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令和2年3月定例記者会見内容

更新日:2020年3月24日更新
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目次

  1. 市長冒頭のあいさつ
  2. 人事異動について
  3. 新型コロナウイルス感染症の対応について
  4. 聖火リレーについて

1.市長冒頭のあいさつ

 報道機関の皆様には、お集まりいただき感謝申し上げます。

 本日は、4月の人事異動について、新型コロナウイルス感染症の対応、聖火リレーについて触れてまいります。

2.人事異動について

(1)はじめに

 本日9時からの部長会議において、4月1日付人事異動の内示を行いましたので、その概要につきまして申し上げます。

 先週閉会しました3月定例会において、令和2年度当初予算が成立し、いよいよ来月から新年度の上田市政がスタートいたします。

 令和2年度は、まずは令和元年東日本台風による災害の復旧・復興に全力で取り組むことが重要であり、道路、河川、別所線千曲川橋梁等の復旧に向け、関係機関とも連携を密にしまして、一日も早く復旧できるよう職員一丸となって取り組んで参ります。

 また、新型コロナウイルス感染症に係る状況は、日々変化しておりまして、感染拡大の防止に向け、市といたしましても様々な対応を図っているところでありますが、引き続き感染症予防策の強化を図り、感染拡大の防止に取り組んでまいりたいと考えております。

 令和2年度は、私が市長に就任して3年目、任期の半分が経過し、公約に掲げた「上田再構築プラン」や最終年度を迎える第二次上田市総合計画「前期まちづくり計画」に掲げる将来都市像の具体化に向け、市民参加と協働のもと各種施策の実現を図る重要な年度になると考えております。

 特に、市政の最優先課題と位置付けます資源循環型施設の建設につきましては、資源循環型施設検討委員会において活発に議論を行っていただいております。今後も、地域住民の皆様との合意形成に向け引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。

 また、公立大学法人長野大学につきましては、学生から選ばれ、地域の企業などから望まれる魅力ある大学であり続けるために、学部学科の再編など様々な大学改革の具体化について取り組んでおりますが、今後も大学との情報共有を図りながら着実に進めてまいりたいと考えております。

 以上、令和2年度は、災害復旧をはじめとした各種事業の確実な実行と、公約に掲げた「上田再構築プラン」の実現に向け、全職員が一丸となり、スピード感を持って職務に精励してまいりたいと考えております。

(2)組織改正について

 次に、来年度における組織改正につきましては、今年度、比較的大規模な組織改正を行ったことから必要最小限の改正を行うこととし、喫緊の行政課題への対応を図るため、次の三点について改正を行うことといたしました。

 一点目としまして、健康こども未来部健康推進課の外局に「地域医療政策室」を新設し、上田地域の地域医療体制の強化を図るための取り組みを推進します。

 この「地域医療政策室」には、独立行政法人国立病院機構信州上田医療センター院長の吉澤 要(よしざわ かなめ)氏に非常勤特別職の「地域医療政策総合調整参事」として4月1日付で就任いただき、医師確保のための国県等からの情報収集や医療機関訪問等に加え、医師確保施策について助言をいただき、地域医療体制の強化に向け御尽力いただく予定であります。

 二点目といたしましては、農林部農政課において、農業経営基盤強化促進法の改正により、農地の集積・集約化業務への支援が必要となることから、農業振興係を担当制にし、体制の強化を図ります。

 三点目といたしましては、都市建設部交通政策課において、路線バスの再編、別所線千曲川橋梁の再建及び今後の維持管理等の課題への対応に向け、交通政策係を担当制にし、持続可能な公共交通網の構築に向けた取り組みの強化を図ります。

