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令和2年12月定例記者会見内容

更新日:2020年12月9日更新
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目次

  1. 市長冒頭のあいさつ
  2. 職員の不祥事について
  3. 上田市職員の感染者確認について
  4. 2020年(令和2年)を振り返って
  5. 「上田市日本遺産認定記念事業」の開催について
  6. 年末年始の医療体制について

1.市長冒頭のあいさつ

報道機関の皆様には、お集まりいただきまして感謝申し上げます。

本日は、「上田市職員関係の報道があったことについて」、「2020年を振り返って」、「日本遺産認定記念事業について」など、触れてまいります。

2.職員の不祥事について

はじめに、先般、文書等で御報告させていただきましたが、職員の不祥事につきまして、私から改めて申し上げます。

まず、教育委員会における職員の不祥事は、公共の福祉向上のため誠実に勤務すべき職員として好ましくない、市有物品の持ち出し、および、不適切な事務処理を行ったものであります。

一方、去る12月6日に新聞報道されました市内小中学校の職員につきましては、市内の高校に盗撮目的で侵入したとされ、上田警察署に建造物侵入の疑いで逮捕されたものであります。

こちらの件につきましては、現在、捜査段階であるため、詳細につきましては申し上げられませんが、児童生徒を教育・指導する立場にある者が、このような不祥事を犯し逮捕されたことは誠に遺憾であります。

今後につきましては、これらのような不祥事が二度と起きないよう、教育委員会のみではなく、市職員全体に改めて服務規律の保持と綱紀粛正の徹底を図るとともに、市民の皆様の信頼回復に向け、私も含めまして職員一丸となって全力で取り組んでまいります。

市民の皆様、関係者の皆様には、この場をお借りして心よりお詫び申し上げます。

3.上田市職員の感染者確認について

続きまして、上田市職員で新型コロナウイルスの感染者が確認されたことについて申し上げます。

長野県の発表を受けまして、昨日プレスリリースをさせていただいておりますが、上田市の職員の一人に新型コロナウイルスの感染が確認されました。

当該職員は、上田市の公立保育園に勤務する60代の女性職員で、園児やその保護者、職員など特定されるため、それ以外の不特定多数の市民の方と接触はありません。

当該職員は、12月5日(土曜日)に咽頭痛が出現し、医療機関を受診しました。翌日6日(日曜日)に800例目の濃厚接触者として、長野保健所で検体を採取、7日(月曜日)に陽性が判明し、感染症指定医療機関を受診した結果、自宅療養となっております。

濃厚接触者につきましては、現在、上田保健所において調査中であります。

当該保育園につきましては、当該職員から濃厚接触者に特定され検査を受けることになった旨の報告を受けましたことから、検査結果が判明するまでの対応として、各保護者に連絡を取り、念のため12月7日(月曜日)及び8日(火曜日)を臨時休園とさせていただいておりました。

その後、当該職員の感染が確認されましたので、保健所の疫学調査結果が判明するまでの間としまして、引き続き13日(日曜日)まで休園とさせていただきます。

安全が確認され次第、当該保育園を再開してまいりますが、休園期間が長期間となる場合は、代替保育の提供を検討いたします。

4.2020年(令和2年)を振り返って

次に、2020年(令和2年)を振り返りまして一言申し上げます。

一年間の市政を振り返りたいと思いますが、主だった出来事につきましては、記載した資料を配布しておりますので、その中から何点か抜粋して申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大

まずは、新型コロナウイルス感染症についてです。

本年は、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、人々の暮らしを一変させた年となりました。

上田市におきましても、小中学校の臨時休業や保育園等の登園自粛、施設の休館等の措置を余儀なくされ、上田城千本桜まつりをはじめとする数多くの行事、イベントも中止せざるを得ない状況となりました。

改めまして、感染拡大防止に多大なご協力をいただいております市民・事業者の皆様、また、医療従事者をはじめ、市民生活を守るためご尽力されている多くの皆様に、深く感謝申し上げます。

新型コロナの収束はいまだ見通せず、予断を許さない状況が続きますが、市民の皆様の命と暮らしを守り、共にこの難局を乗り越えるべく、今後も全力を挙げて対策に取り組んでまいりますので、市民の皆様におかれましても、いま一度、信州版「新たな日常のすすめ」をご確認いただき、感染リスクを減らすための行動の実践をお願いいたします。

