ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 市政情報 > 広報 > 記者会見・記者発表 > > 令和2年10月定例記者会見内容

本文

令和2年10月定例記者会見内容

更新日:2020年10月29日更新
印刷用ページを表示する
<外部リンク>

目次

  1. 市長冒頭のあいさつ
  2. 令和元年 東日本台風災害から1年が経過して
  3. 資源循環型施設建設について
  4. スポーツの話題について
  5. おわりに

1.市長冒頭のあいさつ

報道機関の皆さんには、お集まりいただきありがとうございます。

本日は、「令和元年東日本台風災害から1年が経過して」と、「資源循環型施設建設について」など、触れてまいります。

2.令和元年 東日本台風大雨災害から1年が経過して

令和元年東日本台風災害という、上田市としてこれまでに経験したことがない大規模な災害から1年が経過いたしました。

台風の影響による大雨により、河川の氾濫、住宅や田畑に水が流れ込むなど、甚大な被害に見舞われました。

この災害でお亡くなりになられた方々に深く追悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

また、市内外の多くの皆様から「上田市災害義援金」や「ふるさと納税を通じた災害支援寄附」などにより御支援をいただきましたこと、改めて深く感謝申し上げます。

市としましては、昨年の台風災害における経験を踏まえまして、気候変動等により激甚化する災害に対応するとともに、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止も視野に入れながら、防災体制の強化に取り組んでおります。

まず、ソフト面における市の取り組みの一端を申し上げますと、

「避難場所の確保」としまして、河川の新たな浸水想定区域図の公表や新型コロナウイルス感染症対策を踏まえまして、避難場所の見直し等を進めております。

洪水や土砂災害など災害の種別に左右されない避難場所を確保するため、市有施設を新たに指定緊急避難場所等に指定することで、避難場所を増やすとともに、災害時における応援協定に基づく商業施設の駐車場の利用について協定先と具体的な調整を行っております。

また、新型コロナウイルス感染症への対応として、避難所となる小中学校等における施設の利用方法やホテル・旅館の活用について関係機関等と調整を行っております。

次に、「防災用資器材の備蓄の充実」としまして、台風災害の経験を踏まえながら、引き続き間仕切り用パーテーションや発電機等の備蓄を進め、新たに感染症対策としてマスクや赤外線体温計等の衛生用品の備蓄を行うとともに、自主防災組織の活動に対する支援を拡大しました。

内容としましては、自主防災組織防災用資器材購入補助事業の補助条件を時限的に拡大し、補助率を2分の1以内から3分の2以内に拡大し、限度額を5万円から20万円に引き上げるとともに、対象品目として、自治会からの要望が多く寄せられておりました災害情報収集のためのケーブルテレビ視聴用器具等を追加いたしました。

また、自治会が開設主体となる第一次避難場所における感染症対策として、全自治会に対しまして手指消毒剤等の配布を行ったところであります。

さらに、「災害ハザードマップの更新」としまして、県による想定最大規模降雨に基づく新たな洪水浸水想定区域図の公表を踏まえて、災害ハザードマップの更新を進めております。

新たに浸水想定区域図が公表された千曲川の県管理区間をはじめ、神川や浦野川、依田川について想定最大規模の降雨によるものに更新するとともに、最新の防災知見等を踏まえたかたちで今年度中に全戸配布できるよう取り組んでおります。

「防災体制の強化」としまして、ICTを活用して防災情報の収集や分析、共有等の一元管理を行う「総合防災情報システム」を新庁舎の整備に合わせて進めており、来年度中の稼働に向けて、庁内関係課や委託事業者と調整や協議等を行っております。

次にハード面についてですが、災害復旧工事の復旧状況につきましては、市内の広範囲に渡り、かつてない甚大な被害をもたらしたため、未だ途上段階にあります。

これまで、復旧工事に係る多くの建設業者並びに関係する皆様には、資材等が不足する中、日々、社会基盤の復旧を着実に進めていただいておりまして、深く感謝申し上げます。

上田市として行っている、市内における主な災害復旧工事につきましては、公共土木施設のうち道路・河川・橋梁におきまして、国の補助により復旧を行う42箇所のうち、41箇所が発注済、そのうち完了している工事が8箇所となっております。

