやったらダメなんだという意見です。
 ちょうど私が町村会に行った6年半前にも、ほとんどの市町村長さんが合併なんか、1人で頑張ったってできるものではないと言ったのが、今はどうでしょう、それこそ青くなって市町村合併を市民に問うているではありませんか。どうぞ皆さん方も、この上田地域での1市2町1村の首長さんの心意気を見ていただいて、そして、しかも母袋市長さんはまだ51歳なんです。彼がここでかっこいいことを言ったって、これから2期、3期やって、責任を問われるし、わかるんです。それだけに、私と違って、彼はこれからの10年合併を進めるからには責任を持たなければならない。こういう市長さんを選んだ上田市民は大変素晴らしいと思っております。ほとんどの首長さんの合併を推進している人は、「俺はこれが最後だから」、「俺の最後の花道に」という方が多いようでございます。特にやはり市長さんと、市会議員の皆さんが、リーダーシップを取ってもらわなければダメなのですが、なかなか個人的には難しい問題がございまして、私も今これで10月5日の千曲市の市長選挙まで努めさせていただきますが、10月6日からは完全失業いたしまして、一市民になるわけでございますけれども、こういう自分自身を考える、それこそ大変な問題なんです。
 私達の町の合併を賛成してくれた町会議員がいよいよ法定合併協議会ができて、合併になったら、「町長、一杯呑んだ席で失礼だが、俺も散々苦労して金を使って1期、2期当選して今度3期目は無投票で当選すれば3期やれば年金が十分もらえると思ったら、小山町長が合併合併というから合併したから、俺は年金にもならない」と、これが正直な全国の議員の腹の中にはあります。もちろん全員とは言いません。人間は正直だ。皆さんも一人ひとりその立場になったらそうですか。しかしそういうものを払拭して自らを捨ててこれからの新しいまちづくりに前進しようという気持ちも是非とも皆さん方が汲んでいただきたい。そんなことで、私は今言ったように合併はどういう市にもっていくんだ、どうしたら住民自治が向上するんだ、自分達の地域は自分達で守るんだ、という1人ひとりの市民がそれを意識するのか。そして、3番目には首長が命をかけてリーダーシップを持って市民のために俺は頑張る、合併に向けるんだ、そして425億の素晴らしい国からの金を有効に使ってインフラ整備をして、民間の活力を待つんだというその3つの姿勢がない限り、私は合併はなかなかうまくいかないのではないかなぁ、そして、そういうことが首長や議員がもし少しでも疑問を持てば、市民の皆もどうも合併なんてしない方がいいのではないかという疑惑を持ってしまうのではないかなぁと思います。
 そして、まず首長や議員と同時に先ほど申しました職員一人ひとりも今までのようなぬるま湯につかって、仲間だけを大切にするのではなくて、市民を一人一人思うような職員にならなければ、これまた合併して良かったと言えないわけでございます。
 私はかっこよく言えば、皆さんもNHKテレビの毎週火曜日の夜9時15分からプロジェクトXという番組をご覧になっている方も多いかと思いますが、是非とも私はあの番組を親子で、家中で見ていただきたい。「思えば叶う、努力している人に運命は裏切らない、道は拓ける」という言葉が中島みゆきさんのエンディングテーマの中にも流れております。今、首長や議員や職員ではなくて、ここにいる皆さん一人一人が、これからの子供や孫のために、プロジェクトXという大きな上田地域を作って、お前達のために今俺の時代に、それが君達に残せる最大の遺産であるかもしれないということを是非ともこの合併問題を機に考えていただいて実現をしていただきたい。
 私達千曲市はたったの6万5千人でございまして、私は合併というものは結婚と同じだと、更埴市の皆さんと絶えずケンカをしてまいりました。更埴市は4万人、戸倉は1万8千人、上山田は6千700人、6・3・1の人口割合でございますが、あくまでも私は対等合併、対等合併でやってきました。
