本文
資源循環に向けたペレット製造機によるペレット作製実証実験
公益財団法人地域社会振興財団が発行する令和4年度人生100年時代づくり・地域創生ソフト事業交付金を活用して、令和4年度において木質ペレットの製作実験を行いました。
今年度の取組みについて、以下のとおりご紹介します。
きっかけ
武石地域総合センターは、令和3年度から新たな庁舎での執務が開始されています。同センターには、地域住民が気軽に使えるホワイエがあり、そこにはペレットストーブを導入しています。
ペレットストーブは、薪ストーブに比べて灰の量が少なく、管理が容易であることから導入されています。
燃料には木質ペレットを使用していますが、これを製作できれば、荒廃地にある木などの再利用ができ、地域の環境美化にも貢献でき、かつ、コストを抑えることができるのではないかと考え、製作実験を行うこととなりました。
製作実験
準備
- 放置竹林の伐採
地域住民の方から「放置していた竹林の伐採で困っている」ということで、職員とともに実証実験に必要な分を伐採しました。
- ペレット製造機の賃借
今回の実証実験では、茅野市にあるアイランドプロファイル株式会社様からペレット製造機(ペレタイザー)をお借りすることができました。ただし、電源には3相200Vの電源が必要であることから、大型の発電機を準備し実験を行うこととなりました。
実験開始
準備が整い、実験を繰り返しました。初めはおが屑に混ぜる水分量に悪戦苦闘しましたが、水分計を用いて含水率を調整し、見事木質ペレットが完成しました。
【令和4年11月11日開催】小学生との体験会
上田市立武石小学校の児童の皆さんにも、本取組みについて知ってもらう機会にしてもらいたいと、木の伐採から木質ペレットが完成するまでの資源循環について体験会を行いました。
初めはペレットという聞きなれない言葉でしたが、限りある資源の大切さについて十分に学んでいただきました。
【令和4年12月3日開催】ともしびペレットまつり
大人23人、子ども13人の参加の下、武石地域自治センター駐車場で開催しました。
親子だけでなく、木質ペレットに関心のあるご夫婦での申込みもあり、ペレットに親しみを持っていただくことができました。
今後について
今回は実証実験と題し、木質ペレットの製作を行いました。製作はできたものの、大量生産にはコスト面や人的面含め多くの課題が残っています。今回の実験を参考に、武石地域の環境整備をしつつ、処分するだけでなく、再利用していくきっかけとすることができました。