また、別所線の千曲川橋梁復旧工事につきましては、6月までに第1期の橋台構築工事が完了し、国におきましても、崩落した護岸の復旧工事が完了しているところであります。

渇水期を迎える11月からは、来年3月28日の全線運行開始に向けて、第2期工事を本格的に進めてまいります。

さて、既に担当課からプレスリリースをされておりますが、この度、長野市長の呼びかけにより、11月3日(火曜日)文化の日に、「東日本台風災害復興花火」を県内千曲川沿線の12市町で一斉に打ち上げます。

午後6時半から10分程度の花火となりますが、千曲川沿線の被災地を復興の花火でつなぎ、希望の象徴とするとともに、災害復興に携わっていただいたボランティアの皆様への感謝の気持ち、併せて、新型コロナウイルス感染症の終息と、県民の命を守るためにご尽力されております医療従事者の皆様への敬意と感謝の気持ちを込めた花火を打ち上げたいと思っております。

なお、今回の花火につきましては、3密を防ぐため、打上場所は非公開とさせていただいておりますので、ご理解をお願いいたします。

東日本台風につきましては以上となりますが、一日も早い復旧を目指し鋭意取り組んで参りますとともに、再度災害防止の観点から、災害に備えて、より災害に対して強靭な地域づくりを行うという「ビルド・バック・ベター(より良い復興)」の考えのもと、引き続き、防災体制の充実・強化を進め、災害に強いまちづくりに向けて取り組んでまいります。

3.資源循環型施設建設について

次に、資源循環型施設建設についてです。

上田地域広域連合で推進する資源循環型施設建設に関しましては、「資源循環型施設建設の基本方針」を策定し、8月から10月まで7か所での住民説明会を、そして2つの団体に対して説明会を開催してまいりました。

説明会では、様々な立場の皆様から御意見や御質問をいただくとともに、真摯にお答えし、環境影響評価の実施など計画の推進について、御理解をお願いいたしました。

その結果、「資源循環型施設建設対策連絡会」の皆様の御了解もいただき、10月21日の上田地域広域連合議会において、清浄園用地を建設候補地として環境影響評価を開始することを明らかにいたしました。

現在、広域連合において準備を進めており、整い次第速やかに開始をしてまいります。

改めまして、ここに至るまでの、地元の関係する役員の皆様の御尽力、住民の皆様の御決断に深く感謝を申し上げます。

環境影響評価の開始は、資源循環型施設建設に向けての新たなステップとなりますが、これまで申し上げてきましたとおり、これが建設の合意となるわけではありません。

環境影響評価の実施で得られた科学的データを提示し、今後も安心安全な施設を最優先として話し合いを続けてまいります。

そして、広域連合での環境影響評価の実施とあわせて、上田市といたしましては、施設周辺地域の整備など、資源循環型施設建設を契機としたまちづくりが重要となると考えており、「地域価値の向上」を目指して、地域振興のための施策の立案に取り組んでまいります。

これからも、「安心・安全な施設の実現」と「地域のまちづくりの推進」を「2つの柱」として、地域住民の皆様と丁寧に話し合いを続けてまいります。

また、住民生活になくてはならない資源循環型施設の実現に向けて、建設地周辺のみなさまへの負担を減らしていくことも大切であります。

そのためには、ごみ減量に向けてより一層市民の皆様の御協力が不可欠であります。今後も市を挙げて取組みを進めてまいりますので、市民の皆様のご協力をお願いいたします。

4.スポーツの話題について

ルートインホテルズ女子バレーボール部「ブリリアントアリーズ」について

続いて、スポーツ関連の話題です。

まず、上田市を拠点に活動し、Vリーグ機構のV2女子に参戦しているルートインホテルズ女子バレーボール部「ブリリアントアリーズ」が、いよいよ10月31日(土曜日)にシーズン開幕戦を迎えます。

