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令和3年9月1日定例記者会見内容
目次
- 市長冒頭のあいさつ
- 上田圏域の感染状況について
- 「上田市感染対策強化期間」の延長について
- 市民の皆さまへのお願い
- 市の対応等について
- 新型コロナワクチン接種の取り組み
- 引き続きのご理解とご協力を
- ９月市議会定例会に追加提案する補正予算案について
1.市長冒頭のあいさつ
本日は、お忙しいところお集まりいただき、感謝申し上げます。
さて、本日はご案内のとおり、新型コロナウイルス感染症対策強化期間の延長と、9月市議会定例会に追加提案いたします補正予算案についてご報告申し上げますので、よろしくお願いいたします。
はじめに、新型コロナウイルス感染症上田市感染対策強化期間の延長についてでございますが、上田市では8月中旬の新規陽性者の急増からやや減少の兆しを見せておりますが、デルタ株が広がりを見せることで、若者や家庭内感染など感染拡大の新たな形により、今もなお、予断を許さない状況にあります。
こうした中で、県では全県に発令している「新型コロナウイルス特別警報2」を9月12日まで期間延長し、集中対策期間として取り組みへの強化対策を公表しました。
秋の行楽シーズンを控え、人流の増加が見込まれる中で、最大限の感染拡大防止への取り組みを進めるため、市として、9月1日までとしている「上田市感染対策強化期間」を9月12日まで延長し、「上田市民総力による感染拡大防止強化期間」として感染対策を強化します。
市民の皆さまには長引く感染対策へのご負担など、多くの「我慢」をいただいておりますが、市民の総力を結集し、この難局を乗り越えますようご協力をお願いいたします。
2.上田圏域の感染状況について
次に、上田圏域の感染状況についてご説明申し上げます。
上田圏域の感染状況でございますが、既にご案内している情報ではありますが、3月下旬からの第4波が一旦終息したのち、感染力の強いデルタ株への置き換わりによる影響から、7月下旬以降から新規陽性者が急増し、直近一週間の新規陽性者数は最大で99人となり、第5波では、第4波のピーク時の約2.3倍と、過去に類を見ない程の感染状況となっております。
現在は若干の減少傾向となっているものの、高止まりが続いておりますことから、上田圏域への「新型コロナウイルス特別警報2」の発令は、三度延長されるといった状況にあります。
次に、上田圏域の年代別での感染状況でありますが、第4波と現在の第5波を比較いたしますと、8月28日現在までの統計データでも70代以上の方の感染率が低下し、若者への感染が増加していることがご覧いただけます。
感染防止の切り札とされる新型コロナワクチン接種の効果が一定程度、表れているものと捉えております。
3.「上田市感染対策強化期間」の延長について
冒頭で申し上げましたが県から8月5日付けにて、上田圏域に感染警戒レベル5の「新型コロナウイルス特別警報2」が発令されたことを受け、市では8月6日より「上田市感染対策強化期間」として感染対応方針をお示しし、市民の皆さまのご理解をいただく中で感染対策への取り組みを進めてまいりましたが、対策を講じる中でも感染拡大の収まりを見据えることができない状況にあることから、全県に発令されております「特別警報2」の期間が延長となり、県の新たな対策として「命と暮らしを救う集中対策期間」による感染対策への更なる取り組みの強化が示されました。
市といたしましても、市内の新規陽性者数が高止まりとなっていることから、県の延長期間と合わせ、上田市民総力による感染拡大の防止に向けて取り組みを強化することとして、9月12日まで感染対策強化期間を延長いたします。
市民の皆さまには、長引く感染対策をお取りいただく中で、様々な我慢やご負担をいただいているところではございますが、この期間を正念場として一日でも早く感染拡大を防止するため、引き続き、ご理解とご協力をお願いするものでございます。
4.市民の皆さまへのお願い
次に市民の皆さまへのお願いとして、8月6日よりお示ししております市の感染症対応方針でございますが、感染対策の更なる強化を踏まえた新たな方針をご説明申し上げます。
基本方針として、「持ち込まない」「広げない」「取り戻す」をスローガンとする中で、新たな感染防止へのお願いとして基本事項をお示しさせていただいております。
まず一つ目の「持ち込まない」では、ウイルスを地域に持ち込まないための取り組みとして、帰省や感染拡大地域への訪問、不要不急の外出についてはできるだけ控えていただくこと、新たな追加項目として、人と会う機会を普段の半分以下とするなど、不要不急の理由による外出や人との接触機会を可能な限り控えていただくことをお願いします。
次に二つ目の「広げない」では、市内で感染を広げないための取り組みとして、イベントの開催は可能な限り中止や延期をお願いすること、自宅内も含め普段会わない方との会食は控え、5人以上の会食は感染対策の徹底が困難な場合は実施を控えていただくこと、自宅や職場及び車内を含め、屋内では時間を決めて十分な換気をしていただくことをお願いします。
次に、三つ目の「取り戻す」では、安心・安全で活力ある上田市を取り戻すための取り組みとして、現在、年代別にワクチン接種を順次進めておりますが、接種が可能となりましたら、ワクチンの効果と副反応を十分ご確認いただいた上でワクチン接種をご検討いただくこと、あわせてワクチン接種がお済みの方も「かからない」「うつさない」ために、引き続き感染対策の徹底についてお願いをしております。
最後に、様々な理由で県外との往来が必要な方やワクチンの接種を受けることができない方もいらっしゃいます。
誹謗中傷や差別を行わない「思いやりの心」と、「支え合いの輪」を広げ、安全・安心で活力ある上田市を取り戻すため、皆さまのご理解とご協力をお願いします。
5.市の対応等について
