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令和元年12月定例記者会見内容

更新日:2019年12月13日更新
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目次

  1. 市長冒頭のあいさつ
  2. 12月定例会最終日における追加議案について
  3. 2019年を振り返って
  4. ふるさと寄附金・別所線応援コースの新設について
  5. 令和元年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞について
  6. 質疑応答

1.市長冒頭のあいさつ

 報道機関の皆様におかれましては、お集まりいただきまして感謝申し上げます。

 本日は、12月市議会定例会の最終日に追加提案いたします補正予算のほか、今年一年を振り返えるなど、いくつか触れてまいります。

2.12月定例会最終日における追加議案について

 はじめに、12月定例会最終日に追加提案いたします一般会計、水道事業会計の2件の災害復旧にかかる補正予算案について申し上げます。

 台風19号による災害復旧関係の予算につきましては、主に被災者支援や応急復旧に要する経費等を10月13日に専決処分を行い、今定例会に報告し、承認をお願いしておりますが、災害に関する本復旧経費を中心とする追加予算案を上程いたします。

 一般会計の補正額は、40億211万円余で、今回の補正により、一般会計の予算規模は753億7,718万円余となりました。これは、前年度同時期の予算額と比較して9.2%の増となっています。

 詳細については、この後、担当者から説明いたしますが、被災された皆様への市単独事業としての「被災者生活再建支援金」や「農業災害総合対策事業」「農地農業用施設の災害復旧事業」「公共土木施設の災害復旧事業」など、災害からの復旧・復興に要する経費の計上となります。

 次に、水道事業会計の補正額は3,046万円で、今回の補正により、公営企業会計全体の予算規模は182億6,428万円余となりました。これは、前年度同時期の合計額と比較して2.8%の増となっています。内容は、水道事業会計における上水道施設の災害復旧費となります。

 今後につきましても、被災された地域の一刻も早い復興のため、関係機関と連携を図りながら、引き続き全力で取り組んでまいります。

 以上、提案いたします議案の概要について申し上げました。

3.2019年を振り返って

 続いて、2019年の振り返りのほか、2点申し上げます。

 まず、2019年(平成31年・令和元年)を振り返ってまいります。この一年間の市政を振り返りましてお手元に資料を配布しております。

 まずは、1の台風19号による災害についてです。

 台風19号は、我が国に甚大な被害をもたらし、上田市内においても、増水により千曲川左岸堤防の一部が欠損し、上田電鉄別所線の鉄橋が一部崩落したほか、住宅等への浸水、強風による被害、土砂崩落等、大規模な被害が発生しました。

 改めまして、被害にあわれた皆様にお見舞いを申し上げますとともに、災害対応に御協力いただいた多くの皆様に、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

 市民の皆様が一日も早く元の穏やかな生活を取り戻せるよう、より良い復興、いわゆる「ビルド・バック・ベター」をめざし、関係機関と協力し全力を挙げて復旧復興に取り組んでまいります。

 次に、2の(1)菅平高原で行われた、ラグビーイタリア代表チームのトレーニングキャンプについてであります。

 菅平高原では、昨年に続き、ラグビーイタリア代表チームが9月8日から14日まで、トレーニングキャンプを行いました。イタリア代表チームは、惜しくも決勝トーナメント出場を逃しましたが、各種メディアを通じて国内外に菅平高原の名が発信され、知名度の向上につながったものと手応えを感じております。

 次に、3の(1)にある「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」についてであります。

 上田市初となります待望のワイナリー「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」が9月、丸子地域の陣場台地にオープンしました。地元や関係者の皆様が長年にわたって育んできた地域の宝が、上田を代表するブランドへと発展したものであり、大変喜ばしい出来事となりました。

 これを機に、ワインを生かした地域活性化を図ってまいります。

 次に、4の資源循環型施設建設に向けた取組について申し上げます。

 資源循環型施設建設につきましては、市としても最重要課題として位置付けており、地域住民の皆様が参加し、専門家や行政と議論する「資源循環型施設検討委員会」を設立し、8回にわたり協議を重ねてまいりました。

 一方、清浄園に代えて、南部終末処理場内へし尿前処理下水道投入施設を建設する計画につきましては、地元自治会の御理解をいただき、生活環境影響調査及び施設の基本設計に入ることができました。

