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令和2年4月臨時記者会見内容
目次
1.市長冒頭のあいさつ
報道機関の皆様には、お集まりいただき感謝申し上げます。
本日は、午後3時から開催した「第3回 新型コロナウイルス感染症対策本部会議」において協議が行われた事項を中心に、御説明させていただきたいと思います。
2.組織改正及び人事異動について
一点目として、組織改正及び人事異動についてであります。
最初に、皆様もご承知のとおり昨日、政府が東京など7都府県を対象に発令していた「緊急事態宣言」を全都道府県に拡大するなど、新型コロナウイルス感染症拡大の防止にあたっては、国を挙げての感染症拡大防止のための措置が取られております。
また先週には、上田保健所管内においても、初めて感染者が確認されるとともに、14日には、長野と松本の2広域圏について、新型コロナウイルスの感染拡大状況を示す県独自の4区分のうち、域内感染発生期となる「レベル2」への引き上げと、「新型コロナウイルス警戒宣言」が発令され、更なる感染予防の徹底が呼び掛けられております。
こうした状況を踏まえまして、上田市においてもこれまでの間、イベントの自粛や学校の臨時休業、施設の一時閉鎖など感染防止のための各種措置を講じてきたところでありますが、ここで更なる感染拡大防止に向けた取組を迅速かつ強力に行うとともに、関係機関との連携を円滑に行うため、新たに「新型コロナウイルス感染症対策室」を設置して、組織体制の強化を図ることとし、本日開催した「第3回新型コロナウイルス感染症対策本部会議」において、4月22日付の組織改正及び人事異動の内示を行いました。
組織改正の内容につきましては、健康こども未来部 健康推進課の外局として「新型コロナウイルス感染症対策室」を設置し、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた取組や、対策本部に関することに特化した組織とします。
なお、新型コロナウイルス感染症に係る経済対策全般につきましては、政策企画部が対応し、生活支援臨時給付金につきましては、福祉部を事務局とする関係課によるプロジェクトチームを編成し対応する予定でございます。
「新型コロナウイルス感染症対策室」の人員体制につきましては、室長を健康推進課長が兼務し、保健予防業務との連携も密にしながら、対応してまいりたいと考えております。
また、課長補佐級の事務職と保健師を各1名専任で配置するとともに、主査級の事務職と保健師を各1名専任で配置します。
さらに、地域医療政策室との連携も強化するため、職員3名に兼務発令し、「新型コロナウイルス感染症対策室」の総勢は、専任の職員が4名、兼務の職員が4名の計8名体制となります。
以上、令和2年4月22日付、組織改正及び人事異動の内示の概要について申し上げました。
今後につきましても、保健所をはじめとした関係機関と連携を図りながら、感染拡大防止に向け、「対策室」を中心に全庁体制で取り組んでまいりたいと思っております。
3.市有施設の閉鎖について
続いて、市有施設等の閉鎖について申し上げます。
ご承知のとおり現在、市の公の屋内施設につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、当面の間、原則休館としているところでありますが、そのうち、市有の温泉施設については、これまで浴場のみの営業で運営を続けてまいりました。
しかしながら、今後ゴールデンウィークに向けて、全国への緊急事態宣言が拡大されたこと、更に特定警戒都道府県に指定された地域から利用者を呼び込む恐れがあることから、市民の皆様の安全を第一に考え、原則として4月19日(日曜日)から5月6日(水曜日・祝日)まで休館とすることを本日の対策本部会議において決定いたしました。
なお、対象の温泉施設は、上田地域におきましては「室賀温泉 ささらの湯」「別所温泉 あいそめの湯」、丸子地域におきましては「国民宿舎 鹿月荘」「鹿教湯温泉センター 文殊の湯」、真田地域におきましては「真田温泉健康ランド ふれあいさなだ館」、武石地域におきましては「武石温泉 うつくしの湯」「岳の湯温泉 雲渓荘」等でございます。
また、観光会館につきましても、4月18日(土曜日)から5月6日(水曜日・祝日)までの間、1階の売店を休業とし、2階の観光案内所も土日・祝日を閉所することといたしました。
なお、平日につきましては、商工課、観光課の窓口機能を維持することから、現行のとおり8時半から17時15分の間、2階のフロアに限り開館いたします。
さらに、ゆきむら夢工房につきましては、4月18日(土曜日)から5月6日(水曜日・祝日)までの間、売店を含む全館を閉館といたします。
市民の皆様をはじめ、多くの皆様にご不便をお掛けしますが、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
4.市制度融資の充実について
