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【地域おこし協力隊】米と酒が産まれる 『カカワレルタナダ』 ~野良仕事をしながらスマホで棚田の日常を伝える情報発信のお仕事~

更新日:2025年11月5日更新
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 令和8年4月1日着任 「棚田地域おこし協力隊」を1名募集します。

1 稲倉の棚田とは

 上田市の北東部に位置する豊殿地域には、「日本の棚田百選」に選ばれた「稲倉の棚田(いなぐらのたなだ)」があります。稲倉の棚田は、江戸時代から明治時代にかけて開田されたものと言われており、山裾から谷間に大小様々な形状の棚田が広がっています。
 現在、地元住民を中心に「稲倉の棚田保全委員会」が組織され、保全活動を実施しています。
 棚田は地形に合わせて階段状に小規模・不定形な水田が並ぶため、農業を行う上では非常に効率が悪い地形となっています。棚田での農業は平地と比べて「労力は2倍、収量は半分」と言われています。そのため通常の農業を行っても保全活動に要する経費をまかなうことができませんので、稲倉の棚田では農業だけでなく棚田の地形や景観などを活かした都市農村交流にも力を入れています。
 「眺めるだけじゃない、カカワレルタナダ」として地域住民だけでなく企業や教育機関、都市住民と協働しながら棚田を保全するモデルとして、令和4年度にはその功績を評価され農林水産祭むらづくり部門において「天皇杯」を受賞しました。
 同団体は指定管理者として、滞在型市民農園「信州上田クラインガルテン眺望の郷 岩清水」の管理運営も行っています。
稲倉の棚田_はぜかけ

2 棚田が抱える課題

 稲倉の棚田保全委員会は平成15年度に組織された地元の豊殿地域住民を中心とした任意団体です。近年では棚田が大好きな保全委員が豊殿地区以外からも来てくれています。
 水田農業を中心に、カカワリ隊(いわゆる棚田オーナー制度)や農業体験の受け入れ、ししおどし祭りなどのイベント開催、生き物観察の受け入れなど幅広く活動しています。
 その一方で、稲倉の棚田の活動のPRはまだ十分とは言えず、市民や県外の方への周知に力を入れていく必要があります。そのため、稲倉の棚田保全委員会の皆さんと一緒に保全活動を行いながら、都会の方の目線の記事でインスタグラムに棚田の活動内容を広報できる方を募集します。
 目標としてはインスタフォロワーの増加(現状850→目標1,500)のほか、保全委員初心者も、自らの活動の価値を知り、アピールできるようになるためのハンドブックのようなツールの作成を目指します。
稲倉の棚田_稲刈り

3 働く場所

 採用された方は、上田市役所で勤務していただくこととなりますが、活動の中心は稲倉の棚田となります。稲倉の棚田保全委員会との保全活動(農作業、草刈等の管理、カカワリ隊運営、イベント開催)に協力する業務もあります。
 1年目は稲倉の棚田保全委員会の皆さんとの活動をしながら棚田のPRを行い、2年目から3年目にかけては、棚田の価値の向上を目指し、棚田が持つ多面的機能(国土保全、教育、伝統・文化の継承など)についてもPRを行い、知名度の向上を目指します。

 棚田は食糧生産だけでなく、人々に癒しを与え、特徴的な地形と景観を活かした活動の場ともなります。稲倉の棚田保全委員会にも色々な「名人」がいて、その技能を保全活動に役立てています。保全委員の皆さんと一緒に汗を流して活動し、農業や歴史、生き物などの話を聞いて知識や技術を吸収できることもこの仕事の醍醐味と言えます。
稲倉の棚田_草刈り

4 上田市で働くおすすめのポイント

 長野県の東部に位置する上田市は、北に菅平高原、南に美ヶ原、中央に千曲川が流れる自然豊かなまち。また、北陸新幹線上田駅や上信越自動車道の上田菅平ICがあり、首都圏からのアクセスも良く、都会と田舎がほどよくマッチした環境にあります。

 また、上田市は国内有数の少雨地帯。晴天率が高く、寒暖差が大きい気候と標高差を活かした地形により、色々な農産物がおいしく生産できます。米・野菜・ぶどう・りんごをはじめ、日本酒やワイン、味噌などの発酵文化も根付いており、自然が好き・おいしいものが好きな方におすすめです。

