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エピソード11 「クマやシカがいた公園」

更新日:2019年12月12日更新
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動物園の人気者「六ちゃん」

ハッピー・メリーと仔ジカたちハッピー・メリーと仔ジカたち

 城跡が公園となり、動物園が設けられた例は全国的にも多く見られ、身近なところでは小諸懐古園が挙げられます。小田原城跡でも、つい最近まで天守閣の下でゾウが飼育されていました。動物園は、城跡が憩いの場としての役割をもつ大きなきっかけとなったのです。
六ちゃんの檻の前には大勢の子どもたちが
六ちゃんの檻の前には大勢の子どもたちが 

このような例に洩(も)れず、上田城跡にも戦前に動物園が造られました。二の丸の児童遊園地(現在の博物館周辺)の中に動物園が復活したのは昭和25年のこと。翌26年には東京からハッピーとメリーという2頭のシカが入園し、たちまち人気者になりました。また、昭和33年には、青木村で保護された子グマが入園。保護した猟師が6人組だったことから、「六ちゃん」と名づけられました。

S40博物館起工式-シカ柵と檻が見える
昭和40年の市立博物館起工式。

 

子どもたちの人気者だった六ちゃんのことを覚えている方も多いのではないでしょうか。他にも小鳥やウサギなどの小動物が飼育されていましたが、昭和37年に山本鼎記念館、同40年には市立博物館が建設され、動物たちは現在の場所に移されました。
 上田城跡は史跡であるため、動物園はふさわしくないものとして扱われてしまいがちですが、市民に親しまれる施設として、大切な役割を果たしてきました。
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