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令和2年9月定例記者会見内容

更新日:2020年9月24日更新
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目次

  1. 市長冒頭のあいさつ
  2. 新型コロナウイルス感染症の対応について
  3. 「上田市公共交通キャッシュレス化推進プロジェクト」による実証実験について
  4. おわりに

1.市長冒頭のあいさつ

報道機関の皆様には、お忙しい中、お集まりいただきまして感謝申し上げます。

2.新型コロナウイルス感染症の対応について

感染状況について

まず、新型コロナウイルス感染症の対応について、申し上げます。

これまでの上田圏域での感染症について若干触れさせて頂きますが、8月28日に、感染警戒レベルが4に引き上げられ「新型コロナウイルス特別警報」が発令されました。

これを受けまして、市では広報車等によります啓発活動をはじめ、私自ら駅前で街頭啓発を行い、啓発活動を強化してまいりました。

県においても上田圏域の対策強化を行っていただくなかで、9月3日から5日までの3日間、中心市街地の接待を伴う飲食店関係者の希望者にPCR検査を実施するなど、感染拡大防止を徹底して行ったところであります。

こうした中、市内中心市街地の飲食店の皆様におかれましては、大変厳しい状況の中、まちを守ろうと自主的に営業を自粛いただくなどの行動をとっていただいたことに対しまして、改めて、ご協力に感謝申し上げたいと思います。

また、県、並びに上田保健所の皆様におかれましては、疫学調査や相談電話対応等、大変な状況の中、的確なPCR検査の実施等行っていただきまして、他の圏域からもスタッフが応援に入っていただいたともお聞きしております。

幸いにも、上田圏域におきましては、9月7日以降、新たな感染者は確認されておらず、県、保健所の疫学調査による積極的な検査等によるクラスター対策が功を奏したのではないかと推察しております。感染拡大を最小限に留めるため、ご尽力いただいたことに、改めて、感謝申し上げたいと思います。

また、ピーク時には上田圏域だけでも同時期に50人程度が入院されていたことになり、人数からすると上田圏域以外の医療機関にも入院をされていたのではないかと推察するところであります。

入院先の調整は、それぞれの症状によって県で調整されているところで、まさに県全域で対応いただいたものと認識しているところでございますが、圏域をまたいでの入院対応等にあたってくださいました、医療機関の皆様、また、それぞれの自治体の皆様に対しましても、この場を借りて御礼申し上げたいと思います。

市内保育園、小中学校の対応について

次に、市内保育園、小中学校の対応についてですが、市内公立の各保育園・幼稚園では、9月中旬から10月上旬にかけて、今年度の運動会を計画しておりました。

当初は入場できる保護者の人数制限や、年齢ごとの入れ替え制などの感染症対策を講じた上での実施を予定しておりましたが、8月以降、市内でも新型コロナウイルスの感染者が多数確認される中で、子ども達をはじめ、参加される全ての方の安全確保が大事であることから、やむを得ず中止といたしました。

しかしながら、日頃の活動の成果を保護者の皆様に見てもらうことは、子どもの成長にとっても重要なことであり、中止を決定した後も、運動会に代わる行事はできないものかというご意見も多数寄せられ、その検討を進めてまいりました。

こうした中、県内全域の感染警戒レベルが1に引き下げとなったこともあり、10月初旬を目途に、各園で数日間の臨時の参観日を設け、短時間ではありますけれども、運動会の種目を楽しむ子ども達の姿を見てもらうよう計画しております。

運動会としての開催はできませんでしたが、安全に配慮しつつ、良い参観の場となるよう各園で工夫して実施してまいりたいと考えております。

また、今後の保育園行事等につきましても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、例年と異なる対応となるケースも想定されますが、子ども達の気持ちを大事にするとともに、保護者の皆様にも配慮した対応ができるよう心がけてまいります。

続いて、市内小中学校につきましては、感染症対策と子ども達の健やかな学びの保障の両立を目指して学校運営を行っております。

これから小中学校においては、運動会や文化祭等、さまざまな学校行事が予定されております。

各種行事につきましては、実施する時期、内容や時間について感染症対策に十分配慮しながら、例年どおりの開催とはいきませんが、おおむね実施の方向にあります。

このような、コロナ禍にあっても各校独自の取り組みを通して、コロナ禍に負けない豊かな人間性を育んでもらいたいと考えております。

イベント開催時の収容率及び人数上限の緩和について

次に、イベント開催時の制限につきまして、これまで新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、国・県の基準に基づき収容率50%以内とする利用制限をしてまいりましたが、このほど基準が緩和されまして、9月19日以降の施設利用について、長野県の基準に準じて対応してまいります。

サントミューゼのホールや上田文化会館ホールは、大声での歓声などがないことを前提とするクラシック音楽コンサートなどは、収容率を100%以内とし、大声での歓声等が想定されるポップスコンサートなどは50%以内とします。

利用に際しては、感染対策を徹底していただくとともに、サントミューゼの各スタジオなど3密となりやすい場所につきましては、引き続き一部利用制限を継続させていただきます。

その他の社会教育施設等は、施設の規模や利用形態などにより感染予防並びに感染拡大を防ぐため、引き続き感染対策を講じていただき、3密にならないよう利用者の皆様にお願いしてまいります。

シティプロモーションについて

次に、シティプロモーション関係ですが、9月16日には、全県の感染警戒レベルが1に下がり、スポーツやイベントの入場制限も緩和されたところであります。

そして、10月からは、GoToトラベルキャンペーンに東京発着も含まれる予定となっております。

こうしたことから市といたしましては、以前から取り組んでいる首都圏でのPR番組放送や、新たな取組みとなる映画館でのPR動画上映等を通じ、観光プロモーションにも取り組んでまいる予定です。

