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「スキマ時間に気軽に稼げる」などとうたう副業トラブルに注意しましょう!
近年、空き時間(スキマ時間)を使って効率よく稼ぎたいとのニーズが高まっています。
SNSや動画広告、インターネット検索で見つけた副業サイトで「"いいね”を押すだけ」「スタンプを送るだけ」「スクリーンショットを撮るだけ」などの簡単な作業(タスク)で稼げるという副業に応募したところ、高額報酬を得るにはまず振り込みをするよう指示されて振り込んだが、その後も様々な理由で振り込みをさせられた挙句、高額報酬は得られなかったなどという相談が増加しています。
相談事例
〔事例1〕SNS広告を見てタスクを始めたところ、チームで対応することになったが、ミスでチーム全員が損をしたと言われ処理費用を請求されて支払った。
〔事例2〕高額報酬のタスクのため、指示に従って事前に振り込みをしたが、引き出すことができない。
〔事例3〕SNS広告を見てタスクを始め、報酬を出金しようとしたらアカウントが凍結され、高額な解除費用を請求された。
相談事例から見る特徴
簡単な作業(タスク)をするだけで報酬が得られると誘引される
SNS広告をタップすると、別のウェブページに移動し、当該ウェブページ内のメッセージアプリの友だち追加のバナーをタップし、友だち登録を完了した後、メッセージアプリ内で簡単なタスクに関する説明がされます。「スキマ時間を利用できる」などと手軽さも強調することで、子育て中の女性が少しでも家計の足しにできるのではと考えて始めてしまう事例があります。
最初に少額の報酬を得ることで信用してしまう
初めに簡単なタスクで数百円程度の報酬が得られるため、今後も報酬が得られるだろうと信用してしまい、相手方から高額な費用負担を求められてもそれ以上の報酬が得られることを期待して金銭を支払ってしまいます。
お金を稼ぐために副業を行っているはずが、様々な理由をつけて金銭を請求される
様々な理由をつけて、先に消費者に金銭を振り込むよう指示しています。金銭を振り込ませる言動として以下のパターンが見られます。
・タスク実行前に振り込みさせるパターン:「高額報酬のタスクは事前に送金が必要である」
・タスク実行後に振り込みさせるパターン:「ミスしたために処理費用が必要である」
・報酬を得る段階で振り込みさせるパターン:「報酬を引き出すためには費用がかかる」
消費者へのアドバイス
「簡単に稼げる」「もうかる」ことを強調する広告は詐欺の可能性があるので、うのみにしない
スキマ時間を使って簡単に稼げるかのような広告には気をつけましょう。
相手方に安易に個人情報を開示しない
相手方から住所や氏名、銀行口座の情報、免許証の写真などの個人情報の開示を求められる場合があります。悪用される可能性がありますので、安易に開示しないようにしましょう。
お金を稼ぐはずが、振り込みを求められたら、消費生活センターに相談しましょう
お金を振り込んでしまうと被害回復には困難が伴います。不審な場合は振り込む前に消費生活センターに相談しましょう。
関連情報
スキマ時間に気軽に稼げる等とうたう副業トラブル!-簡単なタスクを行う副業でお金を払う??詐欺に騙されないで-(国民生活センターウェブページ)<外部リンク>