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令和4年上田市長年頭あいさつ

更新日:2022年1月1日更新
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令和4年上田市長年頭あいさつ

- 人と人、人と地域がつながり、上田再構築へ -

 新年あけましておめでとうございます。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスにつきましては、昨年もその勢いは衰えず、人々の暮らしや社会経済に深刻な影響を及ぼしています。
 特に、昨年7月下旬以降、国内では、デルタ株の影響で感染者数が急増し、いわゆる「第五波」が到来いたしました。
 当市においても、県の感染警戒レベル5「新型コロナ特別警報2」が発出される中、県と連携を強化し、酒類の提供を行う飲食店に対する休業及び営業時間短縮の協力要請や、希望する方へのワクチン接種の加速化など、感染拡大を食い止めるため、最大限の対策を講じました。
 感染拡大防止に御協力をいただいている市民・事業者の皆様、また医療従事者をはじめ、市民生活を守るため尽力されている皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
 市では、医療機関が行う個別接種と、市の施設等における集団接種を併用し、昨年5月より、65歳以上の方からワクチン接種を進めてまいりました。皆様の御協力の下、昨年12月1日時点で、市内におけるワクチンの2回目の接種率は88パーセントに達しました。また、3回目の追加接種については、医療従事者の方から開始しており、続いて2月頃を目途に65歳以上の方の接種を開始できるよう準備を進めてまいります。
 一方、生活支援や経済対策にも引き続き積極的に取り組み、子育て世帯を支援する特別給付金事業や、飲食店、宿泊事業者、交通事業者など、業種ごとに各種支援事業を実施するとともに、スマートフォンアプリを活用した消費喚起応援事業など、地域経済を下支えする支援策を講じました。
 昨年11月には、二年ぶりとなる「上田城紅葉まつり」が開催され、信州上田の秋を楽しむ多くのお客様で久しぶりに賑わいを見せるなど、明るい兆しも見られるようになってきています。
 今後も気を緩めることなく感染拡大防止に万全を期するとともに、コロナ禍の深刻な影響を受けている地域経済の活性化にも積極的に取り組み、皆様の命と暮らしを守ることを第一に、力を尽くしてまいります。

市政を振り返って

 昨年3月には、令和元年東日本台風により一部が落橋した上田電鉄別所線「千曲川橋梁」の復旧工事が完了し、1年5か月ぶりに全線開通を果たしました。多くの方に支えられ、赤い鉄橋は「市民の心の架け橋」として復旧を遂げました。
 11月には、同じく台風の被害を受けた、県道荻窪丸子線の内村橋の架け替え工事が完了するなど、真田・武石地域を含め、台風災害からの復旧は着実に進んでおります。
 近年、我が国のみならず、世界各地で温暖化が進行し、記録的な高温や大雨などの異常気象が頻発しており、気候危機ともいうべき状況となっています。市では、この危機感を市民、事業者の皆様と共有し、対策に取り組むため、昨年2月の市議会定例会において、「上田市気候非常事態宣言 光・緑・人の力で目指す2050ゼロカーボンシティうえだ」を表明しました。2050年までに、二酸化炭素排出量実質ゼロをめざし、再生可能エネルギーの活用や省エネ対策などの施策を推進していくこととしており、全庁体制で取り組むため、上田市ゼロカーボンシティ推進本部を設置しました。
 今後も、防災体制の一層の強化を図るとともに、脱炭素社会・ゼロカーボンシティの実現に向けて積極的に取り組み、この美しい地球、そして上田市を次の世代につないでいけるよう、施策を講じてまいります。
 一方、市役所庁舎の整備に関しましては、昨年3月末に武石地域総合センターが、また、4月には市役所新本庁舎がそれぞれ完成し、さらに、丸子地域自治センター庁舎の耐震改修工事も完了いたしました。機能的で利用しやすく、また、安全で安心な市民の暮らしを支える市民協働の拠点として、今後も皆様の声を反映し、市民に愛される庁舎をめざしてまいります。

資源循環型施設建設に向けた取組

 市としても最優先課題である、上田地域広域連合の資源循環型施設建設につきましては、環境影響評価の最初の手続きである「配慮書」について、住民説明会などを経て手続きを完了し、次の手続きである「方法書」の作成に着手しています。
 また、地元関係団体の代表の皆様とは、「資源循環型施設整備協議会」を設立し、安全・安心な施設や地域のまちづくり等について定期的な話し合いを行っております。
 一方、建設予定地の清浄園に代えて、下之条地区の南部終末処理場内へ、し尿前処理下水道投入施設を建設する計画につきましては、現在、詳細設計を進めているところです。
さらに、可燃ごみの削減に向け、生ごみをたい肥化してリサイクルするため、丸子地域の塩川陣場地区に「有機物リサイクル施設」の整備を計画し、現在、地元住民の皆様との協議や周辺環境の調査及び基本設計を進めております。
 ごみ処理は、関連施設の周辺の皆様だけではなく、私たち一人ひとりの生活に密接に関わっています。市民の皆様には、市全体の課題として関心を深めていただくとともに、引き続きごみの減量、再資源化に御協力をお願いします。

スマートシティ化の推進

 市では、今年度から第二次上田市総合計画「後期まちづくり計画」がスタートし、新たに「子育て支援」と「最先端技術活用」を重点プロジェクトに位置付けました。
 特に、最先端技術活用につきましては、「上田市スマートシティ化推進計画」を策定し、ICTやデジタルツールを活用して、市民サービスの向上や行政事務の効率化をめざすとともに、「新しい生活様式」も踏まえ、市内三商工団体と連携したデジタルコミュニティ通貨「もん」や、別所線及び市内路線バスにおけるキャッシュレス決済の実証実験を開始するなど、施策を展開しています。
 また、小中学校では、教育ICT環境の充実をめざす「GIGAスクール構想」が本格的に始まり、1人1台のタブレット端末や通信ネットワークの整備など、児童生徒の意欲と可能性を引き出す個別最適な学びの環境づくりを進めています。

結び

 貧困や不平等、気候変動など、世界が直面する課題を克服し、持続可能な世界をめざす国際目標であるSDGs(持続可能な開発目標)では、「誰一人取り残さない」という理念が示されています。
 ウィズ・コロナ、アフター・コロナを見据え、人と人、人と地域がつながり、コロナ禍からのよりよい回復(ビルド・バック・ベター)に向けて、共に歩を進めてまいりましょう。
 持続可能で、希望がひろがるまちの実現をめざし、「幸せ創造仕掛人」たる市役所職員一丸となり、市民お一人おひとりと共に、市政推進に力を尽くしてまいります。

 結びに、本年が、市民の皆様にとりまして、明るく健康で幸福な年となりますことをお祈り申し上げます。

令和4年1月1日
上田市長 土屋 陽一