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健康づくり情報
健康づくり情報
上田市では第三次上田市健康づくり計画に基づき、次の6分野で構成されています。
- 健康管理
- 食生活・栄養
- 身体活動・運動
- こころ
- 歯
- 親と子
この分野ごとに健康づくりの情報をお届けします。
令和3年1月のテーマ「口腔ケアの重要性」
口は、食べ物などの栄養源を取り入れる入り口であると同時に、病気を引き起こす病原体などの異物が入ってくる入り口でもあります。
冬はインフルエンザ等の感染症が流行する季節です。ウイルス感染が心配される時期ですが、感染予防対策として、「手洗い」「うがい」に加え、「口腔ケア」が大切なことは、皆さんご存知ですか。
ウイルスは多くの場合、鼻や口から侵入してきます。本来、鼻や口・喉の粘膜には、ウイルスの侵入を防ぐ様々な機能が備わっているため、ウイルスはなかなか細胞内に侵入することができません。ところが、口腔内細菌、特に歯周病菌の出す酵素が粘膜を破壊してしまいます。それによりウイルスが体内へ侵入し、増殖してしまいます。
口腔ケアによるインフルエンザ予防効果は医学的にも認められています。要介護高齢者で歯科衛生士による口腔ケアを受けたグループと、受けていないグループを比較した調査では、口腔ケアを受けた人のインフルエンザ罹患率はわずか10分の1になったとの報告があります。
つまり、口腔ケアをしっかり行うことによって口の中を清潔にすることは、ウイルス性疾患の予防につながるのです。
口腔ケアの基本は、毎日の歯みがきです。ほとんどの方は毎日歯を磨いていると思いますが、汚れがしっかり除去できているとは限りません。歯ブラシのほかに糸ようじや歯間ブラシという補助道具が必要となります。正しい口腔ケアで感染症を予防し、免疫力向上を期待しつつ、全身の健康を守っていきましょう。
歯科医院では感染予防対策を行ったうえで診療しています。ぜひ、口腔ケアの大切さを理解していただき、歯科医院でのチェックも忘れないでください。