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上田城の調査・整備・復元
上田城は戦国時代から現在に至るまで破城や解体など多くの契機を経て守り伝えられ、現在は史跡上田城跡として保存・活用が進められています。継続した調査研究により、破却された真田氏の城を仙石氏・松平氏がどのように改変したのかを明らかにし、その調査成果をもとに保存・活用に取り組むことで、様々な契機を経て今に遺された史跡上田城跡の価値を顕在化し、多くの人がその特徴や歴史を体感できるような整備・活用を推進しています。
調査
上田城跡では、史跡指定以降、発掘調査や文献調査を継続的に実施し、城の構造や変遷の解明を進めてきました。とくに、真田氏時代の城郭が破却された後、仙石氏・松平氏によってどのように再編・整備されたのかを明らかにするため、堀・土塁・石垣・櫓跡などを対象とした調査を進めています。これらの調査成果によって、謎が多い上田城の姿の究明につなげるとともに、史跡としての適切な保存・活用の基礎資料となっています。
整備
調査によって明らかになった成果をふまえ、史跡上田城跡では、その本質的な価値を損なわないよう配慮しながら、段階的な整備が進められています。現在に残る貴重な遺構の保存を基本としつつ、城郭の構造や防御の仕組みが理解しやすくなるよう、来訪者が城の歴史や特徴を体感的に理解できる史跡空間の形成を目指しています。
復元
史跡上田城跡では、調査資料に基づき、史実性が確認でき、かつ史跡の保存への影響を考慮しながら江戸時代の上田城の復元を目指しています。
市民の力が原動力になって移築復元が実現した南北櫓、また、東虎口櫓門は平成6年度に古写真や発掘成果、絵図などの史資料をもとに復元され、今では多くの人に上田城の歴史的な価値の体感してもらう役割を担っています。
現在は、本丸内に7つあった櫓のうち、復元が実現していない4つの櫓や西虎口櫓門の復元、二の丸東虎口の武者溜り周辺の復元を目指しています。