 合併は結婚と同じで、いくら相手が金持ちで良い男であっても、こっちが貧乏で小さな女であっても、私がヤダと言えばこの合併ができないのでありまして、その点母袋市長の理解の元に武石村や丸子町、真田町の周辺が良くならなければ、上田市も良くならないんだというのですが、全国の多くの市はほとんど吸収合併を考えております。皆が頭を下げてきたら、合併したっていいよというのが大きな市の市長の考え方でございます。母袋市長さんはこの点について、周辺が良くなる、周辺とともにこの上田地域を発展させるんだという素晴らしい考え方に私は感動いたしました。
 どうぞひとつ結婚と同じでどうもあっちの町は借金が多いではないか、私の方が基金をいっぱい持っているではないか、一人当たりの借金の額はあっちの方が多いではないか、それを言っていたのでは合併はできません。結婚と同じですから。それよりも、結婚したらどういう生活をするんだという新市将来構想の夢を見ることの方が私は大切だと思いまして、思い切って、たった一割の上山田町ですが、上山田町の命をかけて、生き残りをかけて戦ってまいりました。
 どうぞそういうなかで一つ、今千曲市では先ほどの職員の問題と、もう一つは地域の皆がお祭り等を通じて、どうもこれからは市に頼れる事ができない、我々の祖先が作ってくれた地域の文化や伝統や芸能というのは、やはり今この地域に住んでいる俺が守って次の時代に伝えていかなければいけないんだなぁ、という意識が住民の中から芽生えてまいりました。頼れない、だから自分達でやる。今日本の経済状況、財政状況からしても、これは早く意識して、自分達の地域の文化や伝統を是非とも守っていただきたい。
 21世紀は文明の時代から、文化の時代でございまして、今までの川も3面コンクリートでやりました、これは文明です、この文明を壊して、皆昔のように木を植えて、石を盛ってメダカや魚が住めるように、巣になるように、これが文化でございまして、すでに日本は文明も発達し、これからはもう一度自然に帰って、文化を大切にする時代、そういう方向で新市将来構想も目指していただければ、素晴らしい菅平や武石村の自然も我々とともに共生できる素晴らしい文化づくりになって、その事がまた日本から世界から交流ということで人が来られるのではないかなぁ、と思っております。
 ちょうど時間になったようでございますので、大変つたないことでございますが、どうぞ上田市は私が昭和33年3月卒でございますが、あの当時はほとんどの流通の問屋さんが上田市にあったんです。そして、ここから松本や長野の人が上田に買いに来た。卸に来て自分達でまた小売店をやった。そのくらいあの当時は上田市が長野県の中心であったわけでございますので、どうぞ夢をもう一度ではありませんけれども、なんとか袋町が栄えるように、一つ皆で頑張っていただきたいと思います。
 どうもご清聴ありがとうございました。

 


 

 

生活快適都市を目指して  龍野彰宏氏
生活快適都市を目指して  龍野彰宏氏

 ご紹介をいただきました龍野でございます。こんばんは。大変お疲れのところですが、もうしばらくお聞きをいただきたいと思います。
 先ほどもご紹介をいただきましたように、先般この4市町村の新市将来構想のまとめをさせていただいて、委員長を務めさせていただいた。そんな立場で、新市将来構想を中心にお話をしたいと思いますし、せっかくの機会でございますので、それだけではなくて、私自身が考える合併の必要性、あるいはまたこの合併を是非一つチャンスにして新しいまちづくりを進めていきたい。そういう思いをお話いたしたいと思います。

 まず新市将来構想策定に当たりましては、2月に任意合併協議会から38人のメンバーが委任を受けました。4市町村の38人のメンバーでございまして、2月から7月までの半年間、大変時間の限られて中で、しかも大変大勢の皆様だったのですが、なんとかまとめ上げまして、8月に任意合併協議会に答申を申し上げたところでございまして、今日皆様のお手元にございます、この中の11ページから新市将来構想のあらましという形で書いていただいております。
 11回にわたって策定委員会が開かれました。およそ1回3時間くらいでございますので、延べ33時間。その他に上田市、丸子町、真田町、武石村、それぞれを38人の委員がタウンウォッチングもさせていただきました。