 協力隊として着任した方には、保全委員の皆さんと一緒に活動しながら、季節の移り変わりや棚田の楽しさ、魅力、課題をインスタグラムで発信していただきます。インスタは「日常を伝える」ことを目的としますので、インスタ映えするような写真技術は必要としません。都会の方ならではの視点による棚田の魅力や課題の発信は、地元の皆さんにとっても「気づき」となります。
 棚田を歩き、保全活動をしながら都市と農村の架け橋になることに興味のある方にはおすすめです。
上田市空撮

5 仕事の内容

主な活動内容

1 稲倉の棚田の保全活動の広報に係る活動 

  • インスタグラムやホームページによる棚田の保全活動の情報発信
  • 棚田の価値や魅力をまとめた内部資料づくり など

2 稲倉の棚田の保全に係る活動

  • 稲倉の棚田保全委員会が行う棚田保全活動への参加
  • 棚田の保全に係る会議や打ち合わせ等への参加
  • 都市農村交流に係るイベント等のサポート など

3 その他の付随する活動

  • 月次報告書の提出、研修・活動報告会への参加
  • ​地域行事やコミュニティ活動への参加 など

 

【1年目:棚田の1年を体験し、発信する】

 やること:棚田の保全をする意義を把握する

  • 棚田の保全に関わる様々な人々(保全委員・地元団体・民間企業・教育機関・自治体担当者)との顔合わせ
  • 稲倉の棚田保全委員会の活動に参加し、活動内容を知るとともに棚田の魅力や価値を知る
  • 田植えなどの農作業やイベント等の活動状況を記録・撮影し、インスタグラムで広報する
  • 活動に必要な研修を受ける(刈払機やチェンソーなどの安全講習、情報発信の研修など。研修費は活動費から支出が可能です)
    稲倉の棚田_風景

【2年目:棚田の価値の発見】

 やること:棚田の価値、役割をわかりやすくまとめる

  • 保全委員の初心者でも棚田のガイドができるよう、棚田の価値や魅力など共通認識を得るための内部資料づくりに向けた検討や材料集め)
  • 稲倉の棚田保全委員会の活動に参加
  • 活動状況を記録・撮影し、インスタグラムで広報する
  • 稲倉の棚田保全委員会が実施する都市農村交流についてのアドバイス
    (棚田×●●のような新たな棚田の活用に向けた可能性の検討。大型イベントでなく、保全委員が無理なく取り組める企画、棚田に縁がない人を棚田に呼ぶためのきっかけとなるような気楽なものを想定)
    稲倉の棚田_田植え

【3年目:棚田の価値の発信】

 やること:棚田の価値や魅力の発信

  • 棚田の価値や魅力など共通認識を得るための内部資料づくり
  • 稲倉の棚田保全委員会の活動に参加
  • 活動状況を記録・撮影し、インスタグラムで広報する
  • 稲倉の棚田保全委員会が実施する都市農村交流の実施
    ​(棚田×●●の新たなイベントの提案、実践)
    稲倉の棚田_ししおどし祭り

【付随業務】

  • 内部打合せ
  • 農作業サポート
  • カカワリ隊運営サポート
  • イベント開催支援、開催の手伝い

6 着任からの具体的なスケジュール

【1年目】

【1か月目】

  • 市担当職員との打ち合わせ(週1・2回実施。3年間のミッション・目指す成果の確認、業務スケジュール(短期・中期・長期)等)
  • 実務に関する研修、課内業務に関する研修 ※市担当職員から
  • 田おこしや堆肥まきなどの棚田保全活動、会議、イベントへの参加
  • 保全活動の記録撮影を行う

【2~3か月目】

  • 代かきや田植え、田の草取り、草刈り、水管理などの棚田保全活動、会議、イベントへの参加
  • 保全活動、イベントの様子を撮影・取材
  • 市職員の打合せや現場業務同行(棚田以外の市の関係者等とつながることで活動の幅が広がります)
  • 稲倉の棚田保全委員会のカカワリ隊等の事務補助

