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令和3年2月12日定例記者会見内容

更新日:2021年2月15日更新
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目次

  1. 市長冒頭のあいさつ
  2. 新型コロナウイルス感染症について
  3. 令和3年3月市議会定例会について
  4. 気候非常事態宣言について

1.市長冒頭のあいさつ

​​報道機関の皆様には、公立大学法人長野大学に係る記者会見に引き続きましての会見となりますが、よろしくお願いいたします。

2.新型コロナウイルス感染症について​

はじめに、新型コロナウイルス感染症予防について申し上げます。

上田市の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者につきましては、年末以降、急激な増加はありませんが、連日、陽性者が確認される事態が続いており、市民の皆様には機会あるごとに感染予防対策をお願いしてまいりました。

このような状況の中、市民の皆様や事業者の方々、また関係機関の御協力により、このところ、陽性者数は減少傾向で、落ち着きを取り戻してきております。

しかしながら、改めて1月下旬からの経過を検証いたしますと、看過できない状況も何点かございました。

具体的に申し上げますと、1月21日から昨日11日までに確認された新規陽性者は31人で、このうち、70歳以上の高齢者が16人と多くなっていることが挙げられます。

また、御夫婦など同居の家族内での感染も多くみられるとお聞きしているところであります。

御承知のとおり、高齢の方は感染いたしますと重症化しやすいことや、回復にも時間が掛かってしまうケースも多々あり、こうしたケースが重なりますと、医療体制のひっ迫にもつながってしまいます。

これから年度末を控え、地域においても様々な場面で、役員の引継ぎや会合の機会が多くなる時期であります。また、春を迎え暖かくなると、外出して親しいお仲間と会う機会も増えてくると思われます。

こうした状況を踏まえまして、私から改めて市民の皆様にお願いしたいと思います。

これから、年度末という節目の時期を迎えますが、食事中、また、飲酒を伴っての会食での会話は、感染リスクが高まるので、特に注意をお願いいたします。

できれば、大切な会合でも、飲食は控え、会議のみとしていただき、会議中もマスクの着用や、換気、人と人との距離を取るなどの対策をお願いいたします。

ちょっとした気の緩みから、感染予防を怠ってしまうことがあります。大切な方の命を守るためにも、外出から戻った際には、手洗いや手指消毒など、引き続き家庭内でも出来る限りの感染対策をお願いいたします。

御自身と大切な方の命を守るために、新規陽性者が少ないからと油断せずに、感染対策の徹底を重ねてお願い申し上げます。

本日、記者の皆様のお手元にチラシをお配りしてあります。特に、高齢者など御注意をいただきたい方々には、このチラシを、関係団体等を通じて配布し、改めて注意喚起を行う予定であります。

報道機関の皆様におかれましても周知方、御協力をお願いいたします。

3.令和3年3月市議会定例会について

2月19日に招集を予定しております3月市議会定例会に提案する議案等について説明させていただきます。

今回、提案いたします案件は、条例案が12件、予算案が20件、事件決議案が3件、報告案件が1件の合計36件であります。

条例案について

それでは、条例案から申し上げます。

今定例会においては、条例案12件の提案を予定しておりますが、私からは、7の議案第7号「上田市立幼稚園設置条例及び上田市保育所条例」の一部改正について申し上げます。

今回の改正は、丸子地域にございます上田市立ちぐさ幼稚園を認定こども園に移行すること、及び4月1日に新たに「まるこ保育園」が開園することに伴い、所要の改正を行うものです。

ちぐさ幼稚園につきましては、これまでの幼稚園としての機能だけでなく、保育を必要とする児童の受け入れや、未就園児のいる家庭に対する子育て相談など、子育て支援の幅を広げて多様化する教育や保育ニーズに対応するため、認定こども園に移行するものであります。

一方、園舎の老朽化や園児数の減少を背景として、統合を進めてまいりました「まるこ保育園」につきましては、通常の保育のほかに、一時保育を実施するなど、多様化する保護者ニーズに沿った保育サービスの提供に努めてまいります。

条例案については以上です。

予算案について

地方財政を取り巻く情勢について

次に予算の関係ですが、まず、地方財政を取り巻く情勢について申し上げます。

最初に、国の予算等についてでありますが、先月18日に召集された通常国会には、「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」に基づき、総額で15兆4,271億円が盛り込まれた令和2年度補正予算(第3号)が提出され、先月28日に成立いたしました。