次に市における対応でございますが、全県に発令されている感染警戒レベル5の「新型コロナウイルス特別警報2」の期間が延長され、併せて県では新たに集中対策期間として感染防止に向けた対策が強化されたことから、市といたしまして、県の強化対策を踏まえ、感染防止に向けた取り組みを強化いたしますのでご説明いたします。
初めに、市有施設での追加対応でございますが市役所の庁舎や各自治センターを除いた市有施設は、県有施設の取り組みに合わせて9月3日より原則として休止いたします。
なお、日常生活に必要なサービスを提供している施設、例えば温泉施設などは、施設内の一部設備の利用の休止や十分な感染対策を講じたうえで運営を継続します。
施設の貸館事業につきましては原則中止といたしますが、既にご予約をいただいております主催者に対しましては延期や中止を依頼することとし、どうしても延期や中止を行うことができない場合はガイドラインの徹底を依頼してまいります。
次に教育施設における対応でございますが、はじめに、小中学校の関係でございますが、中学校の部活動は原則実施しないこととします。
感染リスクの高い学習活動、安全な実施が困難であると判断する学校行事は、中止・延期を継続いたします。
感染対策として相談支援体制を整え、家庭との連携を進めます。
次に社会教育関係として、公民館・図書館・博物館の運営でございますが、公民館は期間中の貸館業務を中止とし、窓口での予約受付のみの対応とさせていただきます。
また、市主催の事業は原則として中止又は延期とします。
上田城櫓を含む上田市立博物館、信濃国分寺資料館、丸子郷土博物館、旧宣教師館、信州上田ふるさと先人館は期間中休館します。
スポーツ関係として体育館等施設でございますが、プールを含む屋内・屋外の体育施設は日程変更できない競技大会・催物を除き、原則として休館・休止とします。
保育施設等における対応でございますが、保育園・幼稚園は感染対策を徹底したうえで、保育を継続します。
子育て支援センター・子育てひろばは施設利用を休止としますが、電話による子育てに関するご相談は引き続き、各支援センターで受付けさせていただきます。
次に、事業者の皆様に対する対応についてでございますが、長野県からの酒類の提供を行う飲食店の施設の使用制限・停止としての休業・営業時間短縮の要請期間が、9月8日（水曜日）まで延長されました。
市といたしましては市内の商工業者を守り、地域経済の活性化を図るため、県や経済団体等と連携を図りながら事業者に対する情報発信等を行うとともに必要な支援策を進めてまいります。
６.新型コロナワクチン接種の取り組み
次に、新型コロナウイルスワクチン接種の取組みについてでございますが現在、8月上旬から64歳以下の皆さまに順次接種をいただいておりますが、先週と今週において上田東急REIホテルをお借りして臨時接種を行い、約1,200人の方に接種をしていただきました。今週末も実施をし、ワクチン接種の加速化を図ってまいります。
また、受験や就職活動など県外との往来が真に必要となる方や、新たに、妊娠中でご希望される方などへの優先接種の手続きを開始いたしました。
市民の皆さまには副反応等を十分ご確認の上、接種への積極的なご検討を重ねてお願いいたします。
7.引き続きのご理解とご協力を
最後になりますが、新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数は減少傾向にあるとはいえ、今もなお高止まりの状況にあります。
この難局を一日でも早く乗り越えるため、感染拡大防止への対策を強化し、取り組みを進めてまいります。
市民の皆さまには、様々な感染防止に対するご協力をお願いすることでご不便やご負担をおかけする面も多々ございますが、引き続き、ご理解とご協力をいただきますよう重ねてお願いいたします。
以上、上田市感染対策強化期間延長と、新たな市の対応についてご説明申し上げました。よろしくお願いいたします。
８．９月市議会定例会に追加提案する補正予算案について
続きまして、9月市議会定例会に追加提案する補正予算案についてご報告申し上げます。
9月6日に追加提案を予定しております議案についてでございますが、今回提案いたします案件は予算案が１件であります。
それでは、令和3年度一般会計補正予算（第7号）の概要について申し上げます。
今回の補正により、一般会計の予算規模は726億540万円余となりました。これは、前年度同時期の予算額と比較して25.9％の減となっています。
次に補正予算に計上した事業内容について申し上げます。
今回提案します「飲食店等緊急支援事業」に係る経費についてでありますが、これは上田圏域における「新型コロナウイルス特別警報2」の発出に伴い、県から市内の酒類を提供する飲食店等の休業、または営業時間短縮の要請対象となる事業者へ協力金が支給されることに併せ、市独自に要請対象以外の事業者に対し交付金を支給するものです。
上田圏域における県の時間短縮等の協力要請は当初、8月9日から8月18日までの期間でしたが、感染収束が見込まれないことからその後2回の延長により、9月8日までの延べ31日間の要請となっております。
感染拡大防止のため、長期にわたり営業時間短縮の要請に御協力をいただいております事業者の皆様には改めて感謝を申し上げます。
一方、県から時短等の要請を受けない飲食店はじめ酒類や食料品の卸・小売業、タクシー、代行などの事業者の皆様も時短等に伴う外出や外食の自粛などにより深刻な影響を受けております。
このようなことから、県からの時短等の要請の対象外となる飲食店、及び飲食店の時短等により大きな影響を受ける卸売業、小売業、酒類製造業、タクシー・運転代行業などの事業者の皆様を対象に、1者あたり20万円の支援金を交付する「上田市飲食店等緊急支援事業」に係る経費として、総額1億2千740万円を計上いたしました。
以上、提案いたします予算案の概要について申し上げました。
よろしくお願いいたします。