 来年度は以上、三点の組織改正となりますが、今年度と比較した組織数につきましては、部は今年度と変わらず18、課は1増の123となります。

 今後も行財政改革による一層の推進に努めるとともに、効果的かつ効率的な組織体制を目指し、常に見直しを図ってまいりたいと考えております。

(3)人事異動の概要

 次に、今回の人事異動の概要につきまして説明いたします。

 異動者数は、組織改正による変動や異動を伴わない昇任等を除き、全体で327人となります。

 その内訳ですが、部長級は昇任5人を含む7人、課長級は昇任16人を含む36人、課長補佐・係長級は昇任51人を含む92人となります。

 3月末での退職予定者は、部長級4人、課長級11人を含む45人で、令和元年度中の退職者総数は52人となる見込みであります。

 一方、新規採用職員は55人で、内訳はお手元にお配りした資料のとおりとなります。

 職員の昇任においては、女性の積極的登用を図るため、部長級2人、課長級3人、課長補佐・係長級23人の昇任人事を行いました。

 平成26年度から実施している、退職職員の再任用につきましては、更新による任用が57人、今年度定年退職し、新たに任用される者が27人で、合計84人を新年度に任用する予定でありまして、年金の支給年齢の上昇に伴い過去最多となる見込みであります。

 職員の派遣としては、新たに「内閣府」と「一般財団法人 地域活性化センター」へ派遣するほか、「環境省」と「経済産業省 関東経済産業局」へは継続して派遣を行い、派遣を通じて国からの情報収集や効率的な業務手法の習得、関係機関との人脈づくりに期待するところであります。

 また、長野大学との連携強化として昨年度に引き続き、市側と大学側の職員を相互に派遣する人事交流を行うとともに、大学改革の推進に向け、新たに課長級と課長補佐級職員を大学に派遣し、改革に向けた体制強化を図ることとしました。

 令和元年東日本台風による災害の復旧・復興にあたっては、これまで東京都練馬区、兵庫県豊岡市をはじめとして、他自治体から職員を派遣いただいているところでありますが、4月から新たに4団体から派遣いただき、4月1日現在では6団体7人の方が上田市で勤務いただく予定となっております。

 最後になりましたが、開館後6年目を迎えました交流文化芸術センターですが、津村 卓(つむら たかし)館長が今月31日をもって退職されることになります。

 津村氏におかれましては、平成20年10月、交流文化芸術センター建設に向けて整備計画検討段階から関わっていただき、平成27年4月からは館長兼総合プロデューサーとして、通算10年以上にわたり当市に関わっていただきました。

 「育成」を基本理念とした事業展開や、全国トップレベルの館を目指すといったミッションを受けて御尽力いただき、これまでの上田市では実現し得なかった全国レベルの公演の招致等、開館して5年、様々な事業を展開し、「地域創造大賞」を受賞するなど実績を残され、上田市の文化レベル向上に御尽力いただきました。

 長きにわたって御尽力いただいた労をねぎらい、厚く御礼申し上げるとともに、引き続き上田市のため御指導、御鞭撻を賜るようお願いしたいと思っております。

 後任には、西田技研工業株式会社 取締役会長で、元上田市教育委員長の西田 不折(にしだ ふせつ)氏に御就任いただき、交流文化芸術センター及び上田市立美術館の全体総括を担当していただきます。

 特に、経営者としての視点から、利用料金の見直し、サントミューゼパートナーズ会員の確保、ネーミングライツの導入の検討等、収入確保策について取り組んでいただき、収支状況の改善を図り、より良い施設運営となるよう期待しているところであります。

 また、非常勤特別職の総合プロデューサーとして、墨田区アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」統括ディレクターの荻原 康子(おぎわら やすこ)氏に御就任いただき、交流文化芸術センター及び上田市立美術館における自主事業全体のプロデュースを担当していただきます。

 これまでの経験を活かし、運営者としての視点から、今後の自主事業実施に係る事業展開の方向性の検討、地域との連携や教育・福祉分野との連携についての取り組みを進めていただくとともに、ホール事業と美術館事業の連携や、美術館事業の精査、再構築に取り組んでいただく予定であります。

 以上、令和2年4月1日付人事異動の内示について発表いたしました。

 なお、辞令交付は4月1日(水曜日)の 午前9時から行いますが、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、例年より規模を縮小かつ簡略化して行う予定であります。