【4か月目以降】

  • 稲刈り、脱穀、籾摺り、米の発送作業などの保全活動、会議、物産展等イベントへの参加
  • 保全活動、イベントの様子を撮影・取材・投稿
  • 各種研修参加(刈払機等作業用機械の安全講習、都市農村交流関係の講習会、棚田サミット等)
    ※市職員による研修、または外部研修参加
  • 稲倉の棚田保全委員会のカカワリ隊等の事務補助

【1週間のスケジュール(イメージ)】 ※勤務週4日程度

【1週間のスケジュール(イメージ)】 ※勤務週4日程度
  土日
メイン業務 休み

・スケジュール確認
・関係者挨拶回り
・保全活動参加
(撮影・広報含む)

・棚田での会議参加
・保全活動参加
(撮影・広報含む)

・棚田での会議参加
・保全活動参加
(撮影・広報含む)
休み

・棚田での保全活動、イベント参加
(撮影・広報含む)

※勤務は土日どちらか1日を想定

サブ業務   ・職員現場業務同行 ・保全委員会事務補助 ・保全委員会事務補助   ・保全委員会事務補助
事務業務  

・職員との予定確認ミーティング
・報告書作成
・日報記入

・日報記入 ・日報記入   ・日報記入

 

【月別の棚田保全活動一覧】

【月別の棚田保全活動一覧】

農作業 農作業以外 イベント
4 堆肥まき、田起こし    
5 代かき、田植え、草刈り、水管理   泥んこあそび、御田植祭り
6 田の草取り、草刈り、水管理    
7 田の草取り、草刈り、水管理    
8 水管理、草刈り

たいまつ作り
竹ちょうちん作り

ししおどし祭り、かかし作り

9 稲刈り   かかし祭り
10 脱穀、籾摺り    
11 米の発送 物産展等イベント参加 収穫祭
12 米の発送 物産展等イベント参加  
1  

わら細工づくり
​来年度計画立案

 
2   わら細工づくり
​来年度計画立案
バレンタインイルミネーション
3 土手焼き わら細工づくり
​来年度計画立案
 

【2年目以降】

  • 棚田の価値や魅力を伝えるための内部資料の検討
  • インスタフォロワー数増加に向けた検討
  • 保全活動、会議、イベントへの参加
  • 保全活動、イベントの様子を撮影・取材・投稿

【3年目】

  • 棚田の価値や魅力を伝えるための内部資料の作成
  • インスタフォロワー数1500に近づけるための具体的な活動 
  • 保全活動、会議、イベントへの参加
  • 保全活動、イベントの様子を撮影・取材・投稿

7 3年間を通じて経験できること

【都市と農村の交流事業の知識や技術の習得】

 棚田が持つ多面的機能は多岐にわたるため、そこに関係する人々や、保全活動の内容も多岐にわたります。様々な活動を通じて、幅広い知識や技術の習得、関係者とのネットワークを築くことができ、卒隊後の独立時に役立ちます。

【スキルアップ】

  • カメラや取材担当者としての経験
  • 棚田でのお米作りの技術の習得ができる
  • 稲倉の棚田公式インスタグラムへの投稿実績
  • 多彩な都市農村交流事業を学ぶことができる

【その他、得られること】

  • (刈払機ほか)特別教育等各種資格
  • 市内の各種団体、関係者との繋がり

8 一緒に働く人

 地域おこし協力隊 担当課:産業振興部 農業政策課
一緒に働く人(農業政策課)
農業政策課 農産物マーケティング推進担当係長・横林(中央)
「棚田での農作業は大変なこともありますが、市街地まで一望できる絶景を眺めながらの作業はとても気持ちいいです。体を動かすことが好きな方、多くの仲間と和気あいあいと会話を楽しめる方にはおすすめです!」

一緒に働く人(稲倉の棚田保全委員会)
稲倉の棚田保全委員会

9 募集資格(応募する全ての方が満たす必要があります)

  • 現在、三大都市圏をはじめとする都市地域(過疎、山村、離島、半島などの条件不利地域を除く)等に住所を有する方
  • 令和8年4月1日までに生活の拠点を上田市に移すとともに上田市に住民票を異動することができる方
  • 任期終了後も上田市に居住する意向のある方
  • 地方公務員法(昭和25年法律第261号)第16条に規定する欠格事由に該当しない方
  • 普通自動車運転免許を有している方、又は着任日までに取得予定の方
  • パソコンの一般的な操作ができる方
  • 市の条例及び規則等を遵守し、職務命令等に従うこと

