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令和2年8月22日臨時記者会見内容
目次
1.市長冒頭のあいさつ
報道機関の皆さまには、急なご連絡にもかかわらず、お集まりいただきましてありがとうございます。
本日、お集まりいただきましたのは、長野県の発表でもご存じのことと思いますが、新型コロナウイルス感染症患者が、上田市内でこのところ複数件確認されておりますことから、市としての対応等ご説明をさせていただきたいと思います。
2.感染者の発生事例と市の対応について
上田圏域の感染者の発生事例につきましては、昨日、公表されました４件を含みまして、これまで２３件。特に、８月に入りましてからは１２件と、多くの事例が確認されております。
また、長野県におきましても、７月中旬以降、感染者が多く確認をされている中で、上田圏域につきましては、引き続き、感染警戒レベル３が維持され、「新型コロナウイルス警報」が発令されているところです。
こうした状況について、これまで以上の危機感・緊張感を持っているところです。
長野県では、これ以上の感染拡大を防ぐために、飲食店の店名を公表して、来店された方に呼びかけを行っております。
上田市中央２丁目のバー「スーパーピッグ」を、８月１２日（水曜日）～８月１８日（火曜日）の間に訪れた方は、症状の有無にかかわらず、最寄りの保健所へのご連絡をお願いいたします。
また、この期間にかかわらずご心配な方につきましても「新型コロナウイルス感染症一般相談窓口」までご相談をお願いいたします。
これ以上の感染拡大を防ぐために、また、大切な方の命を守るために、私からも、一刻も早いご連絡をお願いしたいと思います。
こうした市内感染者が多数確認されていることから、昨日夕刻に、急遽「上田市新型コロナウイルス感染症対策本部会議」を開催し、その対応について協議いたしました。
まず、市民の皆さまに、もう一度、感染予防対策の徹底をお願いするため、本日から、市広報車により市内を巡回し、基本的な感染予防対策である、密を避ける「身体的な距離の確保」、「マスクの着用・咳エチケットの徹底」、「こまめな手洗い・手指消毒」を、繰り返し呼びかけてまいります。
感染症の予防は、地道な行動を着実に行うことが効果的であり、お一人おひとりの行動の積み重ねが何より大切です。
これ以上の拡大を食い止めるため、市民の皆さまへ、今一度改めて徹底をお願いしてまいります。
また、今回、店名の公表ということになった訳ですが、既に、上田商工会議所や関係組合の皆さまからは、団体を通じて会員等の皆さまへ、感染予防対策の徹底について注意喚起を行っていただいております。
今後、上田市としましても、長野県や地元関係団体の皆さまとともに、更なる啓発活動を強化して行ってまいりますが、特に、飲食店を営まれている皆さまにつきましては、感染を誘発する状況が生まれやすいため、感染予防対策の徹底した強化を、私からも改めてお願いいたします。
また、飲食店をご利用される市民の皆さまにおきましても、間近での会話を極力避けるなど、十分な予防対策を取ってご利用されるよう、重ねてお願いしたいと思います。
なお、上田地域検査センターにつきましては、こうした状況を受け、上田保健所、地元医師会との協議のもと、９月１日（火曜日）から、開設日をこれまでの週３日から週６日へ、一日当たりの検体採取件数をこれまでの最大６件から１２件程度に増やすよう、職員体制を含め充実を図ることといたしました。
次に、公共施設等の運営、市主催の会議等についてでございますが、市内の感染拡大の状況と、会議等を中止・延期した場合の影響等を併せて考慮し、今日現在のところ、万全の感染予防対策を講じた上で、公共施設につきましては通常どおり開館を、会議につきましても予定どおり開催したいと考えております。
しかしながら、全市一律な対応は極力避けたいと考えておりますが、今後の状況を注視して、閉館・中止等についても並行して検討してまいります。
次に、小・中学校、並びに保育園の休業等についてでございますが、現時点での状況等から総合的に検討する中で、平常通りの運営をしてまいりたいと考えております。
このところ酷暑が続く中で、お子さんには、感染を予防しつつ、熱中症の予防もしなければならないという状況下で、非常に大変な思いをされていることも承知しております。
一方で、友だちとともに遊び、共に学ぶ貴重な時間を少しでも確保できるよう、教育委員会におきましても様々なケースを想定してあらかじめ協議をしているところです。
お子さんの安全を第一に考え、その他の影響についても熟考する中で、今後の感染拡大の状況を注視し、休業・休園につきまして最善の方法を慎重に判断してまいります。
3.市民の皆様にお願い
新型コロナウイルス感染症との闘いは、もうしばらく続きそうですが、有効な治療薬が開発されるまでは、共に新しい生活様式に沿った行動が必要です。
それには、お一人おひとりの小さな努力の積み重ねが不可欠です。
これ以上の感染拡大を防ぐために、大切な方の命を守るために、不断の努力をしてまいりますので、引き続き、市民の皆さまのご協力を賜りますよう、私からお願い申し上げます。
また、この感染症は、注意していても誰もがかかってしまう、気が付かないうちに誰かに感染させてしまう可能性があります。
既に身近にある感染症であり、誰もが望んで感染してしまう訳ではありません。
こうしたことからも、感染者やその関係者への誹謗中傷は、絶対にあってはなりません。
ご自身や、ご家族が感染されてしまった場合に置き換えて、冷静にお考えいただき、正しい情報に基づき、冷静な行動を心がけていただくよう、私から、切にお願い申し上げます。
最後に、現在、治療されている方々の一日も早い回復を心からお祈りするとともに、治療に当たられている医療従事者の皆さまに、心から敬意を表し、繰り返しになりますが、市民の皆さま、お一人おひとりの行動が、感染拡大防止につながることを改めて私からのお願いとしたいと思います。
私からは以上です。