 大体こういう将来構想ですとか、将来計画というものを作る場合は、コンサルの皆さんが事前に文章化して作り上げて、中身を吟味して、委員会で議論をして追認をするという形の構想案が多いのですが、今回のこの我々上田、丸子、真田、武石を中心とした新市将来構想については、全くの白紙から手作りで作ってまいりました。
 しかも、スタートはこの4市町村の中にある、先ほど市長さんからもご紹介がありましたけれども、魅力といいますか宝物を探すところからスタートしよう。まず良い所からスタートしようということでスタートいたしました。しかも、全くの白紙でございますので、手作りでございます。
 それらから議論を起こして、これは先ほど小山前町長さんもおっしゃっていますが、こちらもKJ法という川北次郎さんが開発された一つの発想法ですけれど、そういう手法を通じてこの新市将来構想にまとめあげていただいたわけであります。
 合併後およそ10年間というものを想定してございます。まず要旨と特徴をお話させていただきますが、一番皆さんにご報告としてお伝えしたいのは、38人のそれぞれ4市町村から代表で出てこられました皆さん方が大変熱い思いを語っていただきました。しみじみとこの地域に対する愛着といったものを非常に強く感じましたし、またこの合併も含めてこの地域を是非将来良いものにしていきたい、それこそ子供や孫達にこの合併が良かったということをしっかり認識してもらうような将来構想を作ろう、ということで大変様々な議論をいたしました。そして、この将来構想にいたったわけでございます。
 「日本のまん中 人がまん中 生活快適都市」というのがキャッチフレーズでございます。市長さんからもございましたように、「人がまんなか」というのは、「ひとガマン中」と読む人がいるのではないかということで「中」というところにカナをふったりいたしました。あるいは「人がまん中」というと誤解をされる。動物や植物はどうでもいいのかという人もいるのではないかという話まで色々出ましたが、最終的には「日本のまん中 人がまん中 生活快適都市」というキャッチフレーズになりました。
 その背景に新しいまちづくりの視点ということで、6つの項目が掲げられておりますし、基本理念として、「自立と協働」、「循環と交流」、「創造と調和」という基本理念を掲げ、そして、その下に更に6つの基本方針と12のプロジェクトというものを事細かく皆さんの議論の中から、それこそ先ほどのKJ法でまとめあげたものが、この新市将来構想でございます。
 その背景になっておりますのは、先ほど市長さんや小山前町長さんからお話がありましたように、やはりこれからは、自立的な住民主導のまちづくりというものを目指さなければいけない、あるいは効率的な行政運営、あるいはまた地域経済の活性化、あるいは安全、清潔な生活環境、あるいは充実した医療サービスだとか、高齢者支援といったようなものを大変盛りだくさんに盛り込んだものでございます。
 今日皆様方にお渡ししておりますのは、言ってみればダイジェスト版でございまして、お聞きをいたしますと、本編はもっと分厚いものになって10月の上旬頃に出来上がるようですし、明日からでしょうか、始まりますそれぞれの町別懇談会、ここでこれはテキストとして使われると思っております。どうか一つこの新市将来構想案を元にして沸騰するような議論を皆様方から起こしていただければ大変ありがたいと思います。やはり賛成であろうが、反対であろうが、どうでもいいやというのが一番困るわけでして、賛成であろうが、反対であろうが、皆さんお互い同士で沸騰するような議論を起こす。その中から新しいまちというのが間違いなく良い姿で出てくると思っております。
 この議論の中では、単に将来構想というだけではなくて、いわゆるまちづくりの組織論といいましょうか、そういうことについてまで話が及びました。従来の縦割的な組織ではもう恐らくダメなのではないか。それよりも、それぞれのプロジェクトごとに機動的にスピードをもって対応できる行政組織という風なものも今後考えなければいけないのではないか。また例えば観光というもの一つを取っても、いわゆる観光課、あるいは経済部といったところだけが考える問題ではなくて、もちろん道路網の問題もございましょうし、あるいは都市計画の問題、環境の問題こういうものに皆絡むわけですから、例えばそういうものを横断的に検討できるような行政組織という風なものも必要なのではないか。こんなものもこの新市将来構想案の中には盛り込まれているはずであります。
