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マリコヴィンヤード事業の経過
農業生産法人ラ・ヴィーニュの設立
株式会社の農業参入が農地法で規制されていたため、メルシャン株式会社は『農業生産法人ラ・ヴィーニュ』を設立し、長野県農業開発公社を経由し、農家から畑を借り受け事業を開始しました。
社名 | 有限会社ラ・ヴィーニュ (フランス語で「ぶどうの木」の意味) |
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事業内容 | 丸子のマリコヴィンヤードでのぶどう生産、 メルシャン株式会社の契約畑である 桔梗ケ原、北信両地区での生産管理。 |
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資本金 | 330万円 | |
設立 | 2003年2月 | |
所在地 | 長野県上田市塩川4376番地 | |
社長 | 中里美行 |
借地期間:20年(10年経過時点で借地料の見直し)
借地料:年10アール当り10,000円
ぶどう栽培用農地の造成
平成14年から16年まで県の地域づくり総合支援事業により農地造成やぶどう垣根資材、ぶどう苗について補助を受け事業を進めると共に、排水路や調整池の整備なども実施しました。そんな中、ラ・ヴィーニュより更なるぶどう栽培の拡張について打診があり、陣場地区土地利用研究委員会、地権者の賛同のもと、平成18年度から拡張分の造成計画を策定し事業を進め、平成19年度末に約21ヘクタールの造成が完了しました。
ぶどう苗の植栽
ぶどう苗の植栽は、道水路等を除いた17ヘクタールで計画され、平成15年から22年にかけて、約7万本(植栽密度:10アール当り約400本)が垣根栽培方式により行われました。品種はメルロー、シャルドネを中心に約6種類のワイン専用品種で、10アール当り約0.5トンの収穫量を目指し、ラ・ヴィーニュによる地元雇用も含め、常時4人体制で丹精込めて高品質なぶどうが育てられています。
収穫量
平成16年 | 100kg | |
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平成17年 | 1月1日t | |
平成18年 | 10t | |
平成19年 | 6t(雹害) | |
平成20年 | 14t | |
平成21年 | 36t | |
平成22年 | 18t | |
平成23年 | 38t |
メルシャンのワイン造り
収穫されたぶどうは、勝沼のシャトー・メルシャンで醸造され、地下貯蔵庫でゆっくりと熟成されます。
メルシャンは、世界が認める最高級ワインを目指し、栽培方法や品種選定で試行錯誤をかさねており、平成22年国産ワインコンクールにおいて【ソーヴィニヨンブラン2009】が銀賞受賞、さらに平成23年には同じく【ソーヴィニヨンブラン2010】が金賞受賞の快挙を挙げています。
(右写真はシャトーメルシャン地下醸造所)
金賞を受賞した【ソーヴィニヨンブラン2010】
ワインによる地域活性化・消費拡大
ワインセミナーの様子 メルシャン株式会社の強い希望である地域への貢献や協調、また地元住民との交流を深めるため、ワインセミナーや収穫体験が開催されており、人気イベントとして定着し、ワインへの理解や地域の活性化が進んでいます。