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令和3年10月28日定例記者会見内容

更新日:2021年10月28日更新
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目次

  1. 新型コロナウイルス感染症について
  2. 社会経済活動の活性化に向けて
  3. 上田市ゼロカーボンシティ推進体制について

1.新型コロナウイルス感染症について

(1)新型コロナウイルス感染症の状況について

 報道機関の皆様には、お忙しい中お集まりをいただきまして誠にありがとうございます。
 まずはじめに、新型コロナウイルス感染症の状況について申し上げます。
 上田圏域の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者につきましては、9月中旬頃から減少傾向に転じ、10月19日には約3か月ぶりに感染警戒レベルが1に引き下げられたところです。
 8月下旬には直近1週間の新規陽性者数が99人となるなど上田圏域は危機的な状況でありましたが、皆様の感染対策や行動変容、また、最前線で市民の命を守っていただいている医療従事者やエッセンシャルワーカーの方々の絶え間ないご尽力のお陰で危機的な状況を脱することができたものと感謝申し上げる次第です。
 こうした落ち着いた状況を喜ぶ半面、改めてこれまでの感染対策を振り返りながら引き続き徹底していかなければならないものと感じております。
 冬場は手指消毒や換気がおろそかになりがちです。今後第6波への緊張感を持ちつつピークをできるだけ低く緩やかにするために今の行動が重要になってまいります。
 どうかもう一度気を引き締め、感染対策を徹底していただきたいと思います。

(2)新型コロナワクチン接種について

 次に新型コロナワクチン接種について申し上げます。
 新型コロナワクチン接種につきましては、おかげさまを持ちまして10月27日現在で1回目の接種率が約88%、2回目の接種率が約81%となっており、希望する方への接種を終えられる段階まで進んできています。
 11月以降も引き続き接種の機会を設けてまいりますが、集団接種会場での1回目の予約受付は終了し、11月20日をもって一区切りとさせていただくことになっております。
 市民の皆様への接種につきましては5月から始めさせていただきましたが、こうして無事に一定の段階まで接種を進めることができたのは、ひとえに上田市医師会、小県医師会、上田小県歯科医師会や上田薬剤師会の先生方をはじめ、関係各位の多大なるご協力の賜物とこの場をお借りし深く御礼申し上げる次第でございます。ありがとうございました。
 ワクチン接種が進むにつれ、高齢の方の感染や重症化も押さえられたこともありますようにワクチン接種には一定の効果があるものと考えられます。
 今後も接種の機会は設けてまいりますので、接種をまだ終えられていない方につきましてもワクチンの効果と副反応を十分ご理解いただいた上でご協力いただきたいと思います。
 また、既にワクチンを2回接種された方につきましてもワクチンの効果は100%ではございません。引き続き感染対策を継続していただきたいと思いますのでよろしくお願い申し上げます。
 なお、ワクチンの3回目追加接種につきましては、まず、医療従事者からの接種になると思われますが、今後詳細が示される中で速やかに接種が開始できるよう準備を整えてまいります。

2.社会経済活動の活性化の向けて

(1)「社会経済活動の活性化に向けた市民・団体・事業所の皆様へのお願い」について 

 続きまして、社会経済活動の活性化にむけて、市民・団体・事業者の皆様にお願い申し上げます。
 コロナの感染状況が落ち着いてきている中で、コロナ禍により影響を受けた皆様を支援するためにも社会経済活動を回復させていくことが重要となってまいります。
 このような中、長野県では10月8日に県、県市長会ほか県内の経済・観光団体等が連名により官民挙げて社会経済活動の活性化に努める旨の申し合わせがなされました。
 これを受け、上田市としても22日付けでプレスリリースをいたしましたが、市内の経済団体や観光団体のほか住民団体との連名により感染防止対策を徹底しながら社会経済活動の活性化を図っていくため、市民・団体・事業所の皆さんへ協力の呼びかけをいたしました。

(2)消費喚起応援事業第3弾 「がんばろう上田!『チケットQR』」について

 そこで、経済回復のために市といたしましては、消費喚起応援事業第3弾「がんばろう上田!『チケットQR』」に取り組んでまいります。
 市内の商店、飲食店、宿泊施設などにおいて、スマホアプリで最大2割の割引を受けることができるこの事業は、9月補正予算でお認めいただき12月開始に向け準備を進めております。
 現在は事業者向けの説明会を市内各所で行い申し込みを受けている段階です。事業所の負担が少なく簡単に取り組むことができる内容であり、業種に限らず多くの中小企業で導入いただきたいと考えております。随時参加事業所を募集しておりますのでこの機会にぜひともお申込みください。
 また、来月11月には市民の皆様に利用に関する説明会を公民館などを会場に行う予定であります。そのほか市内の携帯電話の一部の販売店さんにもご協力いただき窓口相談にも応じていただくなど、高齢者の皆様にも安心してご利用いただけるよう環境整備を図るべく鋭意取り組んでまいります。
 このほか宿泊の信州割やGOTOイートなど県で行っている様々な割引などもありますので、経済回復に向け市民の皆様お一人おひとりの一層のご理解とご協力をお願いいたします。
 秋が深まる中、市内においても各種イベントが予定されています。
 10月2日にリニューアルオープンした自然運動公園総合体育館では、10月30日(土曜日)・31日(日曜日)にルートインホテルズ女子バレーボール部ブリリアントアリーズの2021-22シーズン開幕戦が開催されます。
 また、11月6日(土曜日)・7日(日曜日)は信州上田観光協会主催の第15回上田城紅葉まつり、13日(土曜日)・14日(日曜日)には、第25回うえだ城下町映画祭が予定されていますので、市民の皆様にはコロナの感染対策をとりながらお出かけいただければと思います。