10 求める人物像

  • 棚田でのお米作りに興味のある方
  • ​インスタグラムへの投稿をしたことのある方
    ※写真の技術に関しては初心者大歓迎です
  • 保全委員会のメンバーと仲良く活動を楽しめる方
  • 棚田を活用したイベント作りに興味のある方

11 採用予定人数

 1名

12 勤務地、給与等

勤務地

デスクは農業政策課及び豊殿地域自治センター及び稲倉の里農村交流会に設置予定です。
・研修等のため上田市外で活動することもあります。

勤務時間

8時30分から16時30分(うち休憩1時間)
・活動の実態に応じて始業時間及び終業時間をご調整ください。

雇用形態

期間

任用形態:会計年度任用職員(地方公務員法第22条の2第1項第1号)

任用期間:初年度は任用日から当該会計年度の末日まで(最長3年まで延長可能)

報酬

月額291,000円

待遇

福利厚生

 

 

 

 

 

 

1 住居

・隊員の住居費(家賃)は、予算の範囲内で市が負担します。
・住居に係る光熱水費等は自己負担とします。
・転居に係る旅費や経費については自己負担とします。

 

2 活動経費

・活動には公用車を使用できますが、通勤や日常生活では自家用車をご利用ください。(別途、通勤手当あり)
・活動で使用するパソコンは貸与されます。(ただし、持ち出し不可)
・その他、活動に必要な消耗品費や旅費等については、予算の範囲内で市が負担します。

 

3 社会保険​

・健康保険(共済保険)加入
・厚生年金保険加入
・雇用保険加入
・非常勤職員等公務災害補償加入又は労災保険加入

 

4 休暇・休日

週3日
・​イベント等で時間外業務や休日出勤が発生する場合は、別日に振替となります。
・年次有給休暇を利用することができます。
・夏季休暇など年次有給休暇以外の休暇を利用することができます。

 

5 兼業

・業務に支障のない範囲での副業が可能です。(ただし、市への届け出が必要です。)

 

6 その他

・携帯電話は自己所有の物をご利用ください。

13 応募期限

 令和7年12月8日(月曜日)まで(応募多数の場合、早めに締め切る可能性があります)​

14 提出書類・選考の方法

(1)提出書類
 応募時に送付

 最終面接時に持参

  • 現住所の住民票:3ヶ月以内のもの
  • 普通自動車運転免許証の写し:表面・裏面

 応募用紙の送付先

  • 上田市 移住交流推進課 地域おこし協力隊採用担当:iju-tiikiokosi@city.ueda.nagano.jp
  • 件名に「上田市地域おこし協力隊応募の件」とご記載ください。
  • 本文に「氏名」「現住所」及び「棚田地域おこし協力隊へ応募」とご記載ください。

(2)選考方法

選考方法
(1)応募書類受付

・必要書類を送付いただいて正式に応募したものとします。

(2)担当者面談(WEB) ・上田市の担当者がWEB面談を行います。
・担当者から市の紹介や業務内容について説明します。
・志望動機やこれまでの経験等を聞き取りいたします。
・質問や確認事項等をお受けします。
(3)書類選考

・提出いただいた応募用紙を元に選考を行います。
・選考結果は応募者全員に通知します。(12月第4週目頃)

(4)おためし地域おこし協力隊

・選考通過者を対象に上田市にて日帰りのおためし地域おこし協力隊を行います。(1月7日から17日の間で実施予定)
・参加を推奨しますが、必須ではありません。
※交通費等に関しては自己負担とします。

(5)最終面接(現地)

・選考通過者を対象に上田市内にて面接を行います。
・実施場所や日程等の詳細については、選考結果を通知する際にお知らせします(1月28日実施)。
・面接時には必要書類を持参いただきます。
※交通費等に関しては自己負担とします。

(6)最終結果の通知 ・選考終了後に結果を文書で通知します。(2月上旬予定)

15 募集要項・応募書類

(1)募集要項​

(2)応募書類​

16 募集内容担当課

産業振興部 農業政策課(農産物マーケティング推進担当)
​TEL  0268-21-0053(平日8時30分から17時15分)

17 採用担当課

市民まちづくり推進部 移住交流推進課 
​TEL 0268-71-6734(平日8時30分から17時15分)

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