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上田市武石スマートシティ実証プロジェクト事業
本事業の進捗をお知らせします。
令和5年度上田市武石スマートシティ実証プロジェクト事業の取組成果
1 令和5年度取組内容
(1)RKT中継基地局の設置
前年同様、武石地域総合センター屋上にRKT基地局を設置し、実証プロジェクト対象地域内で高精度位置情報が取得可能な環境を整備しました。
(2)トラクター自動運転実証実験
RTK中継基準局を活用し、難易度の高い泥でのトラクターによる代搔き、耕した畑での播種作業及び傾斜地圃場での畝たて及びマルチ張り作業の自動運転実証実験を行いました。
(3)3Dマップ活用による差分検知解析
3Dマップを活用し、ドローンの自動飛行にて災害現場確認作業実証実験及び流出土量の測定事象実験を行いました。
ドローンによる視認結果
コンテナ=○ 車両=○ 視力検査表=△
(存在は認識可能)
直立=○ 膝抱え=○ 仰向け=○ 手のみ=○
2 令和5年度実証実験成果
令和4年度上田市武石スマートシティ実証プロジェクト事業の取組成果
9月21日 武石地域協議会で事業説明をしました
令和4年9月21日(水曜日)に開催された武石地域協議会において、地域の住民の代表である委員の皆様へ、今回の事業について説明をいたしました。委員の皆様からは活発な御質問をいただき、関心の高さが窺えました。
10月7日 RTK中継基準局が仮設されました
令和4年10月7日(金曜日)に、武石地域総合センター屋上にRTK中継基準局が仮設されました。RTK中継基準局とは、人工衛星からの位置情報を高精度で測位するために必要な設備で、実証実験における要(かなめ)となる設備です。これから武石地域の様々な場所で高精度な位置情報が測位できるか確認され、実証実験に活用していくことになります。
10月20日 トラクター自動運転実証実験の説明会を開催しました
令和4年10月20日(木曜日)に、トラクター自動運転実証実験に御参加いただく農家の方に、実証実験の説明を行いました。さすがは日々農業と真摯に向き合い、武石地域の農業を担う若手農家の方だけあり、専門的な技術に対しても理解が早く、また、するどい御質問をいただき、大変有意義な説明会を行うことができました。今後は、所有されるトラクターへ自動運転に必要な設備を取り付けさせていただき、普段の農業で慣れていただいてから、作業時間の変化や燃費の変化等のデータを取得するための実証実験に御協力いただきます。
10月25日 トラクター自動運転の装置を取り付けました
令和4年10月25日(火曜日)に、トラクター自動運転実証実験に御協力いただく農家の方のトラクターに、装置を取り付けました。普段の作業では、直進アシストの初級モードから慣れていただき、緩やかにカーブしている畦畔に沿って走る曲線モードも試していただきます。実証実験では、手動と自動とを比較し、作業効率にどのような変化が起こるのかデータ収集するとともに、転回も含めた自動運転テストを予定しています。
また、農地の高低差がデータで分かる機能や作業履歴を自動で記録してくれる機能も利用していただき、使った感想もフィードバックしていただきます。
10月25日 3Dマップ作成のための測量が始まりました
令和4年10月25日(火曜日)に、ドローン自動運転に活用する3Dマップ作成のため、測量業務が始まりました。3Dマップとは、縦と横の平面データに高さのデータを加えたデータ上の地図のことです。今回の実証実験は、作成した3Dマップにドローンの飛行ルートを描き、武石地域総合センター屋上に設置したRTK中継基準局から受信する高精度の位置情報と3Dマップの飛行ルートをドローンが認識しながら、現実の世界で自動飛行するという実証実験を行います。
測量業務は11月上旬まで行います。地域の皆様には御迷惑をおかけしますが、何卒、御理解と御協力をお願いいたします。
令和4年11月2日(水曜日)に、地上の座標測量を実施しました。この作業は、3Dマップ作成範囲の任意箇所で座標(緯度と経度)を調べます。調べた座標を3Dマップに加えることで、より精度を高めることができます。
11月28日・29日 ドローン自動運転のリハーサルを行いました
11月28日及び29日に、技術面での準備が整ったことから実証実験のリハーサルを行いました。
まず、事前に測量し、作成した3Dマップとドローンを制御する管制システムを用いて、ドローンの航路をシミュレーションします。次に、シミュレーションした航路の情報と武石地域総合センター屋上に設置したRTK中継基準局からの位置情報を基に、定めた航路をドローンが自動運転していきます。
リハーサルでは、(一社)上田薬剤師会様、武石地域唯一の調剤薬局である、ノリ薬局たけし様の御協力をいただき、ドローンの離発着及び周辺の飛行を自動で行いました。
12月13日 ドローン自動運転による物資輸送実証実験を行いました
12月13日(火曜日)にドローン自動運転による物資輸送実証実験を行いました。武石地域での実証実験の様子を上田市役所本庁舎でも視聴できるか、配信実験も同時に行いました。当日は多くの方が武石地域総合センターへ訪れ、実証実験の様子を御覧いただきました。
実証実験は、前日に大雨が発生したと想定して、まず3つの拠点からそれぞれドローンを自動運転で飛行させ、被災状況の確認をいたしました。被災状況の確認をした結果、道路に陥没箇所が見つかり、通行止めの対処をするまでを行いました。
次に、道路の陥没によって孤立した武石診療所で、医薬品等の物資の不足が確認されたと想定し、武石診療所とノリ薬局たけし様までの往復約6kmについて、ドローンを自動運転によって飛行させて物資を運ぶ実験を行いました。
12月16日 トラクター自動運転の実証実験を行いました
12月16日(金曜日)にトラクター自動運転実証実験を行いました。
トラクターを操作する作業の一部を自動化することで、本当に効率が良くなるのかを測定するため、ほぼ同じ面積の農地を2つ用意し、手動と自動を切り替えつつ、ベテランや初心者の運転手に作業をしてもらい、作業時間や燃費の変化を測りました。また、データ取りとは別に、運転手がトラクターに乗らず、前進と旋回を繰り返す自動運転の実験も併せて行いました。
実証実験のダイジェスト動画ができました
実証実験ダイジェスト動画<外部リンク>
実証プロジェクト事業の取組成果
令和4年度内に実施した実証実験の取り組み内容と成果および令和5年度実施予定の取り組みについてお知らせします。