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丸窓電車リレートーク講演会

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年8月29日更新

平成24年10月14日(日曜日)、この日、さくら国際高等学校において、平成23年4月16日に別所温泉駅より移設された丸窓電車の譲渡式とこれを記念して「丸窓電車を通して見る地域の歴史と文化」と題したリレートーク講演会が開催されました。

丸窓電車譲渡式
丸窓電車譲渡式は、関係者が見守る中、正午12時30分より執り行われ、丸窓電車ことモハ5251形が平成24年10月14日付で上田電鉄株式会社からさくら国際高等学校へ譲渡されました。譲渡されたモハ5251形は、昭和3年(1928年)に製造され、昭和61年(1986年)に引退するまでの58年間、別所線を走り続けてきた電車で、戸袋が丸窓になっていたことから丸窓電車の愛称で親しまれてきました。

丸窓電車リレートーク講演会
午後2時からは、丸窓電車が果たした地域の役割・歴史・文化などを共に学び、丸窓電車への興味関心を醸成することを目的に、宮本達郎様(塩田平文化財保護協会会長)、丁野朗様(日本観光振興協会総合研究所所長)、黛まどか様(俳人)、母袋創一上田市長が講演者として招かれ、リレートーク及びパネルディスカッションが開催されました。

講演会講師
リレートークでは、宮本様から丸窓電車が地域に果たした役割が語られました。続いて、丁野様からは全国の地方鉄道の再生事例が紹介され地域に誇りを持つことの重要性が語られました。黛様からは、俳人として全国を巡る旅人としての観点から語られ、発見や人々との触れ合いが自分のまちを知るきっかけとなり誇りにつながると説明されました。最後に母袋市長から、丸窓電車を観光資源として位置付け、他の観光資源と結び付けていくことが大切であり、それをさくら国際高等学校の生徒さんにもお願いしたいと語られました。

丸窓電車
さくら国際高等学校では、丸窓電車をコミュニティ・トレインとして位置付け、地域に開かれた観光施設としていきたいという構想を持っていることから、パネルディスカッションでは、この観点から生徒さんも交え活発に議論が交わされました。

丸窓電車車内
その中で、地域のお年寄りから聞く昔話会や黛様が講師となる俳句会、また、食堂や喫茶店、丸窓電車のライトアップなど様々なアイディアが出されました。今後、さくら国際高等学校では、この丸窓電車を教育活動の場として、また、地域の方々や丸窓電車を愛する方々の交流の場として、末永く守り続けていくことになります。

丸窓電車校舎側
さくら国際高等学校では、学校が開いている平日及び行事がある土日祝日は、丸窓電車を開放しているので、見学をご希望の方は職員室にお申し出くださいとのことです。

※ さくら国際高等学校<外部リンク>