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「依田館」はどこか
「依田館」はどこか
木曽義仲挙兵の地の標柱
上田市では依田地区御岳堂の城山を「依田城」と呼んでおり、この山の北麓台地とその周辺には中世の居館跡と思われる場所がいくつか残っていることから、木曽義仲の館もこのあたりにあったと考えられてきました。図は、これまでに「依田館」と想定されてきた「依田地区城館跡」の分布図です。
「依田館」の詳細な位置についてはよくわかっていませんが、先学の研究経過等から御岳堂から塩田平へ通ずる砂原峠の「木曽義仲挙兵の地」と記した大きな標柱が立っている高台のあたり一帯が「依田館」のあった場所と推定されています。なお、『丸子町誌』の別の章「中世の居館跡と文化財」では、「『平家物語』が伝える「依田城」は御嶽堂館跡のことであろうと考えられている」ということを紹介しています。
【参考:『丸子町誌』歴史編 上、『上田市誌』 歴史編(4)】