 どうか一つダイジェスト版はもちろんですけれども、本編が出来上がりましたら、それらにも十分お目通しをいただきましてお互い同士ご家庭の中でも、あるいはご近所でもあるいは職場の中でもこれからのまちはどうあるべきかということを一つのモデルとしてお話し合いをいただきながら、またご批判等もいただければありがたいと思います。

 合併をしなくてすむならその方が良いのではないか、という主張が一部にはございます。確かにこれまでそれぞれの市町村というのは永年それぞれの市町村の枠組みの中で文化だとか、伝統というものを作り上げてきたわけですし、人々の絆というものを育て上げてきたとことは事実でございます。あるいはまた合併の論議というものがあまりにも財政の論議に偏っているのではないかという意見があるのも事実でございます。
 確かにこれまた合併をしてどんなまちにするのか、どんなまちにするために、どんなまちにするためにどんな地域にするために合併するのかという議論が欠落した上で、財政の問題だけを言っていたのでは、これは合併論議としてはおかしいと思います。ただ、先ほど母袋市長さんから、小山前町長さんからもお話がございましたように、財政問題が相当厳しいところに来ているということも事実であります。したがって私達一人一人が財政問題ももちろんですけれど、それ以外の合併のメリットあるいは合併後のこの地域のあるべき姿というものをまずしっかりと思いをはせて議論をするということが必要だろうと思いますし、当然財政のことについても今日のようなこういう会合を通して、あるいは町別懇談会等を通して正しく理解をしていくことが必要だろうと思います。
 先ほどもお話したように、残念ながらしかし財政の問題が背景にあるというのは、これまた厳然たる事実であります。これは国あるいは県あるいは地域だけではなくて我々自身の生活といいましょうか、経済というものを考えてみてもおわかりだと思いますが、この10年、12年、10年とか失われた12年とか言いますが、完全に我々の立っている地盤、あるいは企業が立っている地盤というのはひっくり返ってしまった。
 企業で例を言いますと、私は最近会社の内外でお話をしているのですが、言ってみれば10年か15年前までは企業という名前の車は快適に高速道路を走りつづけてきた。しかもその高速道路はいつまでも続くだろうと思ってきた。企業という車のスピード、あるいは大きさには多少違いはあったけれども、すべからく快適に走っていたのが、ついほんの10年か15年前までです。ところがいつのまにか、その高速道路は切れ、舗装道路になり、その舗装道路も切れてデコボコ道になり、しかもそれは坂道になって、今は霧までまいている。それでもなんとかこのデコボコ道を抜ければまた高速道路があるかもしれないと思っている人たちも残念ながらまだけっこういるわけですが、もうそういう時代はまず来ない。我々自身が発想を変えて、別の道に行かないと、企業という名前の車ももうかつてのような道路は走れないという状況になっておるのが、実態であります。
 言ってみれば住民一人一人も究極の選択をというか、悪魔の選択と言うとおかしいですが、そういうものを迫られているという風に思います。少子高齢化なんて今でこそ大騒ぎしますが、こんなことは10年か15年か前からわかっていたはずです。ところが例のふるさと創生1億円というのを皆さんご記憶にあると思いますが、昭和62年です。調べてみたら1987年ですから、たった15年前なんです。言ってみれば1億円ずつ3,200の市町村に全部配ったわけです。あの頃は余っていた、余っていたというか、あったんでしょうね。我々が10年先15年先を見れないというのはある程度仕方ないことですが、国の政治をつかさどる皆さんで、しかもブレーンがいっぱいいて、官僚の優秀な皆さんがどうして読めなかったのかよくわかりませんが、いずれにしてもたった10年かそこらで我々は立っているところがひっくり返ってしまった。
