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別所線きっず!ものがたり 第十一話、第十二話
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掲載日:2020年5月21日更新
その後、北条まどかさんは、黒龍(こくりゅう)、あっ、黒龍というのは、ドラッピーと呼ばれていた龍神の本当の名前ですが、その黒龍に光玉(光の玉)を返しました。結界はすでになくなっていました(塩野まさとくんが偶然、結界を解いてしまった「別所線きっず!ものがたり第四話」)ので、それで、黒龍の封印が解け、黒龍に真なる力が戻りました。
これにより、まどかさんは黒龍から不思議な力を授かるようになりました。かつて、この地に栄華をもたらした力です。黒龍は、塩田北条家の守護神でした。
太古の昔、この地は湖だったそうです。その湖が姿を消した後に残った川が、恵みを産み出す川、産川(さんがわ)で、かつては、黒き流れの川、黒流川(こくりゅうがわ)と呼ばれていたそうです。黒き流れには、大地に肥沃な恵みをもたらすという意味があるそうです。そして、その黒流川の化身が黒龍であると信じられていました。
元弘の変の際、塩田北条家は、人間の争いに黒龍を巻き込むことは出来ないとして、光玉を黒龍から隔離し結界を張り、この地に黒龍を封印しました。結界を張ったのは、まさとくんの先祖であったと聞いています。そして、光玉は、私の先祖に託されました。
これが北条家の紋章です。龍の鱗を象ったものだと言われています。
今まさに時代が、まどかさんを要請しているのだと思います。これから新しい繁栄の時代がはじまることを予感させます。
10歳から16歳までの6年間に、まどかさんに何があったのかは、「北条まどか」6年間(10歳から16歳まで)の秘密をご覧ください。