本文
「上田市国道254号道の駅整備に関するサウンディング型市場調査」の結果について
「上田市国道254号道の駅整備に関するサウンディング型市場調査」の結果について
1.実施概要
この度、多様なノウハウ・手法を持つ民間事業者が有する柔軟なアイディアを模索するため、サウンディング型市場調査を実施しましたので、その結果を公表します。
※サウンディング型市場調査とは
事業検討段階において民間事業者との意見交換等を通し、事業に対して様々なアイディアや意見を把握する調査のことです。
幅広い御意見をいただくことで、より効果的な事業検討を行うことができ、行政課題の解決につながることが期待されます。
2.参加者
区分 | 参加者数 |
---|---|
説明会 |
11社 |
サウンディング |
11社 |
3.結果概要
(1)施設コンセプト |
・農産物直売所の設置は前提として、それ以外のコンセプトが賑わい創出の鍵 |
(2)利用者誘客プログラム |
・一般利用可能な農産物加工所(直売所併設による販売促進) |
(3)近隣の農業関係団体や観光施設との連携 |
・地元農産物直売所や周辺宿泊施設と連携し、相乗効果の上がる機能が必要 ・毎日新鮮で美味しいものが溢れてるにぎわいの場所 ・観光客にとって、直売マルシェは道の駅においての一番楽しみな場所 ・地元利用者においても、買い物のために毎日使える場所へ ・畑を併設し、体験の場、ふれあいの場を提供 ・地域の特産品を使った作り手レストラン ・丸子の食・文化を紹介 ・地元アーティストのライブイベントで観光マップ等を作成 ・観光施設の「口コミ」を貼ってもらうなど、育てていくマップ ・近隣農業関連団体や観光施設の魅力発信の場として、地域の人々が「参加」する場所となる。例えば移住や就農支援の小規模セミナーなど。 ・観光や防災など更なる地方創生に向けた取り組みを行うために「道の駅」同士や民間企業、道路関係団体等との繋がりを面的に広げることによって、元気に稼ぐ地域経営の拠点として力を高めるとともに、新たな魅力を持つ地域づくりができると考える。 ・ワイン試飲会やスタンプラリーなど近隣関係者と連携した企画 ・隣接する丸子温泉郷や周辺の別所温泉との連携強化 ・ワイナリーを核に飲食、アート、健康、アクティビティ、温泉、リラックス等を組み合わせて訴求する。 |
(4)その他自由提案、意見 |
・5G(高速通信)拠点とする(道の駅が完成する頃に話題性のあるもので) |
(1)運営の考え方 |
・RVパーク、アウトドアサウナ、DIY木工加工所については、アクセスの良さ、ニーズ、維持管理費など勘案し、十分に利益を上げることができる。 ・チラシや印刷物ではなく、タイムリーに情報発信できるインスタグラム、ツイッター、フェイスブック等のSNSの戦略的運用が必要。 ・直売所ファン、旬の農産物の魅力発信、アウトドアサウナファン、車中泊RVファンに向けた情報発信 ・運営の成否は、運営者の気概と責任感。運営に責任をとれる体制を考えると、寄合所帯ではなく一事業体が望ましいと考える。ワインなどの酒類の販売を考えると、法人の必要がある。 ・設計の大枠は、設計業者の提案ではなく運営、利用者の意見を聞いたうえで進めた方が良い。 ・管理者(運営母体)を決める時期について、実施設計後に決めることが多いが、運営側の意見が反映できないので、基本計画の段階で入ってもらうことが重要である。 ・デジタル化(DX、デジタルサイネージによる交通情報の発信、キャッシュレス)、SDGs(再生可能エネルギー、ZEB)、防災・減災(車両転回スペース、自衛隊や消防の活動スペース)は外せない。 |
(2)地域貢献に対する考え方、提案等 |
・「道の駅」の機能で完結することではなく、他の施設や機能がさらに活性化することが必要であり、そのことが真の地域貢献につながる。 ・地域の皆さんが日常的に集まるようにするには、イベント的に集まれる場所(施設あるいは芝生公園的な)が必要 |
(3)行政に求める支援や配慮して欲しい点 |
・運営は上田市外の事業者ではなく、地域に根差し、地域から信頼のある事業者の選定を願う。一社ではなく、共同企業体(JV)での運営を望む。 ・利益は運営母体の利益剰余金として積み立て、安定した経営基盤を作ることが必要 ・「支援をする、しない」「支援を求める、求めない」という関係よりも、官民一体となって、それぞれの立場で、それぞれが必要なことをする(協同)という考えで、対等、相互信頼の立場で運営を進めることが肝要 ・看板等に関し原色を避け景観に配慮したものとしてほしい。 |
(4)その他自由提案、意見 |
・「道の駅」が核となり、会員企業からの民間投資を誘発できるようにしたい。 ・オープンまでの準備期間を十分にとり、各方面からの知恵を集める必要がある。 ・道の駅に隣接してイチゴハウスなどを作り、いちご狩りなどが出来れば集客に役立つかも知れない。 ・季節によるイベント、対面販売等を考えたとき、雨天にも対応するため、下屋(軒下)は奥行で3~4メートル幅は最低欲しい。バックヤードについても雨天時持込の利便を図るため軒先を広げておくのが良い。 |