 企業もそうですし、個人もそうですし、あるいはまた国や県や市町村もそうであります。たった15年前のことで、たった15年の間になんでこんなに世の中がひっくり返ってしまったのか、しみじみ思いますけれども、それが実態であります。金融だってそうですが、企業にとっての土地というのは今までは含み資産でして、土地を持っていれば持っているだけで企業というのは豊かだったわけですが、今はご承知のように土地というのは固定資産税を払うばかりで、どんどん目減りをして、むしろ持っていれば持っているだけ不良資産といったような土地もたくさんあるわけであります。
 雇用もそうでありまして、1人で3つも4つも採用をもらえるという時代が1992年頃ございました。セイコーエプソンさんが、その年2年か3年の間は1年間に930人くらいの新卒者を採用いたしました。それが10年も経たない内に全くゼロであります。最近70人くらいに戻っているようですけれども、それほど手のひらをひっくり返したように我々の足元はひっくり返ってしまったわけであります。
 ご存知の方がいるかもしれませんが、インターネット上でリアルタイム財政赤字カウンターというのがあります。インターネットを開いていただいて検索してみてください。その場でどんどん数字が変わります。見ている間に、15秒も見ていれば数字がどんどん変わっていきます。そこにどれ程今現在財政赤字があるかということを刻々と表示されていますが、日本全体の長期債務残高総額867兆2500億円、これは3日ほど前に私がインターネットで見た数字です。もう今日あたりは変わっているはずです。それだけではわからないでしょうけれど、国民一人当たりにすると693万円、約700万円のいわゆる長期債務残高ということになります。普通国債残高というのが、3日前の段階で489兆4000億円であります。国民一人当たり391万円、約400万円であります。どれ程大変かということは、ここから刻々と出てまいりますので、インターネットでお調べいただきたいと思います。
 いずれにしてもそういう状況の中ですから、我々自身の生活というか、いわゆる社会保障というのも、これまでのような維持というのは困難だということが明らかにわかります。事実サラリーマンの医療費の本人負担というのも、皆さんもご記憶でしょうけれど、つい10年位前までは本人自身は自己負担ゼロだった、それが1割になり、2割になり、今年からは3割負担になりました。あるいはこれからまだ上がっていくかもしれません。あるいは厚生年金や雇用保険料の増加、負担率が上がって、逆に支給率が下がるといったような問題はいっぱい我々の周りにあるわけであります。
 先ほど究極の選択、あるいは悪魔の選択と申しましたが、非常にわかりやすい例を取れば、年金の負担率と受給率と消費税、この3つの関係で考えてみていただければ良い。消費税はこれ以上上がって欲しくないけれど、だとしたらしょうがないから、年金の負担率を上げてもしょうがない、あるいは受給率が下がってもしょうがないと考えるか、年金の受給率だけは下げて欲しくない、その代わり負担率は少々上がっても良いし、消費税が上がっても良いと考えるか、年金だけは是非受給率をこのまま維持するかあるいは上げて欲しい。そのためにはこうしていい。この3つ巴みたいなことは常に我々は選択として迫られているわけです。
 これからは、先ほど市長さんもおっしゃられましたし、小山前町長さんもおっしゃられましたが、上田市なら上田市というなかでも起こってくる問題だと思います。そんな中で合併というものをどういう風にチャンスに受け止めるかということが、今度は我々の知恵の問題だと思います。私はいくつも合併をチャンスにするための方策というものがありますが、大きく分けて3つだろうと思っています。
 一つはまず我々自身の住民意識を変えるということ。二つ目は是非一つ行政にも小さい行政体、あるいは効率的な行政府というものをしっかり作って欲しいということ。3つ目はより広域的なパワーの集積と連携。他にも色々あるでしょうけれど、合併をチャンスにしてこの3つをまず進める事が絶対的に大事だと思っております。
