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スクラッチビルド「モハ5250形」
かつて上田電鉄別所線の花形主力機として活躍していた「モハ5250形」は、ローカル線の情緒を今に伝え、郷愁を誘うノスタルジックな車両として、現役を引退した今なお根強い人気があります。
「丸窓電車」の愛称の由来ともなった丸い戸袋窓をはじめ、おわん型ベンチレーターや各パーツへの絶妙なペイントなど、数多くの魅力を持つこの「モハ5250形」を鉄道コレクション「モハ4255」をベースにスクラッチビルドしてみたいと思います。
必要なもの
- スクラッチビルド「モハ5250形」型紙[PDFファイル/92KB]
- プラ板 t0.3mm
- 透明プラ板 t0.2mm
- グラフィックテープ 幅0.5mm
- 釘(頭φ3.0mm弱)
- トミーテック鉄道コレクション「モハ4255」
- トミーテック鉄道コレクション動力ユニット TM-02
- KATO 直流用パンタグラフPS14 11-401
- KATOカプラーN 11-702(必要に応じて)
下準備として、スクラッチビルド「モハ5250形」ケガキ図を紙に印刷して、裏側にのりスプレーを吹き付けておきます。
写真のようにトミーテック鉄道コレクション「モハ4255」を分解します。
屋根上のヘッドライトを除くすべての機器類を削り、耐水ペーパーで平らにしたら、ケガキ図の「屋根仕上がり図」を屋根に貼り付け、おわん型ベンチレーターの穴を開けます。
側板を雨樋直下と前面の厚みの位置で切除します。ヘッドライトを裏側から押し出して取り、前面の雨樋、ウィンドウ・シル/ヘッダーを耐水ペーパーで削り、前面おでこに丸みをつけます。
ケガキ図をプラ版 t0.3mmに貼り付けカッターで切り取り、写真のように貼り合わせます。
側板を本体に合わせ耐水ペーパーで整え取り付けます。取り付ける際は側板側の雨樋を保持し、前面窓と側板窓の高さを一致させます。接着したらグラフィックテープで屋根の帯、前面の雨樋、ウィンドウ・シル/ヘッダーを表現します。
今回はグラフィックテープを使用しましたが、ICテープやマスキングテープを幅0.5mmに切り出したものでも構いません。
パンタグラフは、写真左側の赤い×の部分を切断し、赤い丸い円の取り付け足を切断します。最後に写真右側の矢印の部分を瞬間接着剤で固定します。
釘の頭にレジンを盛っておわん型ベンチレーターを作ります。多めに作って形の良いものを採用するといいと思います。屋根に取り付ける際は、頭の下5mmほど残して切断します。
本体、パンタグラフ、おわん型ベンチレーターにサーフェイサーを吹き付け、各パーツごとに色付けをします。
屋根渡り板を取り付ける際は、写真のように土台としてグラフィックテープを3枚重ねておきます。
梯子は最初に写真左側のように帯の間にグラフィックテープを貼り付け、次に写真右のように黄色に塗ったグラフィックテープを貼り付けます。
上の写真のように屋根上に各パーツ、前面にアンチクライマー、窓に透明プラ板を取り付け、最後に動力ユニットを両面テープで固定すれば完成です。台車は右の写真のように似たものがありますので、それを使用します。真鍮線で手摺や窓の保護棒、トラスロッドなどを表現すれば、より実車に近づくと思います。
今回は、トミーテック鉄道コレクション「モハ4255」をベースにして製作してみましたが、前面と屋根も自作してしまえば、フルスクラッチで作れそうです。