3.上田市ゼロカーボンシティ推進体制について

 続きまして、脱炭素社会・ゼロカーボンシティの実現に向けた推進体制について申し上げます。
 資料をお手元に配布していますので参考にご覧ください。
 気候変動は予想される影響の大きさや深刻さから、人類の命と暮らしといった生存基盤そのものを脅かすもので最も重大で深刻な問題の一つであります。
 気候変動はグローバルな問題と捉えられますが、その原因となる温室効果ガスは地球上のそれぞれの地域で暮らし生産活動を営む「人」によって排出され、少しずつ蓄積した結果であることから私たち一人ひとりの意識と行動に起因したローカルな問題と捉えています。
 こうした観点から上田市では、「市民一人ひとりが環境に配慮したライフスタイルに変えていくその『きっかけ』にしたい。」との思いから、本年2月に2050年ゼロカーボンシティの実現を目指すとした「気候非常事態宣言」を発するとともに、「上田市地球温暖化対策地域推進計画」を策定し、市を挙げた温暖化対策の推進を図っております。
 市ではゼロカーボンシティの実現に向けて、地域の自然的・社会的特性を活かした再生可能エネルギーの導入促進や省エネの推進施策の展開はもとより、脱炭素社会に向けて進むエネルギー転換に伴う域内産業や地域経済へ及ぼす影響等も考慮した、環境・経済・社会を統合的に向上させる施策が必要であると考えています。
 大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会から持続可能な循環型社会へとライフスタイルとビジネススタイルをシフトしていく必要があります。
 こうしたことから、SDGsの「誰ひとり取り残さない社会」という理念を踏襲し、庁内に分野横断的な施策の推進体制を構築することで地域の脱炭素と地域課題の解決、地方創生に資する総合的施策を全庁体制で推進・加速化することを目的に「ゼロカーボンシティ推進本部」を11月11日に設置します。
 上田市は持続可能な社会を築くため、スマートシティの形成に取り組んでいます。そのアプローチとして「社会のデジタル化のデジタル・トランスフォーメーション」と「グリーン化のグリーン・トランスフォーメーション」の2本立てでスマートシティを推進し、コロナ禍のリカバリー策としての視点も併せ持ちながら市民生活の質の向上を図っていくものです。
 推進本部は、副市長を本部長、部局長を本部員とし、具体的な検討や議論についてはテーマごとに推進部会を設けグリーン化に向けた具体的な検討や協議を行います。
 グリーン化には全ての所属が通常業務の中で大なり小なり関係する分野もあることから、全職員個々の気付きも促し業務改善に活かしてまいります。
 また、外部専門家として「ゼロカーボン推進アドバイザー」を設け、会議での助言や、研修会、講演会での講師、今後設立を予定する仮称「上田市ゼロカーボン実現市民会議」でのコーディネーターなどの役割を担っていただく予定です。
 「ゼロカーボン推進アドバイザー」には環境分野において幅広く高度な知見に加え、長野県副知事と環境省脱炭素化イノベーション研究調査室長としての在職経験を有する富士見町在住の「中島恵理(なかじま えり)氏」に依頼する予定です。
 国は、先日22日に「地球温暖化対策計画」と「エネルギー基本計画」を閣議決定しました。2050年カーボンニュートラルと、その過程の2030年度には温室効果ガス排出量46%減の実現に向け、再生可能エネルギーを「最優先に最大限導入する」方針を掲げ、今月末から開催するCOP(コップ)26の場で日本の立場を表明するものと思います。
 今後、社会のデジタル化とグリーン化は世界の潮流として進展していくことは確実です。デジタル化の進展が電力需要をますます大きくすることは避けられず、地域の環境と共生した負荷の少ないグリーン電源の確保が必要です。
 一方、電力の安定供給や効率的な発電・供給にはデジタルの力が必要です。ゼロカーボン推進本部は上田市のスマートシティ化をグリーン・トランスフォーメーションからアプローチするものです。
 取組が先行するデジタル・トランスフォーメーションの推進と相互に連携し、「SDGs未来都市・スマートシティ」の実現を目指してまいります。
私からは以上です。