 まず一つは住民意識自体の転換の問題であります。これは先ほどお話したように今までは受益と負担というものを天秤にかけて、どっちかということを2者択一をあまり迫られないできた時代であります。右肩上がりでいけいけどんどんで拡大成長経済下では、要するにこれをやって欲しい、あれをやって欲しい、行政サービスを上げて欲しいという欲求、要望、こういうものを寄せれば済んだ時代だったわけですが、これからはそうはいかないだろう。より高いサービスを求めるとするならば、より多くの負担をしなければいけない。負担をするか、より高いサービスを求めるかという2者択一です。もっと具体的に言えば、自分の家の前の道路がまだ舗装されていない。それが舗装して欲しい。そのためには負担が上がる。それでも舗装した方がいいか、それとも負担が上がるくらいなら舗装しなくてもいいかというくらいの2者択一のいうものを住民自身がこれから考えていかなければいけない時代であろう。効率的な運営をすることによって、この前千曲市さんの合併の時にも信濃毎日新聞が2面くらいにわたって大きく論調を載せておりましたが、行政の効率的なものによって、いかにサービスを上げられるかどうかがこれからの合併の課題だということを書いておりましたが、ある意味では私はウソだと思います。ウソだというか、効率的な運営をするというためには、サービスの質は低くても仕方ないという選択をある程度住民自体がしていかないと本当の意味での効率的な運営というものはできないと思います。元々本来行政サービスというものと負担というもの、あるいは受益と負担というものは2者択一なんです。ところがこのずっと長い間の言ってみれば拡大経済成長下にあって我々はそれを別物というようなとにかく何かを求めて我々のところに受益をもらう、自分の田んぼに水を引くというようなことをやってきた。こういう意識と言うものをまず基本的に変えなければいけないと思っておりますし、またそれができれば、この合併の一つのチャンスといいましょうか、合併を逆手にとって我々自身の地域が良くなると思っております。
 2つ目はなんといっても、これは市長さんもお触れになりましたが、効率的な行政運営、あるいは小さな行政府ということになります。当然のことながら、合併をいたしますと、これまでのように、それぞれの町にプールがあるとか、それぞれに文化会館があるといったような箱物の再整備ということが当然行われるでしょうし、もっと本来あるべき地域の分業化といいましょうか、そういうものができるだろうと思っております。当然一方では広域になるわけですから、声が届きにくくなる部分もあるでしょうけれど、これは明日から始まるような町別懇談会的なものをできるだけこまめに開いていただくことによって、広報・広聴といったものでカバーしていただく。先ほども言ったように我々住民自身が少しサービスが落ちても仕方ないということへの理解をしっかり示せば、その辺のところも解決できるのではないかと思っております。
 3つ目のこの合併を機会にチャンスとするとしたら、なんといってもより広域的なパワーの集積と連携の問題であります。元々経済活動というのは、市町村の枠組み、あるいは市町村の境界というのはないわけで、人は行ったり来たりしている、買物でもお勤めでも。行政だけが、昔ながらの市町村という枠組みの中にあるということ事態、もう不自然になっている。車社会の中で人々の行動範囲というものは広がっているわけですから。
 商業活動もそうです。ある意味では行政のスケールというものも、当然車社会、人間の行動範囲に従って変わっても良いと思います。商業活動で見れば、中心市街地の地盤沈下というのも大変な問題ですが、では周辺が良いのかというと、周辺市町村の昔から続いてきているお店でも当然相当苦労されているわけです。良いとすれば、ここの地元の資本ではない量販店が皆お金を他の県へ持っていってしまう。家電なんかの量販店もそうですし、食べ物屋さんなんかもそうですが、ほとんど地元資本ではないチェーン店です。これで地元の中でお金が回らなくなっている、というのがこの地域の経済という点で一つ問題になってくるだろうと思います。この辺もより広域的なパワーというものを集積することによって先ほど市長さんもおっしゃいましたが、周辺が良くならないと、中央も、上田も良くならない。全くその通りでございまして、お互い同士が、県外からの資本を、これも先ほど言ったように、経済活動に市町村に境界はないわけですから、いくらでもくるわけですから、やはりこの地元の資本というものがしっかりと頑張っていけるような体制というものはより広域的なパワーを集積することによって是非作り上げていかなければいけないなと思っております。
