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令和7年2月14日記者会見内容
目次
1. 市長冒頭のあいさつ
報道機関の皆様には、お集まりいただき感謝申し上げます。
本日の記者会見では、2月21日に招集を予定しております、令和7年3月市議会定例会に提案する議案について御説明させていただきます。
2. 議案:条例・予算・事件決議案
今回、提案いたします案件は、条例案が16件、予算案が15件、事件決議案が7件の計38件であります。
(1)条例案について
まず、条例案から申し上げます。会見要旨の1ページを御覧ください。
条例案につきましては、議案第1号「上田市職員の勤務時間及び休暇等に関する条例中一部改正について」ほか15件の提案を予定しております。
このうち、まず、議案第2号「上田市組織条例中一部改正について」申し上げます。
地域防災力の共助を担う「自主防災組織」と、地域の消防活動を担う「消防団」との連携が重要性を増す中で、両組織の効果的な連携や統一的な施策の展開を図ることを目的に、現在消防部が所管している消防団事務を、令和7年度からは市長直轄組織である危機管理防災課に移管するため、必要な条例改正を行うものであります。
次に、議案第7号「上田市印鑑登録及び証明に関する条例中一部改正について」申し上げます。
現在、個人番号カードを印鑑登録証として利用しており、印鑑登録証明書を申請いただく際は個人番号カードを提示いただいております。
しかし、個人番号カードを第三者に預けることが法律で認められていないことから、代理人に印鑑登録証明書の取得を委任することができず、市民から改善を求める声が多く寄せられておりますことから、これらを改善するために、必要な条例改正を行うものであります。
次に、議案第11号「上田市都市公園条例中一部改正について」申し上げます。
まず、上田城跡公園においては、利便性向上および駐車場環境の改善に向け、都市公園法に基づく公園施設設置許可制度等を活用し、民間事業者が公園周辺の駐車場を有料駐車場として整備し、3月15日から運営を開始する予定であります。
また、4月1日から、新たな都市公園として「丸子かわまち公園」を開園する予定であり、必要な条例改正を行うものであります。
条例案については以上です。
(2)予算案について
令和7年度当初予算の概要について
続きまして、予算案について申し上げます。
まず、令和7年度当初予算編成の基本的な考え方であります。
令和7年度は、「第二次上田市総合計画・後期まちづくり計画」の最終年度であり、この計画に掲げる将来都市像の実現と、令和8年度からの「第三次上田市総合計画」を見据え、現行計画の検証を通した課題分析や解決のための施策検討を踏まえた予算編成といたしました。
また、「上田再構築プランver.2.0」を踏まえて設定した「4つの重点分野」を具体化する事業に重点的に財源配分を行いました。
歳入につきましては、地方財政計画において、地方の一般財源総額は確保されているほか、税収見通しは6.4パーセントの増が見込まれており、上田市においても市税全体では令和6年度から9億円余、4.4パーセント増の225億円余を予算計上いたしました。
なお、歳出関係の具体的な内容につきましては、後ほど申し上げます。
次に、予算規模でありますが、まず、一般会計においては、当初予算額758億2,600万円となりました。人口減少対策や物価高騰などへの対応により、前年度の当初と比較して、6.4パーセントの増となっております。
特別会計は6会計で、総額349億2,688万円となり、前年度の当初予算額と比較して、0.3パーセントの増となっております。
企業会計は3会計で、総額206億8,317万円余となり、前年度の当初予算額と比較して、5.7パーセントの増となっております。
令和7年度当初予算の特徴について
次に、令和7年度当初予算の特徴について申し上げます。
主な事業については、資料に記載のとおりでありますが、「4つの重点分野」ごと、新規あるいは充実した事業を中心に、何点か申し上げます。
