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エピソード13 「復元された櫓門」
110年ぶりに再建
上田城跡の本丸に櫓門が復元されたのは、平成6年3月のことでした。
復元された現在の櫓門
史跡に建物を復元する場合には、寸法や外観など、以前にあったものと同じように作らなければなりません。建物の古い設計図があればよいのですが、上田城のものは見つかっていません。そこで、櫓門は発掘調査で柱の基礎の位置を調べ、右上の古写真に写っている解体前の姿から建物の寸法などを割り出し、復元することができました。この古写真が撮影されたのは明治10年
(1878)頃で、櫓門が解体されたのは明治12年頃ではないかと考えられます。
約110年ぶりに再建された、待望の櫓門は、建設状況を当時の広報うえだが逐一(ちくいち)市民に伝え、現在、上田城跡のシンボルとして親しまれています。
解体前の櫓門