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令和3年4月28日定例記者会見内容
目次
- 市長冒頭のあいさつ
- 新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種について
- 令和3年上田市成人式の開催方法の変更について
- 「上田市スマートシティ化推進本部」の設置について
- 『資源循環型施設建設に係る環境影響評価(配慮書)の説明会』開催について
- 新庁舎への移転と執務開始について
1.市長冒頭のあいさつ
報道機関の皆様には大変お忙しい中、お集まりをいただきまして誠にありがとうございます。
本日は、部長会議等で出された内容を中心に触れてまいります。
2.新型コロナウイルス感染症対策及びワクチン接種について
(1)上田圏域の新型コロナウイルス感染症の発生動向について
はじめに、上田圏域の新型コロナウイルス感染症につきましては、3月下旬に感染警戒レベルが4に上がり、一時は予断を許さない状況が続いておりましたがその後、新規陽性者数も徐々に減り、先週の21日には警戒レベルが3に引き下げられました。
この間、市民の皆様におかれましては、お一人おひとりの予防実践活動をしていただきましたことに心から感謝を申し上げますと共に、医療関係者の皆様のご協力に改めて感謝を申し上げます。
しかしながら、全県に対しては引き続き「医療警報」が、また、諏訪圏域においては「特別警報2」が発出される一方、変異株の確認もされるなど未だ予断を許しません。
さらに、4月23日には東京都、京都府、大阪府、兵庫県に対して緊急事態宣言が発令されるなど、緊張を強いられる状況が続いております。
こうした中、明日からは大型連休がスタートします。
普段であれば、ご家族やご友人の皆様などと旅行や行楽の計画を立て心待ちにするところですが、長野県では5月9日までを「感染対策強化月間」とし、県民に対して「最大限の感染対策」を講ずるよう呼びかけております。
上田圏域に限って言いますと感染が落ち着いている状況ではありますが、いつ感染拡大が起きてもおかしくない状況でもあります。
こうした時期でありますので、市民の皆様のお一人おひとりの注意深い行動が非常に大切になってまいります。改めて、感染対策の強化をお願いいたします。
(2)新型コロナワクチンの接種状況について
次に新型コロナワクチンの状況について申し上げます。
上田市では5月10日から接種が開始できるよう、4月20日から、まず85歳以上の方に向けて接種券を郵送させていただき、翌日から予約の受付を開始させていただきました。
今週からは75歳以上の方に、翌週には65歳以上の方に対しまして、合計で約4万9千人分の接種券を順次お送りさせていただく予定となっております。
このように、接種券は段階的に発送させていただき、郵便の到着が一度に重なることで、ご予約の際のお電話がつながりにくくなるなど、皆様にご迷惑をお掛けしないよう配慮させていただきました。
しかしながら一昨日、26日の月曜日にはWeb予約サイトにアクセスが集中し、システムに負荷がかかってしまった結果、一時的に予約が受けられなくなる状況が生じてしまいました。
想定以上の集中により皆様にご不便をお掛けしてしまったことに対しまして、お詫び申し上げます。
また、昨日時点でワクチン接種の予約枠がすべて埋まっていることや、5月10日以降に供給が予定されているワクチンについて、国からの供給のタイミングが現時点で確定されていないこともあり、現在、ご予約の受付を一時的に止めさせていただいている状況でございます。
接種券がお手元に届いているのにも関わらず、予約がお取りできない状態となっていること、さらにコールセンターへのお電話が非常につながりにくくなっている状況であることに対しまして、重ねてお詫びを申し上げます。
コールセンターにつきましては現在、スタッフを増員するなどの対応を図っており、また、週明けにはワクチンの供給状況も確定されるとお聞きしております。その時点で予約再開を予定しておりますので、何卒ご理解いただきたくお願い申し上げます。
一般市民向けの接種は全国的にも始まったばかりで、ワクチンの供給も安定しておりませんが、65歳以上の方の接種は7月末までの12週間で2回の接種を終えられるよう計画的に、確実に進めてまいります。
国では、ご希望される方すべてに接種ができるワクチンが確保されておりますので、慌てずにご予約をお取りいただければと思いますのでご協力をお願い申し上げます。
また、ワクチン接種に便乗したサギ行為も行われているとお聞きしています。「優先的に接種するためにはお金が必要です」などと電話をかけて騙す手口のようですが、ワクチン接種に関しては個人からお金をいただくことは一切ございませんのでどうかご注意ください。
ワクチン接種には、僅かではありますが副反応が起こる可能性もあります。
副反応については、厚生労働省のホームページ等でも確認することができますが今回、初めての新型コロナワクチンの接種になりますのでご不安な点もあろうかと思います。
最終的にはご自身のご判断となりますが、事前にかかりつけ医にご相談いただきながら不安を取り除き、一日も早い穏やかな生活に戻るために接種へのご協力をお願いいたします。
こうした中、長引く新型コロナウイルス感染症の影響から、経済的に問題を抱える学生などが生理用品を十分確保できない、いわゆる「生理の貧困」が全国的に課題となっております。
市では、緊急支援の一環として、防災備蓄品の一部を活用した生理用品の無償提供も含め、迅速な取り組みを進めてまいります。
この件につきましては、後日改めて市のホームページ等でお知らせいたしますのでよろしくお願いいたします。
3.令和3年上田市成人式の開催方法の変更について
続いて、令和3年成人式の開催方法の変更について申し上げます。