令和元年東日本台風災害からの復旧・復興

次に、昨年の東日本台風災害からの復旧・復興について申し上げます。

被害を受けた道路、河川、農林業用施設等は、その多くが応急措置、応急復旧を終え、国・県事業とも調整を図りながら本復旧工事を進め、順次、工事を完了しております。今後も市民生活を支える社会基盤の復旧を迅速に進めてまいります。

一方、別所線の千曲川橋梁等復旧事業につきましては、国の特別な支援を受けるため、1月に橋梁等を市が保有することを決断し、国による千曲川左岸堤防の復旧工事と連携を図りながら工事を進め、来春3月28日には、全線復旧する見通しとなりました。多くの皆様の温かいご支援に改めて感謝申し上げます。

市では、この災害を教訓とし、より災害に強く、安全で安心なまちづくりの実現に向け、ビルド・バック・ベターの理念のもと、引き続き防災体制の強化を図ってまいります。

資源循環型施設建設に向けた取組が大きく前進

続きまして、資源循環型施設建設に向けた取組について申し上げます。

上田地域広域連合が計画し、市としても最優先課題に位置付けております資源循環型施設建設につきましては、「資源循環型施設検討委員会」の協議結果に基づきまして、8月に「資源循環型施設建設の基本方針」を策定し、地元地域をはじめとした住民の皆様への説明会を合計7回開催いたしました。

その後、地元関係団体で構成します「資源循環型施設建設対策連絡会」から、施設の周辺環境への影響に関して科学的に調査を行う環境影響評価の実施について、10月に合意をいただき、広域連合において、手続きが開始されたところであります。

一方、建設候補地の清浄園に代えて、南部終末処理場内へし尿前処理下水道投入施設を建設する計画につきましては、建設について地元下之条自治会に申し入れを行い、話し合いを続けてまいりました。その結果、11月に施設受け入れに同意するとの回答をいただきました。

資源循環型施設の計画は、新たな段階へと大きく前進することができました。関係する地域の住民の皆様のご理解とご協力に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。今後も建設計画の推進に向けて、丁寧に、また、着実に取り組んでまいります。

「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち信州上田・塩田平~」と題したストーリーが、文化庁の日本遺産に認定(6月)

次に、日本遺産認定について申し上げます。

本年6月、「レイラインがつなぐ『太陽と大地の聖地』~龍と生きるまち信州上田・塩田平~」と題した本市の文化遺産群が、文化庁の日本遺産に認定されました。

長年にわたり、地域の皆様の手により育まれてまいりました郷土の文化が、「日本遺産」という形で認められたことは、大変喜ばしいことであります。

市では、これを記念して、このあと詳細を申し上げますが、「上田市日本遺産認定記念事業」を予定しております。

また、本年6月には、上小教育会館旧館内に、上田市の礎を築いた先人・偉人の業績を紹介する「信州上田ふるさと先人館」も開館したところであり、「信州上田学」の取組とも併せまして、今後も、本市の歴史・文化の保全と活用を図るとともに、郷土に対する愛着や誇り“シビック・プライド”の醸成にも一層力を入れてまいります。

「手話言語の普及及び視聴覚障害者等の意思疎通手段等の利用促進に関する条例」(うえだ手話言語・情報コミュニケーション条例)制定(7月)

次に、「手話言語の普及及び視聴覚障害者等の意思疎通手段等の利用促進に関する条例」、いわゆる「うえだ手話言語・情報コミュニケーション条例」の制定について申し上げます。

この条例は、私の公約にも掲げ、視聴覚などの障がいの有無に関わらず、全ての市民に等しくコミュニケーションの機会が確保され、それぞれの個性や人格が尊重される共生社会の実現をめざし、制定されたものであります。

今後も、つながりと多様性を大切にする市民総参加のまちづくりを一層推進してまいります。

三才山トンネル無料化ほか、道路網の整備

最後に、道路網の整備について申し上げます。

本年9月1日より、国道254号「三才山トンネル」が無料化となりました。東信と中信を結ぶ基幹道路の無料化により、地域間の人と物の流れが促進され、地域振興や経済活動の活性化に寄与するものと期待しております。

来年には、新和田有料道路の無料化も予定されており、市内幹線道路の交通量の増加が見込まれますことから、今後も、沿線の交通安全対策を進めながら、国・県の道路整備事業と連携を図り、市民生活の利便性の向上や地域間の交流の促進、非常時の輸送路の確保など、都市の機能性を高める道路網の整備を促進してまいります。

