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景観ウォッチング~別所温泉編~

更新日:2019年12月12日更新
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景観ウォッチング~別所温泉編~を開催しました

 別所温泉は今から1500年前に発見されたとも伝えられ、鎌倉時代には幕府の連署も務めた北条氏の庇護により中世文化が花開き、塩田平とともに「信州の鎌倉」と呼ばれる古い歴史をもつ温泉街です。また、男神岳、女神岳の懐に抱かれた自然豊かな地であり、遠く菅平高原や浅間山まで美しい眺望を楽しむこともできます。
 今回の景観ウォッチングでは、別所温泉を中心に散策し、中世の寺社や古い歴史をもつ温泉旅館、点在する外湯など、別所温泉街の風情を訪ね、その景観の魅力を考えました。

日時

 平成25年3月23日(土曜日) 午前9時30分から正午頃まで

コース

別所神社~常楽寺~安楽寺~北向観音~外湯や温泉旅館など~

別所温泉駅~旧相染閣着(約3.5キロメートル)

講師

牧谷 孝則さん
 (市景観審議会委員、市景観アドバイザー、NPO法人ルーバンデザイン研究所理事長)

増沢 孝徳さん
 (別所温泉魅力創生協議会 街づくり促進委員会 元副委員長)

別所神社

別所神社本殿別所神社神楽殿
別所神社本殿は18世紀の神社本殿として、規模も大きく、建築様式や建物を飾る彫刻が華やかで建築物として優れており、当初の形式がよく残され、文化財として保存価値の高いものであり、市指定文化財に指定されています。(「上田市文化財マップ<外部リンク>」より)神楽殿からは、額縁に入れられたような別所や塩田の山々の景色を楽しむことができます。

常楽寺

常楽寺本堂石造多宝塔
別所温泉にある茅葺(かやぶき)屋根の古いお寺で、平安時代のはじめに開かれたと言われています。本堂は彫刻的な意匠が少ない江戸中期後半の特徴を良く残しています。
庭園にある樹齢300年余の名木「御船の松」の船出の姿に似せた佇まいも趣があります。
本堂裏手の石造多宝塔は国指定重要文化財。

常楽寺と安楽寺を結ぶ小路

小路からの景色絶景サイン
常楽寺から安楽寺へと続く小路は、遠く菅平の山々までを見渡すことができる絶好のビューポイント(眺望点)となっています。
小路の途中には、「別所温泉魅力創生協議会」が設置した、「絶景サイン」があり、透明のアクリル板に描かれた白線を、浅間山から根子岳までの峰々が形作る稜線に合わせると、山名がわかる仕組みになっています。

安楽寺

安楽寺の画像安楽寺参道とベンチ安楽寺八角三重塔八角三重塔
安楽寺は別所温泉にある大変古い寺です。その境内左手奥の山腹にある素晴らしい八角三重塔。鎌倉時代の建立といわれ、木造の八角塔としては我が国唯一の塔で、国宝に指定されています。
裳階(もこし=ひさし)付きの三重塔で禅宗様(ぜんしゅうよう)の屋根の曲線や木組みが見事で、一昨年、約60年ぶりとなる屋根の全面葺き替え工事が完了し、林の中に美しくたたずむ姿を見ることができます。
参道には、魅力創生協議会が設置したベンチが置かれ、参拝に訪れた人々がひと休みできるように配慮されています。

黒門
この門は黒門と呼ばれ、安楽寺境内の入口にあたります。寛政年間に建てられたもので、飾り気がなく堂々とした姿は、非常に存在感があります。

安楽寺・常楽寺郷土環境保全地域
安楽寺、常楽寺及び別所神社を中心とする一帯は、その歴史的自然環境を守るため、長野県自然環境保全条例に基づき「安楽寺・常楽寺郷土環境保全地域」に指定されています。

北向観音

北向観音の画像カツラの木
北向観音堂は厄除観音として知られ、比叡山延暦寺座主であった慈覚大師円仁により開創されました。その名のとおり本堂が北を向く珍しい配置となっています。
境内には樹齢1200年といわれる立派なカツラの木があり、県の天然記念物に指定されています。

別所温泉の外湯、足湯

大師湯石湯大湯足湯ななくり足湯大湯薬師の湯
別所温泉には外湯が3か所あります。それぞれが、慈覚大師や木曽義仲、真田氏などにゆかりがあると伝わる古い歴史をもつ共同浴場です。
また、安楽寺の八角三重塔をモチーフにしたななくりの湯や、魅力創生協議会が設置した大湯薬師の湯(冬季は休み)などの「足湯」が点在し、散策の合間にひと休みできる癒しのスポットになっています。

温泉街の風景

蚕種製造に使われた建物湯川北向観音参道上田電鉄別所線別所温泉駅
別所温泉には、文化財以外にも歴史的な建造物や趣のある木造の温泉旅館などが点在し、また、湯川沿いの遊歩道や北向観音の参道沿いの賑わいなど、散策を楽しむのにぴったりの風情ある温泉街の景観が形成されています。