信州の旅を楽しんでいただくため、宿泊施設など観光施設では、新型コロナウイルス感染症対策を講じてお待ちしていますので、お越しの際には、国の観光庁で呼びかけている「新しい旅のエチケット」に充分留意のうえ、お越しいただきたいと思います。

商工業における支援策について

次に、市内事業者に対する支援策ですが、

はじめに、市内事業者支援の消費喚起として、市内商工団体やキャッシュレス決済事業者PayPay(ペイペイ)と連携し、8月10日から44日間にわたって実施しました「がんばろう上田!最大30%戻ってくるキャンペーン」が、この9月22日で終了いたしました。

期間中のPayPay決済金額は9億円余、利用者に還元されるポイントは2億1千万円余となり、短期間で相当の消費喚起効果が発揮されたものと考えております。

参加された事業者からは、「キャンペーンが集客や売上げに繋がった」というお声をいただいているほか、市民からは、「キャンペーンを機に初めてQRコード決済を体験し楽しかった」、「コロナの影響で引きこもりがちだったご高齢の家族を買い物に連れ出せた」という嬉しい声もいただきました。

本事業の一番の目的は、市内事業者支援の消費喚起でありましたが、この事業を通じて、キャッシュレスやQRコード決済等を体験したことのなかった市民の方々にもIT技術に触れていただく良い機会になり、今後の新しい生活様式やICTを活用した事業の推進にも貢献するものと考えております。

次に、飲食店における感染予防対策の更なる徹底を図り、事業者の事業継続を支援する「飲食店緊急感染予防対策事業」につきましては、9月14日から交付金の申請受付を開始し、既に100件ほどの申請をいただいております。

交付金の加算対象となる中心市街地におきましては、飲食店組合等の皆様にご協力いただき、会員店舗の感染防止対策の確認や指導等に、鋭意、取り組んでいただいております。

今後、国の「GoToイートキャンペーン」が予定される中、飲食店の皆様には、より一層の感染予防対策に取り組んでいただき、市民の皆様が安心して利用できる環境を整えることで、飲食店の売上向上につながることを期待しております。

3.「上田市公共交通キャッシュレス化推進プロジェクト」による実証実験について

次に、「上田市公共交通キャッシュレス化推進プロジェクト」について申し上げます。

現在、公共交通事業者の皆様におかれましては、コロナ禍におきましても、使命感をもって、市民や・観光客の安全・安定輸送のために、日々、御尽力いただいているところであります。

まだまだ、観光振興も含めた輸送人員のV字回復は、見込めないところではありますが、各事業者におかれては、様々なイベントやコロナ対策に取り組まれているところであります。

例えば、

  • しなの鉄道線の上田駅イベント、日本遺産を記念したしなの鉄道線と別所線の共通記念切符の販売
  • 上田バスや千曲バスのバス車両の抗菌・抗ウイルス対策
  • タクシー活性化のための上田市寄っテイク事業などの取り組みであります。

そのような中、「新しい生活様式」への転換を進めるためには、現金決済からキャッシュレス化を推進する必要性も生じてきております。

日本のキャッシュレス決済比率は、先進諸国の中でも後れを取り、約20%という状況でありますが、国では、この比率を5年後に40%に倍増させる目標を立てております。

市では、来年度スタートする「上田市スマートシティ化推進計画」の策定や、民間事業者との連携により、各種事業分野へのICT技術の活用に向けた具体的な取組の調査研究を進めております。

こうした中、ICT技術活用策の一端でもあります、公共交通分野におけるキャッシュレス化の実証実験がスタートする運びとなりました。

上田バスが運行する菅平高原線において、スマートフォンのQR決済システムを活用した実証実験が、10月1日からスタートするというものであります。

詳細につきましては、関係する民間事業者、及び市の関係部局による合同の記者発表が9月25日、10時から、上田商工会議所において開催されますので、ぜひ取材方よろしくお願いします。

4.おわりに

最後に、感染者の沈静化が長く続くことを皆様とともに祈るばかりでございますが、すでに身近にある感染症であり、この連休も、人の移動が多くあったと思われます。今後、感染者がまったく出ない、ということはないと思います。

そこで大切なのは、その際に、できる限り感染を広げないことであり、重症化しやすい方々にうつさないことであります。

また、最も効果的であるのは、まめな手洗いや換気、咳エチケットなどの基本的な感染予防対策です。

一方で、停滞していた社会経済活動の活性化を図る重要な時期でもあると考えます。

そのためにも、次なる波をできる限り低くするために、おひとり、おひとりの適切な行動を一層、お願いしたいと思います。

県では、10月中を目処に、インフルエンザと新型コロナへの対応のためPCR検査体制を整える方針とのことです。

今後も、県や保健所、また各医師会等と協力する中で、体制を整え、安心して冬を迎えられるよう、そして、第2波のような状態を再び招かないよう、市としましても、必要な対策を講じるとともに、市民の皆様とともに乗り越えていきたいと思っております。

なお、社会経済活動につきましては、先ほど部長会議においても、職員に対しても、懇親会を含めた新たな会食について、再起動していくと伝えさせて頂きました。具体的には、本日から少しずつ、新型コロナウイルス対策を講じた上で、その宣言の店の活用を進め、10月1日より再起動するということで、上田市内の社会経済活動の活性化を図ってまいりたいと思っております。また、市民の皆様におかれましても、皆様と共に社会経済活動を進めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

私からは以上です。