以上、今年一年の上田市政を振り返って、一端を申し上げました。

冒頭にも述べましたが、今年は、コロナ禍により、私たちの暮らし、価値観、社会のありようが一変した年であります。長く人々に記憶される年となると思います。

そのような中、変わらず市政を支えていただいた市民の皆様に、改めて感謝を申し上げます。

5.「上田市日本遺産認定記念事業」の開催について

続きまして、「日本遺産認定記念事業」について申し上げます。

日本遺産認定を記念しまして、市民の皆様にテーマである「レイライン」及び日本遺産を活用した地域振興について広く知っていただく契機とするため、シンポジウムと打ち上げ花火を開催いたします。

日本遺産認定記念シンポジウム

「日本遺産認定記念シンポジウム」につきましては、12月13日(日曜日)午後1時30分から、サントミューゼ大ホールにおいて開催いたします。

内容といたしましては、日本遺産認定大使の三國清三(みくに きよみ)氏による基調講演、市内大学生による研究発表のほか、認定自治体の取組や今後の事業展開について紹介するパネルディスカッションを通じ、日本遺産に対する理解を深めていただく機会となるよう努めてまいります。

また、アトラクションといたしましては、ストーリーに登場する別所温泉の「岳の幟(たけののぼり)」や「三頭獅子」の披露、塩田平を中心に活動されている「塩田平・和願(わがん)太鼓」の皆様による演奏を予定しております。

当日は、新型コロナウイルス感染対策としまして、基準に基づく来場者席の間隔配置やマスク着用を呼びかけるなど、十分な対策を講じながら進めてまいります。

なお、感染レベル拡大に伴う会場での開催が困難な場合は、来場者なしで開催し、後日収録したものをケーブルテレビなどで公開する予定であります。

日本遺産認定記念花火の打ち上げ

続きまして、花火について申しあげます。

12月20日(日曜日)午後6時ごろから、神川地域及び塩田地域の住民自治組織の皆様と連携しまして、日本遺産認定を記念しましたレイライン上での花火の打ち上げを計画しております。

この花火は、日本遺産認定記念と、令和元年10月に発生した東日本台風災害からの復興への願いを込めて打上げたいと考えております。

当日は、午後5時50分から、神川地区公民館駐車場にて点灯式を行い、カウントダウンに合わせて、午後6時から順次花火の打上げを行います。

打上場所につきましては、神川地域3箇所、塩田地域3箇所、別所温泉地域1箇所の7箇所を予定しております。

3密回避のため、詳細な打上場所は非公表とさせていただきますので、御理解と御協力をお願いします。また、報道関係の皆様には是非とも取材方よろしくお願いいたします。

6.年末年始の医療体制について

最後に、年末年始の医療体制について申し上げます。

現在、長野県が公表しています、新型コロナウイルス感染症・感染警戒レベルは、北信圏域につきましては「レベル4」、その他の地域につきましては「レベル3」とされている中、市といたしましても感染拡大の防止に危機感を持って努めているところでありますが、県内においても、連日、多くの感染者が確認されている状況となっております。

感染者の急激な増加は、医療体制のひっ迫につながり、医療の提供全体に大きな影響を及ぼすため、未然に防ぐことが重要になってまいります。

こうした中、特に年末年始は多くの医療機関が休診となり、医療体制の確保が課題となります。年末年始に開設され、救急患者に対応される医療機関、薬局等の皆様方に改めて御礼を申し上げます。

夜間の初期救急患者を受け入れております上田市内科・小児科初期救急センターですが、上田市医師会、小県医師会、上田薬剤師会の御協力の元、例年は休診となっております年末年始ですが、今年は12月30日(水曜日)から1月3日(日曜日)までに開設をいたします。そして診療を行うことといたしました。

夜間診療を担われております医療機関の負担軽減と年末年始を上田でお過ごしいただく皆様の安心につながればと考えております。

市といたしましても、関係機関と協力し、年末年始の医療体制確保に努めてまいります。市民の皆様におかれましても、体調に異変を感じられた時は、まずはかかりつけ医に電話でご相談いただくなど、適切な対応を心がけていただくようお願いいたします。

なお、PCR検査用の検体採取を行っています上田地域検査センターの年末年始の開設日につきましては、現在関係機関と協議中でございます。

県によりますと、最近の感染経路につきましては、同居者や職場関係が約6割を占めるとのことであります。

家庭内や、職場の休憩時間等では、感染対策が怠りがちになります。

年末年始を控え、人の移動や身近な方と会う機会も増えるかと思いますが、医療体制を守るためにも、どうか基本的な感染対策をもう一度確認いただき、徹底をお願いいたします。

私からは以上でございます。