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広報うえだ令和8年6月号テキスト版 21ページ
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文芸
入選作品
短歌
小宮山久子選
- 先達(せんだつ)の仕事の技(わざ)を偲びつつ裏打(うらうち)の和紙おののぎつはぐ
小林 隆夫
- 冷ゆる夜(よ)は母をだきしめそひ寝せし介護の日々が夢に顕(た)ちくる
滝澤まさ子
- わが庭にうすくつもれる初雪がきびしき冬をわれに知らしむ
甲田 隆登
- 十六夜(いざよい)の月の光に照らさるるお堀の桜は今(いま)ピンク色
山﨑さと子
- 電極を心臓ほかに付けたるがとらえておるかわが心まで
竹内 創造
- 七枚の詩画(しが)のハガキにふれる度たび支えてくれる言葉の力
矢嶋 照子
〈選者評・一首目〉
下句から、作者は掛軸などの修復の仕事をしていると思われる。古い美術品の表装に先輩の仕事の素晴らしさを感じつつ、畏れおののくような気持でその裏打紙を剝いだのだ。真摯な仕事歌である。
俳句
島田洋子選
- 山葵田(わさびだ)の飛び散る飛沫(しぶき)四月来る
金子 友晴
- 老いて尚視野広げたし亀の鳴く
出澤 悦子
- 北風に吹き寄せらるる老い一人
甲田 隆登
- 野遊びの小川をきゅんと跳び越える
深町 和子
- 雪柳吹き出すやうに花散らす
中野 康子
- うららかや青きインコの自己紹介
大井 敬子
- 紅梅や白きアルプス屏風とし
木村 見江
- 職人の節太き指蕗(ふき)の薹(とう)
滝澤 睦美
- 啓蟄(けいちつ)や畑に幾つもねずみ穴
滝澤まさ子
〈選者評・一句目〉
山葵田の四月頃は鮮やかな緑と白い花が見どころ、そして何といっても澄んだ湧き水です。飛び散る飛沫は雪解けの水の勢いを感じます。
川柳
斉藤俊酔選
- 舞扇未来夢見る初舞台
小泉 弓子
- 悲喜こもごも思い出つまる写真帳
有賀 晩鐘
- 乱気象炬燵(こたつ)で食べる花団子
滝沢 彰男
- 譲り合い善意行ったり来たりする
丸山 卓雄
- 団子食べつい気に掛かる血糖値
茅野 健治
- あれそれと会話に増える手の動き
竹内 栄
- 大丈夫老いは順調医者笑う
大久保善司
- 不揃いが詰まる苺の旨きこと
小林さよ子
- いい人が耐えてまあるく収めてる
畔上 綾子
〈選者評・一句目〉
この作品を一読した時、句の力強さに引かれました。上五の「舞扇」が句を纏(まと)め上げ、未来は夢でなく必ずや大成功するものと感じとりました。
9月号の投稿方法 7月16日(木曜日)必着
- 投稿は、上田市にお住まいの方の未発表作品に限ります。
- インターネットでの投稿は、二次元コードを読み取り、投稿フォームに入力してください。
- はがきでの投稿の場合、種類ごと別々のはがきで裏面に住所、氏名(フリガナ)、短歌・俳句・川柳の別を記入のうえ、問合せ窓口へ。
- 添削を希望する場合は、往復はがきにご自分のあて先を記載のうえ、投稿してください(短歌は2首、俳句は3句、川柳は2句まで)。
- 個人情報は、作品の表彰および添削以外には使用せず、選者以外の第三者に提供することはありません。
- 掲載作は、選者が添削して掲載する場合があります。
問合せ 文化政策課 電話75-2005
〒386-8601(住所不要)