今年1月の成人式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の点から5月1日に延期し、実行委員の皆様とともに開催に向け、準備を進めてまいりました。
市といたしましても「必ず成人式を開催する」という強い思いでぎりぎりまで検討してまいりました。しかしながら、感染拡大状況や県内他市の状況を踏まえ、先日のプレスリリースでお伝えしたとおり、「代表者による成人式」に変更せざるを得ませんでした。まさに苦渋の選択です。
式は、5月1日にサントミューゼで代表者により行い、後日、実行委員制作の「思い出のスライドショーと恩師からのメッセージ」などと合わせて動画を配信する予定です。
これにより、少しでも成人としての自覚を促し、祝う機会になればと願います。
昨年の8月以来、成人式の準備に当たっていただきました実行委員の皆様には、心から敬意と感謝を申し上げ、そして、これからも何らかのかたちで上田市とつながりを持っていただければと願っております。
なお、市としましては今回の新成人の皆様に、何か記念となる事業も今後計画していきたいと考えております。
また、1月の成人式の延期にあたり、ご理解ご協力いただきながら今回も期待に応えられなかった貸衣装、着付け、理美容業などの事業者の皆様には、改めてお詫びと心からの感謝を申し上げます。
4.「上田市スマートシティ化推進本部」の設置について
次に、「上田市スマートシティ化推進本部」の設置についてであります。
本年3月に、最先端技術やデジタルツールを様々な分野に活用することで、市民生活の利便性の向上や地域課題の解決を目指す計画「上田市スマートシティ化推進計画」を策定いたしました。
本日、皆様のお手元に計画の冊子と概要版を配付させていただきましたのでご覧いただければと思います。
この計画の期間は今年度から令和7年度までの5年間とし、三つの基本戦略として「市役所業務のスマート化」「地域企業の技術の活用」「まちの魅力を高めるデジタル化の推進」を掲げており、今後、具体的な個別の施策を着実に実施していく必要があります。
そのため、本日、副市長を本部長とし、部局長を本部員とする「上田市スマートシティ化推進本部」を設置いたしました。
計画で目指す上田市の姿「市民、地域、行政がデジタル化でより密接につながり、共に創る未来都市★UEDA」の実現に向けて全庁体制で取り組んでまいります。
また、当面、力を入れる取組といたしましては三点ございます。一点目は、喫緊の課題である市役所業務のスマート化につきまして、市民の皆様の利便性の向上や業務の効率化につながる「行政手続のオンライン化の推進」、そして「AI・RPAなどの最先端技術活用による業務改善」に重点的に取り組んでまいります。
二点目は、「スマートシティ化推進計画」に掲げる主な取組62項目について、5年間を見据えた計画的な業務執行を目的として年度別の具体的な取組内容を示す工程表、いわゆる「ロードマップ」の策定に着手してまいります。
三点目が、「上田市スマートシティ化推進パートナー」の募集になります。既に着手しております実証実験プロジェクトでは、企業・団体の皆様に参画をいただいておりますが、計画推進にあたりましては引き続き、民間の皆様の力が不可欠であります。
本日、資料の2枚目でお示しさせていただいているとおり、パートナー登録制度を創設し、市の内外を問わず、市と協働で取り組んでいただける企業・団体等を募集することといたしました。
応募いただいた企業・団体等の皆様には、個別施策に対する提案などをしていただき、市役所業務のスマート化に向けた調査・研究とともに、地域の課題解決と産業振興につながる実証事業を官民協働で推進したいと考えております。本日から市のホームページ上で募集を開始いたしますのでよろしくお願いいたします。
5.『資源循環型施設建設に係る環境影響評価(配慮書)の説明会』開催について
続いて、「資源循環型施設建設に係る環境影響評価(配慮書)」の説明会について申し上げます。
資源循環型施設建設に関して、昨年11月から上田地域広域連合が実施している環境影響評価の配慮書の手続きについて、本日から地元地域の皆様への説明会を開催してまいります。
また、今後は、圏域全体での説明会も開催する予定であります。
長野県環境影響評価条例では、配慮書の手続きの住民説明会の開催は義務付けられておりませんが、上田地域広域連合の独自の取組として開催するものであり、今後につきましてもより丁寧に話し合いを進めてまいります。
6.新庁舎への移転と執務開始について
最後に、新庁舎への移転と執務開始についてであります。
完成した新庁舎の竣工式典を4月17日に開催いたしました。式典には、新庁舎の建設にご尽力ご協力いただいた方々をお招きし、当日は多くの方々からお祝いのお言葉を頂戴いたしました。
また、午後の市民内覧会には雨模様の中、800名ほどの方々が見学に来られ、市民の皆様からは「随所に木材が使われ、温もりが感じられる庁舎となっている」などの感想を頂きました。
今週末からの連休を利用し、いよいよ新本庁舎への引越しが始まります。連休明けの6日(木曜日)には、新本庁舎3階で都市建設部・生活環境部などが執務を開始いたします。私自身も6日より新庁舎で執務を開始する予定です。
その後も毎週土日に移転作業を実施し、順次、窓口業務を開始いたします。5月24日(月曜日)にはすべての部署の移転が完了し、新庁舎での執務となります。
移転の期間中は毎週、市役所窓口の状況が変わっていくため、来庁される方にはご不便をお掛けすることもあるかと思いますがご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、詳細な移転スケジュールにつきましては、広報4月号やホームページでお知らせをしていますのでそちらをご覧いただければと思います。
私からは以上です。