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広報うえだ令和8年8月号テキスト版 22ページ
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文芸
入選作品
短歌
小宮山久子選
- 父征(ゆ)くはリラの花咲くころといふ雨にうたるる蕾(つぼみ)見てゐる
滝澤まさ子 - 病室の窓から望むふるさとはあの山蔭(やまかげ)のその先にあり
甲田 隆登 - リハビリの息子の帰り待つ住居(すまい)あの朝のまま夏風(かぜ)の吹く
坂口 徳 - 梅の実のしきりに落ちて梅雨入りのあやしき雲に夕(ゆう)の残照
菊池三冶子 - 四十雀(しじゅうから)ふたつの巣箱に子を育て水無月(みなづき)の庭にぎやかなりし
松橋 敏生 - ヒューヒューと春の嵐が渦を巻き壊れんばかりに桜を散らす
山崎 深幸
〈選者評・一首目〉
作者の父上は五月ころに出征した、と聞いているのでしょう。
そしておそらく帰還されなかった……。そんな事を下句のもの淋しい情景から感じさせられます。
俳句
島田洋子選
- 雲払う紙垂(しで)の眩しき山開き
中野 康子 - 小梅捥(も)ぐ山鳩の声聞きながら
久保田直子 - 山並に山藤の滝ていていと
中嶋 康子 - 旅の宿波音近く明易(あけやす)し
亀井かほる - ままならぬ田植機右へ左へと
山野井隆司 - 静かなり植田に月の移りゆく
小池 園枝 - 梟(ふくろう)のひな育ちゆく寺の門
滝澤まさ子 - 新緑や地蔵の頭巾新しき
君山 洋子 - 薄暗き格子戸の奥若楓
竹内 栄
〈選者評・一句目〉
夏、いよいよ登山が許される山開きの様子。高い山では雲も間近、神主の祓う紙垂が眩しく光ることに作者の喜びも感じられます。
川柳
斉藤俊酔選
- 同級会終(つい)と思えば胸騒ぐ 窪田 吉治
- 茶席にて四季折々をなつかしむ 小泉 弓子
- 娘のジャージ思いで重ね着る至福 畔上 綾子
- ぶらんこの軋(きし)みに合わせ舟をこぐ 滝沢 彰男
- 孫門出財布贈ればキャッシュレス 有賀利枝子
- 病(や)む足が温(ぬく)む感謝の福祉風呂 有賀 晩鐘
- 強がってみても弱さが透けて見え 丸山 卓雄
- ミスだって年のせいにし軽くする 宇津江和子
- 歩いても弱くなる足いとおしむ 竹内 栄
〈選者評・一句目〉
私もそろそろかなと思った矢先に、この作品と出合い、続いて来た同級会も終わりかと思うと、気持ちが揺るぎます。寂しいけれど仕方のないことですね。
11月号の投稿方法 9月16日(金曜日)必着
- 投稿は、上田市にお住まいの方の未発表作品に限ります。
- インターネットでの投稿は、二次元コードを読み取り、投稿フォームに入力してください。
- はがきでの投稿の場合、種類ごと別々のはがきで裏面に住所、氏名(フリガナ)、短歌・俳句・川柳の別を記入のうえ、問い合わせ窓口へ。
- 添削を希望する場合は、往復はがきにご自分のあて先を記載のうえ、投稿してください(短歌は2首、俳句は3句、川柳は2句まで)。
- 個人情報は、作品の表彰および添削以外には使用せず、選者以外の第三者に提供することはありません。
- 掲載作は、選者が添削して掲載する場合があります。
問い合わせ 文化政策課 電話75-2005
〒386-8601(住所不要)
