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プラマーク付きプラスチックの分別収集のゆくえ
プラマーク付きプラスチックのゆくえ
(1)プラマーク付きプラスチックとは?
食料品や日用品などを入れたり、包んだりしていたもので、中身を食べたり、使った後で不要になったプラスチック製の容器包装(ペットボトルを除く)のことです。
プラマーク付きプラスチックごみの出し方については分別と出し方をご覧ください。
(2)プラマーク付きプラスチックごみを分別する理由
日本では、経済の高度成長期以降、「大量生産・大量消費・大量廃棄」により発展してきました。しかし廃棄物は増大の一途をたどり、廃棄物を埋め立てる最終処分場が足りなくなる事態も生じてきました。廃棄物の減量化を図るとともに、資源の有効活用を図るため、平成7年6月に「容器包装リサイクル法」が制定され、上田市でも、プラマーク付きプラスチックを分別収集し、リサイクルするようになりました。
集められたプラスチックごみは「日本容器包装リサイクル協会」の品質検査を受けますが、品質に問題があると、受け入れを拒否されプラスチックごみをリサイクルできなくなってしまいます。
容器包装プラスチックを再び資源として有効に利用するために、正しい分別が必要です。
(3)上田市で集められたプラスチックごみのゆくえ
⓵分別収集
上田市で出されたプラマーク付きプラスチックごみは、収集業者が集め中間処理施設へ運びます。
⓶異物除去
中間処理施設に運び込まれたあと、人の手によってプラスチック以外の物(不適物)が取り除かれます。プラマーク付きプラスチックごみの袋の中には、下の写真にあるような未洗浄の汚れたプラスチックや、紙類、金属類などが混入していて、平成30年度は収集したプラスチックごみのうち約1割が不適物でした。
➂圧縮・輸送
不適物を取り除くなどして選別されたプラスチックごみは、運びやすいように圧縮され、リサイクルをするための工場へ運ばれます。この工場は「日本容器包装リサイクル協会」が選定した再商品化事業者です。
⓸資源化・再商品化
運び込まれたプラスチックごみは、工場で選別、洗浄されたあと加工され、輸送用のパレットになったり、製紙会社などで使われる固形燃料に生まれ変わります。マテリアルリサイクルとは、「物」から「物」へ再利用する手法のことを言います。平成30年度の実績では、運び込まれたプラスチックのうち48%がリサイクルパレットに、52%がペレット(固形燃料)に生まれ変わりました。
プラマーク付きプラスチックごみを分別・収集することで年間約2,000トンものごみを、リサイクルすることができます。引き続き正しい分別のご協力をよろしくお願いいたします。