次に、市制度融資の充実について申し上げます。
外出の自粛が続く中、宿泊業や飲食業を中心とした大幅な売上減少、更には、基幹産業であります製造業においても、生産の停滞、受注の減少が見られるなど、地域の経済・雇用に与える影響を、大いに懸念するところであります。
市におきましては、事業活動に影響を受けた中小・小規模事業者への金融支援として、3月2日から、市の制度融資「経営安定資金」により、利子補給や信用保証料の補助を行ってまいりました。
この度、市内金融機関のご協力により、利率を1.5%から1.0%に引下げるとともに、利子補給率の引上げにより、2年間の無利子期間を設け、制度の充実を図ることといたしました。
4月20日から本制度の受付を開始いたしますので、事業者の皆様には必要に応じて制度をご活用いただき、様々な経済的な影響の緩和に役立てていただきたいと考えております。
5.妊婦へのマスクの配布について
次に妊婦の皆さんへのマスクの配布についてであります。
新型コロナウイルス感染症に対して妊婦は、特に体調管理に気をつける必要があり、一般的に、妊婦の方が肺炎にかかった場合には重症化する可能性があるため、一層厳密な感染予防を図る必要があるとされております。
そのため、国においては、布製マスクを妊婦に対して配布することとし、4月16日、上田市にも国から初回配布分のマスクが届きましたので、妊婦に随時配布することとします。
また、これとは別に上田市としても、独自に妊婦の皆さんを支援するため、国とは別に不織布マスクの配布をすることといたしました。
対象、枚数、配布方法等についてでありますが、まず国から配布されたマスクにつきましては、5月以降の出産予定日が近い方から順に、一人2枚ずつ郵送でお送りいたします。
なお、国からは5月以降も妊婦一人につき原則、月2枚配布するとの通知を受けておりますので、国から届き次第継続して妊婦の皆さんにお渡ししてまいります。
次に、市で配布するマスクでありますが、これは市内業者から新たにマスク調達の見込みが立ちましたので、今年度4月1日以降に妊娠届を出された方を対象に、一人7枚ずつお渡ししたいと考えております。
予定では5月1日以降の方には妊娠届出時に母子手帳と一緒にお渡しすることとし、4月中に妊娠届を出された方につきましては、郵送でお送りしたいと考えております。
現在妊娠されている方、またこれから妊娠を希望される皆さまはとりわけ不安を感じていらっしゃる方も多いと思います。
これまでの科学的知見では、新型コロナウイルスが特別に妊娠に与える影響について報告されておらず、妊娠中でも過度な心配はいりません。
今回のマスクも必要十分とは言えませんが、市といたしましても出来るだけ支援を行ってまいります。引き続き、日ごろの感染症予防や健康管理に努めていただければと思っております。
6.改めて市民の皆様にお願い
最後に、改めて5点、お願い申し上げます。
日頃より市民お一人おひとりのご理解、ご協力、ご実践に感謝申し上げます。また、医療、福祉、教育等、最前線での取り組みや、見えないウイルスとの戦いの中で、日常を支えていただいている全ての皆様に心から御礼申し上げます。
市民の皆様、事業者の皆様には、ご自身や愛する人の命と健康を守るため、これまで以上に緊張感を持っていただき、
一つ目のお願いですが、感染を防ぐため、手洗いや咳エチケットなど、基本的な感染予防策の徹底をお願いします。また、感染リスクが高い「密閉空間」「密集場所」「密接場面」の三つの密を避ける行動をお願いします。
二つ目は、人込みは避け、人と人との接触機会を減らす、または間隔を取るなど一定の距離をとってください。
三つ目は、昼夜及び市内外を問わず、不要不急な外出はできるだけ控えてください。また、これから大型連休を迎えますが、「特定警戒都道府県」や市外にお住いの親族や知人の方へもお住いの地域に留まっていただきますようお伝えいただければと思っております。
四つ目は、身近な医療現場を守るため、発熱など風邪の症状がある方は外出を控え、身近な保健所や、かかりつけ医にお電話いただいた上で、医療機関を受診いただくようお願いいたします。
最後に、感染された方や関係の方々への不当な差別や偏見、いじめなどが起こることのないよう、配慮ある冷静な行動をお願いいたします。報道機関の皆様にもご協力をお願いします。
なお、状況は刻一刻と変化いたしております。今後も国や県からの依頼があればご協力をお願いします。
以上、私からのお願いでございますが、皆様方のご理解、ご協力が是非とも必要ですので、市民の皆様などへの周知方よろしくお願いいたします。
私たち一人ひとりの慎重かつ適切な行動が、新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息につながると思います。お互いに心あわせをし、励まし合ってともにこの難局を乗り越えていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
私からは以上です。