この中では、感染症の拡大防止策、ポストコロナに向けた経済構造の転換・好循環の実現、防災・減災、国土強靭化の推進など安全・安心の確保等の施策が盛り込まれております。

令和3年度の当初予算案では、一般会計総額は昨年度の当初予算に比べ3.8パーセント増え、106兆6,097億円と9年連続で過去最大となりました。

歳入面では、コロナ禍による影響により税収見通しは9.5パーセント減の57兆4,480億円にとどまる一方で、歳出面では、予期せぬ状況の変化に備え、新型コロナウイルス感染症対策予備費5兆円を計上しております。感染拡大防止に万全を期すとともに、中長期的な課題を見据えて着実に対応を進めていくため、デジタル社会・グリーン社会の実現や全世代型社会保障の構築などにも対応するとしており、令和2年度補正予算第3号と一体の「15か月予算」と位置づけ、切れ目なく景気を下支えしていくとしております。

一方、地方財政については、先月末に閣議決定されました「令和3年度地方財政計画」では、地方財政計画の規模は89兆8,060億円とされ、投資的経費の減少が影響し、前年度と比べ、9,337億円の減となっております。しかし、その一方で、地方一般財源総額は、交付団体ベースで前年度を2,414億円上回る、61兆9,932億円となり、このうち地方交付税の総額については3年連続で増加し、前年度を8,503億円、5.1パーセント増の17兆4,385億円が確保されました。コロナ禍において、安定的な財政運営に必要となる地方一般財源の確保について、地方が望む方向での配慮がなされたものと考えております。

令和3年度当初予算の概要について
ア 予算規模について

次に、上田市の令和3年度当初予算について申し上げます。

まず、予算編成の基本的な考え方であります。

令和3年度は、第二次上田市総合計画「後期まちづくり計画」のスタートの年であり、総合計画に掲げる将来都市像を具体化するための施策展開を念頭に置き、上田市版総合戦略に盛り込まれた各種の施策や市民要望の実現に向けた施策に取り組んでまいります。加えて、感染症拡大を防止するための柔軟かつ機動的な施策の推進や市民生活・雇用などを守り抜く取組と「新しい生活様式」への対応、災害からの復旧・復興の推進と災害に強いまちづくりに取り組むこととし、これを具体化する事業に重点的な財源配分を行いました。

歳入関係では、地方財政計画において、地方の一般財源総額は確保されているものの、新型コロナウイルス感染症の影響により市税の減収が見込まれることを考慮し、総額で196億8,945万円、前年度と比較して7.4パーセント減としております。

なお、歳出関係の具体的な内容につきましては後ほど申し上げます。

次に、令和3年度当初予算の予算規模であります。

一般会計においては、当初予算額693億5,600万円となりました。

前年度の当初予算額と比較して、8.0パーセントの減となっております。

特別会計は7会計で、総額340億5,460万円となりました。

これは、前年度の当初予算とほぼ同額となっております。

企業会計は5会計で、総額189億3,823万円余となりました。前年度の当初予算と比較し、0.8パーセントの増となっております。

イ 令和3年度当初予算の特徴について

次に、令和3年度当初予算の特徴について申し上げます。

来年度は、先ほども申し上げましたが、第二次上田市総合計画「後期まちづくり計画」の初年度を迎えることとなり、総合計画に掲げる将来都市像を具体化するための施策展開を念頭に置いた予算編成を行いつつ、コロナ禍を乗り切る生活者・事業者優先の予算編成を行っております。

まずは、感染症拡大を防止するための柔軟かつ機動的な施策を推進するとともに、「新たな日常」の実現を目指した取り組みや防災・減災の国土強靭化といった災害への備え、また、地方創生に資する施策にも積極的に取り組むこととし、3つの重点分野を設けて、財源を優先配分しております。

次に、主な事業については、記載のとおりでありますが、この中から新規あるいは充実した事業について何点か申し上げます。

まず、「感染症拡大を防止するための柔軟かつ機動的な施策の推進」についてでありますが、新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、2月5日付けで組織改正を行い、新型コロナウイルス感染症対策室に「ワクチン接種担当」を新設し、体制の強化を図ったところであります。

一方、接種体制につきましては、現在、国から示されている4月からの接種に間に合うよう、地元医師会にも御協力をいただきながら、鋭意調整を進めているところであります。

こうした中、先行して接種される65歳以上の方々につきましては、3月中旬以降に接種券の郵送を、また、接種方法についても市内の保健センター、公民館、体育施設、医療機関等11か所での集団接種をそれぞれ予定しております。

