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「(一社)農業振興整備ネットワークうえだ」が2025年度農業農村工学会賞を受賞しました
令和7年9月2日に栃木県のライトキューブ宇都宮で開催された第74回農業農村工学会大会において、「(一社)農業振興整備ネットワークうえだ」(理事長:浅川博幸)が、2025年度農業農村工学会地域貢献賞を受賞しました。
「ネットワークうえだ」は、平成30年4月に市が主導して立ち上げた法人であり、活動組織の高齢化などにより事務負担が課題となっている中、上田市多面的機能広域協定から事務を受託し、県内でも先進的な取り組みを進めています。
農業農村工学会とは
「農業農村工学の進歩及び農業農村工学に関わる研究者・技術者の資質向上を図り、学術・技術の振興と社会の発展に寄与すること」を目的とし、様々な活動を展開している日本学術会議協力学術研究団体。会員は全国各地の大学、高等学校、官公庁、研究所、会社などに所属している農業農村工学関係の個人会員と、会社、諸団体などの賛助会員がある。会員約1万人の内、研究者が1割、技術者が9割の構成である。
農業農村工学会賞(地域貢献賞)とは
農業農村工学会賞は、農業農村工学の分野において優れた業績や研究を表彰するための賞。その中の地域貢献賞は、農村地域社会の発展・活性化に貢献した個人および団体に贈られるもの。2025年度は全国で28件の団体および個人が受賞。うち地域貢献賞は2件。
(一社)農業振興整備ネットワークうえだとは
平成30年に市が主導して立ち上げた多面的機能支払交付金制度の事務を担う法人。市へ提出する書類の作成や工事発注のほか、独自の研修会、相談会、工事の施工方法の助言など様々な業務をこなしている。
選考理由
上田市では、多面的機能支払交付金事業に積極的に取り組んでいたが、構成員の減少や高齢化、役員のなり手不足等の課題が浮かび上がっていた。本業績は、多面的機能支払交付金(広域協定)の事務を担う組織として平成30年に設立された法人である。一連の下記の業績は、農村地域社会の発展・活性化に貢献したものと評価され、農業農村工学会地域貢献賞を授賞するにふさわしいと考える。
- 会員組織に事務局が出向いて各種活動の相談や現地の確認を行う「出前相談会」を継続的に実施する等、会員に対してきめ細やかなサービスを提供している。
- 定期的に研修会を開催し、草刈安全講習等を行って会員組織の技術の向上を図っているほか、上田水土里会だよりを発行し、情報発信を積極的に実施している。
- 交付金事務に関する書類作成、行政機関等との調整、長寿命化工事の発注等多くの業務を実施しており、その確実な業務執行によって地域から大きな信頼を得て、会員組織数も設立当初の42から67まで増加している。
受賞の様子