はじめに、「こども・子育てにやさしいまちづくり、未来を担うひとづくりの推進」についてであります。
具体的な取組といたしまして、1か月児健康診査や中学生までのインフルエンザワクチン接種の費用補助、食材費等高騰を踏まえた学校給食費の保護者負担軽減事業、また、学齢期までワンストップで様々な相談に対応する「こども発達教育総合支援センター」の整備や公立保育園へのエアコンと防犯設備の設置については、令和7年度から11年度を計画期間とする「上田市こども計画」の策定に伴い活用できる「こども・子育て支援事業債」により実施いたします。このほか、放課後児童クラブの集約化や空調設備工事、第五中学校の改築についても引き続き進めてまいります。
次に、「GX・DXの推進」についてであります。
まず、GX、グリーントランスフォーメーションの取組でありますが、国から選定を受けた「脱炭素先行地域」の計画実施に当たり、地域エネルギー会社が実施する事業に対して補助を行い、ゼロカーボンの取組を推進していまいります。また併せて、省エネ効果の高い家電製品への買い換え補助のほか、公共施設のLED化として、地域自治センターなどのほか、小学校においても引き続き進めてまいります。
DX、デジタルトランスフォーメーションの取組としては、現在も工事を進めております「市民ICT推進センター」について、11月のオープンに向けた整備費用と開館後の運営費を計上し、地域のデジタル推進を加速させてまいります。
次に、「人生100年時代を見据えた健康・福祉の増進」についてであります。
令和7年度より高齢者を対象に定期接種化される帯状疱疹ワクチンについて、接種費用の補助を行うほか、旧市立産婦人科病院に関し、地域医療のための有効利用を図る観点から、医療従事者確保対策とともに災害時医療拠点施設として活用するため、必要な施設改修を行います。
また、鹿教湯病院と三才山病院の再編に伴う「公的病院再編成補助金」を引き続き交付し、地域の医療提供体制確保を図るほか、複合的な福祉課題に対して複数の支援機関が連携する「重層的支援事業」の実施に向けた体制整備に取り組むなど、多様な面から健康づくりと福祉の増進を図ります。
最後に、「安全・安心に暮らせるまちづくりの推進」についてであります。
市の防災・減災に関する基本的な計画である「国土強靭化地域計画」の改訂を行うとともに、橋梁の耐震化や道路等の修繕について計画的に進める「インフラ長寿命化修繕事業」、また消防団活動の維持継続のため、団員への準中型自動車免許等の取得費用を補助いたします。
このほか、地域公共交通の維持確保と利便性向上のため、バス事業者との運行協定締結に基づく支援金を交付するなど、広範な視点から「地域の安全」と「安心の暮らし」を確保してまいります。
以上、重点4分野の主な施策・事業を中心に、当初予算の特徴について申し上げました。
令和6年度3月補正予算
次に、令和6年度3月補正予算の概要について申し上げます。
今回の3月補正予算でありますが、一般会計につきましては、2つの補正予算を提案してまいります。
まず、一般会計補正予算第7号につきましては、国や県の方針に基づき、住民税非課税世帯等に対し、物価高騰に伴う家計負担の軽減のために支給する臨時給付金、また市独自の取組として、子育て世帯に対する追加の給付金、併せて、社会福祉施設への支援金の経費も計上しております。
こちらは、早期に実施が必要な経費であることから最終日を待たずに議決を得るため、通常の補正予算とは別に編成したものであります。
また、一般会計補正予算第8号につきましては、12月以降必要が生じた事務事業経費の調整や国の補正予算に伴う事業費の計上のほか、令和6年度執行見込みに伴う事業費及び財源の調整に係る予算の計上です。
このほか、3つの企業会計において補正予算を提案いたします。
予算案等については以上です。
3. 事件決議案について
次に事件決議案につきましては、「第五中学校改築事業旧校舎棟ほか解体工事請負契約の締結について」など計7件を提案させていただきます。
以上、提案する議案の概要について申し上げました。
議案の詳細につきましては、それぞれ担当者から説明いたしますので、よろしくお願いします。