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まさかうちの子が!子どものゲーム課金トラブル
子どもたちがスマートフォン・タブレットや家庭用ゲーム機でオンラインゲームを利用する中で、保護者の許可なく課金してしまったというトラブルが急増しており、上田市消費生活センターにも次のような相談が寄せられています。
(消費者庁イラスト集から)
小学生の息子が親のクレジットカードで課金してしまった。
数年前に兄弟で1台のゲーム機を与えた。親の見守りのための設定もしていた。ところが先週、長男が、ゲームの中で次男のキャラクターが突然強くなっていることに気がついた。まさかと思いながら自分のクレジットカードの利用状況を確認したところ、ゲーム会社のオンラインショップでの利用履歴が複数見つかった。次男に確認すると、私のクレジットカードを持ち出し、オンラインゲームの課金に利用していたことを認めた。ゲーム会社に返金を申し出たが、断られてしまった。返金してもらえないだろうか。
(消費者庁イラスト集から)
クレジットカードの管理が十分でなかった。
家庭用ゲーム機では、保護者と子どものアカウントを分けて作成し、保護者用アカウントで子どものアカウントを管理、保護することを原則としていることがあります。しかし、子どもが保護者用アカウントで利用して課金してしまったり、子どもが保護者用アカウントのパスワードを知って、登録されていたクレジットカードを利用して課金してしまうことによりトラブルが発生することがあります。
未成年者が保護者の承諾なく契約を結んだ場合は、原則として、民法で定められた未成年者取消権によってその契約を取り消すことができます。しかし、オンラインゲームでは、保護者のアカウントで子どもが課金している場合や、ゲーム内で年齢認証画面があるにもかかわらず成人であると偽って課金している場合には、ゲームの提供会社が子どもによる課金と判断できないため、取消しや返金が認められないケースがあります。
(消費者庁イラスト集から)
子どものゲーム課金トラブル 防ぐ方法は?
1 オンラインゲームで課金する場合のルールを家族で話し合いましょう。
オンラインゲームでアイテムを購入する際のルールについて、家族でよく話し合いましょう。また、子どもが無断で現金やクレジットカードを持ち出すことがないよう、見つかりにくい場所に保管するなど、適切に管理しましょう。
2 保護者のアカウントで子どもに利用させず、「ペアレンタルコントロール」を利用しましょう。
子どもが保護者の許可なく課金してしまうことがないように、保護者のアカウントで子どもに利用させることは避けましょう。また、子どものゲーム利用を管理、保護するための仕組みである「ペアレンタルコントロール」という機能を利用することによって、子どものアカウントでの課金を制限することができます。
3 スマートフォン端末では、保護者のアカウントで子どもに利用させる場合、事前に保護者のアカウント設定を確認しましょう。
もし、保護者のアカウントで子どもに利用させる場合には、事前に保護者のアカウントを確認し、予期しない子どもの課金を防ぐため、決済時にパスワードが必要になっているか確認しましょう。また、課金時に決済完了メールが届くように設定するほか、キャリア決済の場合は、高額な請求にならないように、上限額を設定することも一法です。
不安に思った場合やトラブルが生じた場合は、上田市消費生活センター(☎0268-75-2535)か、消費者ホットライン(☎局番なし188)へご相談ください。