今シーズンは、10月31日(土曜日)と11月1日(日曜日)の2戦が自然運動公園総合体育館で開催されるほか、千曲市や東御市など県内でもホームゲームとして熱戦が繰り広げられる予定であります。

去る10月13日には、チームの部長・監督・チームキャプテンや県内出身選手など8名の皆様が表敬に訪れていただきました。

今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、練習環境も思うようにならない中、新メンバー6人が加入し、V2優勝、V1昇格を目指し、これまで練習に励んでこられたとのことで、皆様から新シーズンに向けた抱負と決意をお聞かせいただきました。

身近な場所で高いレベルの試合が行われることは、我々市民に夢と希望と感動を与えてくれるものであります。市民の皆様も試合会場へお出かけいただき、チームを応援していただければと思います。

上田西高等学校硬式野球部の第143回北信越地区高等学校野球大会準優勝について

次に、上田西高等学校野球部において、嬉しい話題が2つあります。

1つ目が、上田西高校野球部は、9月に行われた北信越地区高等学校野球長野県大会において2位の成績を収め、その後の北信越大会へ出場し、準決勝では強豪の星稜高校を破り、10月18日の決勝では惜しくも敦賀気比高校に敗れたものの、見事、準優勝に輝きました。

これは、大変喜ばしいことでありまして、市民を代表して、野球部員をはじめ関係する皆様に対し、心よりお祝いを申し上げます。

この大会の上位2校は、春の選抜高等学校野球大会の出場校として有力視されていますが、正式な出場校は来年1月29日(金曜日)に決定されるとのことでありますので、今後の動向を見守りたいと思います。

上田西高校3年生の高寺望夢(たかてらのぞむ)君のプロ野球ドラフト指名について

2つ目として、一昨日、10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議におきまして、上田市出身で、現在上田西高等学校3年生の高寺望夢(たかてらのぞむ)君が阪神タイガースからドラフト7位で指名されました。

高寺君は、小学2年生から中学生まで市内スポーツ少年団の少年硬式野球上田リーグに所属し、上田西高校進学後は硬式野球部に入部されました。

1年生の時からスタメン出場し、攻守にわたって活躍され、高校通算31本塁打、一塁駆け抜けタイム4秒台の脚力と強肩の持ち主で、まさに走攻守そろった選手であるとお聞きしております。

上田市出身の選手がプロ野球のドラフト指名を受けたということで、市民として大変うれしく、誇りに思います。

市内で野球に打ち込んでいる子どもたちにとっても、大きな励みになるものと思います。

プロの世界は大変厳しいとは思いますが、1日も早く1軍の舞台で活躍することを期待しております。

5.おわりに

最後に、新型コロナウイルス感染症に関して申し上げます。

10月19日に阿部知事をお招きして袋町の飲食店の視察を行いました。

袋町では新型コロナウイルスの感染拡大以降、客足が大きく落ち込んでいるとのお話がありました。

飲食店では感染防止の徹底を行っております。地域経済を回し、上田のまちを守るため、どうか、基本的な感染予防を行った上で、新型コロナ対策推進宣言のお店をご利用いただきますよう、切にお願い申し上げます。

上田市は、新型コロナウイルスに感染された方やその関係者、医療従事者などが安心して暮らせるよう、また、地域経済の活性化を図るため、10月23日に22団体で、関係団体や市民が一丸となり、同じ意識を持って行動していく一歩として、「コロナ禍を、みんなでともに乗り越えよう!」共同宣言を行いました。

同じ学校で、同じ職場で、同じ地域で、共にいる仲間が支えあい、みんなで一丸となって、この局面を乗り越えましょう。

安心して、健やかな暮らしができる社会、活気ある地域経済の実現に向け、取り組んで参ります。

私からは以上であります。