 観光もそうでして、もうすでに点から線、線から面という形で展開をしなくてはいけない時代ですし、小山前町長さんもおっしゃっていましたように、もう来ていただくだけではなくて、そこに3日4日滞在していただけるといったようなある程度幅を持った奥行きを持った観光政策というものが必要だろうと思いますが、そういう点では真田町さんが持っている様々な菅平を始めとする観光資源、あるいは武石村さんが持っている美ヶ原を中心とする観光資源、あるいは丸子町さんが持っている鹿教湯や霊泉時の温泉といったような観光資源、上田が持っている様々な観光資源、こういうようなものをより広域的なパワーや知恵を集積して総合的に展開をする。これは絶対に合併による大きな効果にできる一つだろうと思います。
 もちろん観光だけではなくて、教育にしてもそうですし、あるいは情報化の問題でもそうですが、当然のことながら、パワーを集積することによって、エネルギーも出てきますし、あるいは効率的な運営もできるだろうと思っております。是非そういう意味ではこの地域の非常に良いところは、自然に恵まれて住みやすいところでございますので、住環境整備みたいなものをしっかり進めていただいて、少しでも少子高齢化とは言うけれども、この地域の中には人口が少しずつ増えていく、大勢の人たちが少しづつでも集積をしてくる地域さえ作れればいわゆるそのまちの活性化といいましょうか、新しいまちの中心の賑わいというものも出てくるのではないかと考えておりますし、住民一人ひとりが意識を変えること、そして行政自体がある程度スリム化した行政運営をしていただくこと、より広域的なパワーの集積と連携を図ること、この3つが合併の一つの大きなチャンスになると思っております。

 地方分権の理想というのは、地域自身が住民のニーズだとか地域の特徴に合わせて将来像を描いて、本当に必要な事業を決定し、財源も握って、その結果として住民も自治意識を高め、真に住み良い地域を作ること、こういう格好いいことを言われておりますが、なかなか今そんな財源も握れるという状況にないわけであります。そんな中で我々がせめてできるとしたら、1人の住民として市民として主体的にこのまちのことをしっかりと考えていくことだろうと思います。
 新市将来構想のキャッチフレーズには「日本のまん中 人がまん中 生活快適都市」という言葉がございますが、この生活快適都市というのは、これまで私がるる申し上げてきたように、今までですと行政からそういう快適都市を作ってもらうという住民側からすると受身の受け止め方で、是非一つ行政が頑張って生活快適都市を作ってくださいという意識が多かったと思いますが、これはそういう意味ではなくて、一人ひとりが主体的にこの地域を思ってまちづくりに関わる将来のことを考えながら一人ひとりが作る生活快適都市、こういうものをうたったキャッチフレーズだということを是非一つご認識いただきたいと思います。
 人がまちを育てるということもありますが、まちが人や企業を育てるという部分もございます。お互い同士がなんとか切磋琢磨しながら、人が地域を育てながら、あるいはまた地域が企業や人間を育てるといったような育むといったような、そういう地域に是非この合併を契機としてしたいものだなと思いますし、そのためには皆様方の熱い思いをまた色々なところで語っていただいて、最初にもお話をしたように、沸騰するような議論を起こしていただければ大変ありがたいと思います。
 ご清聴ありがとうございました。

 

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