3.新型コロナウイルス感染症の対応について

 続きまして、新型コロナウイルス感染症への対応についてであります。

 既にご承知の通り、今も世界各地で感染拡大が続いており、終息に向けた道筋もなかなか見えてこない状況にあります。

 こうした中、2月25日に長野県内で初めて感染者が確認されたことから翌26日に、私を本部長とします「上田市新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置し、市としても全庁体制で、職員一丸となって連携し、必要な対応を迅速に進めるよう努めてまいりました。

 これまでの主な対応状況を申し上げますと、まず、市民への情報提供につきましては市ホームページのトップページに感染症対策、イベント等の中止・延期などの情報、相談窓口の紹介、公共施設利用についてなど関連情報を集約し、随時更新しております。

 また、3月10日には私から、感染拡大防止に向けて基本的な予防の励行、集団感染防止のため、換気が悪く不特定多数の人が接触する恐れのある場所を避けることなどを市民の皆さんに協力を依頼するメッセージを発信しております。

 さらに市の施設では、入口などに手指消毒液を設置したほか、窓口対応職員のマスクの着用、施設内の消毒、衛生管理の徹底を図っております。

 次に、市が主催する行事・イベントについての対応でございますが、これまで3月31日までに開催する市主催のイベント・行事等についての判断基準を定め対応してまいりました。

 なお、この市主催の行事・イベント等の4月以降の開催基準につきましては、本日第4回の上田市新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、昨日の県の対策本部会議で示された「県主催イベント・行事及び施設運営についての当面の判断基準」に準じる形で対応していくことといたしました。

 具体的には、明日以降に開催します「第5回新型コロナウイルス感染症対策本部会議」において具体的に決定し、示してまいります。

 イベント等の判断基準につきましては、長期的な対応も覚悟しなければならない状況にある中、過度な自粛が経済活動に悪影響を及ぼすことが懸念されており、慎重かつ適切な判断に努めてまいりたいと考えております。

 なお、経済活動面における支援といたしましては、市では特に、経営に影響を受けた中小企業者の方を支援するため、3月2日から制度融資「経営支援資金」の融資対象に「新型コロナウイルスの影響」を追加し、金融支援を実施しております。

 いずれにいたしましても、新型コロナウイルス感染症への対応は、流行の早期終息を目指しつつ、患者の増加のスピードを可能な限り抑制し、重症者の発生を最小限に食い止めるべく万全を尽くす必要があります。

 市民の皆さんの不安や、日常生活への影響も日々大きくなっていると思いますが、今後も市民の健康と安心・安全な暮らしを守るよう、国・県と連携し、各取り組みを積極的に進めてまいりますので、市民の皆さまの御理解、御協力をよろしくお願い申し上げます。

4.聖火リレーについて

 最後に、東京2020オリンピック聖火リレーについてでございます。

 ご存じのように、東京2020オリンピックの聖火は、明後日の26日にいよいよ福島県を出発し、4月2日に上田市を通過する予定で、先日、上田市を走っていただくランナーの皆さまが発表されたところです。

 しかし、昨日の夜、「大会の延期をめぐる判断が出るまでは、トーチを使っての聖火リレーは行わず、ランタンに灯した聖火を巡回させる方法に変更する」とのニュースの報道がありました。

 急な報道でありまして、また、大会組織委員会からの正式な連絡もございませんので、変更後の実施方法等の詳細については分かりませんが、新型コロナウイルス感染症対策を考える中での、やむを得ない判断ではなかったかと推察いたします。

 これまで、予定どおりに聖火リレーを実施するために準備を進めてまいりましたが、報道のとおりとしますと、実施方法の変更を余儀なくされるところでありますが、今後、大会組織委員会や長野県実行委員会からの連絡を待ち、変更後の実施方法につきましては、市民の皆さまにホームページ等で随時お知らせしたいと考えております。

 なお、こちらは昨日の報道以前に判断させていただいたことでございますが、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、聖火リレー出発の際にサントミューゼで行う予定でした、市民の皆さまによるステージパフォーマンスを、大変残念ではありますが中止させていただくことといたしました。

 ご出演を予定されておりました皆さま、あるいは、観覧を楽しみにされていた皆さまには大変申し訳ございませんが、こうした状況でございますので、何卒ご理解いただきたいと思っております。

 私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。