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旧式消防車放水テストの見学会
令和4年12月15日(木曜日)
カネボウ工場跡地旧食堂棟前(中丸子)において、上田市旧式消防車管理委員会による旧式消防ポンプ放水テストの見学会が行われました。見学会には中丸子保育園の園児たちが訪れ、放水テストに参加したほか、旧式消防車の乗車体験も行いました。
中丸子保育園 園児たちの旧式消防車乗車体験
園児たちが乗車体験をした1955年式オート三輪消防車(左)と、1956年式四輪ボンネットトラック消防車(右)
三輪消防車は2009年に、四輪消防車は2015年に上田市旧式消防車管理委員会により修復されました。
旧式消防車に乗った園児たちは「めちゃめちゃ楽しい」「前にも乗ったけど楽しい」と笑顔を見せてくれました。
壁に貼られた「上田市旧式消防車管理委員会」の今までの活動を紹介する写真を熱心に見つめる園児たちもいました。
古式消防ポンプ(雲龍水)を用いた放水テスト
大八車で古式消防ポンプ(雲龍水)を運び出し、地面に降ろすと、手桶に汲んでいた水を入れていきます。
水を入れた後、腕木を上下させると圧力が発生し、ホースから水が出る仕組みです。
園児たちがホースを持って、放水体験をしました。後ろでは大人たちが一生懸命に人力でポンプを動かしています。
体験を終えた園児たちは「楽しかった」「ホースが冷たかった」などの感想を話してくれました。
雲龍水について
【上田市旧式消防車管理委員会が2020年に復活事業として修復した「雲龍水」】
明治17年(1884年)製の雲龍水は、塩川村坂井に配備された手押し式の消防ポンプで、明治20年代まで使用されていました。手桶で水を汲み入れ、腕木を人力で上下させ放水する古式消防ポンプです。
龍が水を吐くように見えたことから「龍吐水」と呼ばれた手押しポンプから派生、改良され「雲龍水」と呼ばれるようになりました。火災現場へ大八車で運ぶ必要があり、約7メートルしか放水できませんでしたが、当時としては画期的な消火器具でした。
旧式消防車はカネボウ旧食堂棟南側の歩道から見ることもできます。