また、市では接種を円滑に進めるため、「事前予約制」をとらせていただきたいと考えており、現在そのための準備を進めております。

なお、予約方法については、今後、開設するコールセンターにお電話いただくか、またはWEB上で御予約いただくことを予定しております。

いずれにいたしましても、速やかなワクチン接種、更なる感染拡大防止に向けた施策等について、今後も国の臨時交付金を活用しながら柔軟かつ機動的に対応してまいります。

このほか、「看護師養成機関・確保策調査事業」など、上小医療圏の医療体制を維持していくための経費についても計上いたしました。

次に、2つ目の「市民生活・雇用・事業・地域を守り抜く取組と「新しい生活様式」への対応」についてであります。

「スマートシティ化推進事業」におきましては、令和2年度策定の上田市スマートシティ化推進計画に基づき、地域課題の解決に向け、先端技術の活用による実証事業を実施してまいります。

続いて、来年度の新たな取組として、コロナ禍を受けてテレワークなど新たな働き方が一般化しつつあることを踏まえ、人材や情報の流れの創出に向けた環境整備として、上田市技術研修センターをテレワークの拠点として再整備し、市内企業の支援や市外企業のワーケーション誘致を図ってまいります。

このほか、公立保育園において、緊急時の連絡手段として一斉メール配信システムを導入し、保育園から保護者の皆様に対し、迅速な情報伝達体制を構築してまいります。

次に、3つ目として、「災害からの復旧・復興の推進と災害に強いまちづくり、環境保全」についてです。

「市庁舎改修・改築事業」については、新本庁舎の建設は順調に進んでおり、3月10日には、市へ引き渡しが行われることとなりました。今後は、旧庁舎の解体・外構工事、南庁舎の改修に着手してまいります。引き続き、市役所周辺の住宅、学校等の環境に充分配慮するとともに、来庁される市民の皆様の安全管理に務めながら事業を進めてまいります。

令和元年東日台風災害復旧事業については、一部の事業を令和2年度から令和3年度に組み替えて計上しているものでありますが、早期の復旧完了を目指し、全力で取り組んでまいります。

また、並行して防災・減災対策への取組も進めることとし、昨今の豪雨災害を踏まえ、河川氾濫等の浸水被害を未然に防ぐため、河川の堆積土砂の撤去を行う「緊急浚渫推進事業」を実施してまいります。

以上、重点3分野の主な施策・事業について申し上げました。

その他

このほか、3月定例会には、令和2年12月以降、必要が生じた事務・事業の調整や事業費の確定など、令和2年度執行見込みによる事業費及び財源の調整を行うため、一般会計、3つの特別会計及び3つの企業会計において補正予算を提案いたします。

予算案等については以上です。

事件決議案について

次に、事件決議案につきましては、公立大学法人長野大学において、理事会の経営力及びガバナンスの強化を図るための外部理事の増員及び4月から開学する大学院の設置に関する事項を加えるため、定款の変更を行うことについて議決を求めるもののほか、辺地総合整備計画の策定についての議案など、計3件の提案を予定しております。

報告案件について

次に、報告案件ですが、2月5日付で専決処分した、新型コロナウイルスワクチン接種体制の整備に必要な経費に係る「令和2年度一般会計補正予算第9号」について報告し承認を求めるものであります。この補正予算には、先ほど申し上げたワクチン接種券の発行や予約システムの構築、コールセンター開設などの準備に要する経費を中心に8,730万円余を計上しております。

以上、提案いたします議案の概要について申し上げました。

その他詳細は、担当者から説明させますのでよろしくお願いします。

4.気候非常事態宣言について

次に、「気候非常事態宣言」ついて申し上げます。

地球温暖化をはじめとする気候変動が一因と考えられる異常気象は世界各地で発生しており、世界全体で気候変動対策を進めることは喫緊の課題となっています。

市におきましても、令和元年東日本台風をはじめ、気候変動により発生した甚大な自然災害等に直面しており、地球温暖化をはじめとする気候変動に対して、市民の皆様と一体となって取り組む必要があるため、3月市議会定例会の会期中に気候非常事態宣言を表明したいと考えております。

なお、現在、宣言の内容については、担当部局で詰めの作業を行っており、また、市議会での表明のあり方については、議会側と調整中ですのでよろしくお願いいたします。

私からの説明は以上となります。