 今後、下之条自治会の皆様の御意見にも配慮した計画としていくことで、施設建設に向けて御同意をいただけるよう、引き続き取り組んでまいります。

 五つ目として、8月には租税法学者として平成30年に文化勲章を受章されました金子宏氏に、上田市で三人目となる名誉市民の称号を贈呈いたしました。

 金子氏の卓越した功績を市民の皆様とともに顕彰することができ、誠に喜ばしい出来事であります。今後、上田市を見守っていただきたいと思っております。

 6の(1)として、市長公約「上田再構築プラン」に掲げた事業として、新たに「信州上田学」をスタートいたしました。郷土愛を育むことで上田市に対する「愛着」や「誇り」を持ってもらい、シビックプライドの醸成につながる取組みを進めてまいります。

 最後に、裏面に移りまして9の(1)ですが、人と自然にやさしい誰もが住みやすい環境のまちづくりに向けて、8月に施行した「太陽光発電設備の適正な設置に関する条例」について申し上げます。

 市では、災害の発生の恐れがあります、安全性が懸念される場所への大規模な太陽光発電設備の設置の計画が相次いだことから、市民の皆様の生命・財産を守ることを最優先に考え、太陽光発電設備の適正な設置を目指した条例を制定し、8月1日に施行いたしました。

 条例を適切に運用し、太陽光発電設備の設置に適した場所への誘導を図るとともに、市民の安全・安心な暮らしと、良好な景観や自然環境の保全を図ってまいります。

 以上、今年一年の上田市政を振り返って、その一端を申し上げました。

 今年取り組んだ成果が来年に向けて更に飛躍するよう、鋭意取り組んでまいります。

4.ふるさと寄附金・別所線応援コースの新設について

 次に、ふるさと寄附金の別所線応援コース新設について申し上げます。お手元に資料とチラシを配布してありますので、あわせて御覧いただければと思います。

 先週の市議会一般質問でも、市としての基本的な方針は申し上げましたが、被災以降、数多くの応援をいただき、100年の歴史を誇り、地域の資源・財産である別所線を復旧・存続させることは、市民の願いであると受け止めております。また、年間130万人の輸送力を誇る別所線は、通学・通勤をはじめ、様々な側面で重要な役割を果たしております。

 昭和48年と平成16年の二度の廃線危機を乗り越え、現在では市民と市議会の理解を得て、三か年の運行協定に基づき安全対策事業を実施しております。

 こうしたことを踏まえ、今般の災害復旧、及び計画的な安全対策事業を推進するため、市として財源確保の観点から、市のふるさと寄付金に「別所線応援コース」を新たに設けることとしました。現在、AからFまでの6コースを設定しておりますけれども、七つ目として「がんばるぞ、別所線!」(別所線応援プロジェクト)を設け、本日、12月13日から、四つの運営サイトにより受入れを開始します。返礼品は、今後、別所線グッズの追加も検討していく予定であります。

 例年、12月には、ふるさと寄附金の受入が急増する時期でありますが、県内外の多くの方に応援をしていただければと思っております。

5.令和元年度地域創造大賞(総務大臣賞)受賞について

 最後に、上田市交流文化芸術センターのこれまでの活動が評価され、一般財団法人地域創造が公立文化施設を評価する「令和元年度地域創造大賞(総務大臣賞)」を受賞することとなりました。

 地域創造は、文化芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的として、全国の自治体等が出損し、平成6年に設立された財団です。

 地域創造大賞(総務大臣賞)は、地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりに、特に功績のあった公立文化施設を顕彰し、全国に紹介することにより、公立文化施設のさらなる活性化を図り、心豊かなふるさとづくりの推進に寄与することを目的として、平成16年度に創設されました。令和元年度は、上田市交流文化芸術センターのほか6施設が受賞しております。

 上田市交流文化芸術センターの受賞理由は、“レジデント・アーティスト”による文化力の向上としております。「文化の薫る創造都市」を標榜する上田市のシンボル施設であり、レジデント・アーティストによる「芸術家ふれあい事業」を展開し、音楽家を全小学校・全地区公民館に派遣する他、ワンコインコンサート、リサイタル、演出家や振付家によるワークショップ、高校生演劇事業、市民参加ダンス・演劇公演を実施していることであります。

 また、アーティストとの交流により文化のまちづくりを牽引した、という理由でございます。

 なお、表彰式は、令和2年1月17日(金曜日)に行われ、総務大臣、総務省幹部ほかの参加により行われ、私も出席の予定であります。

 私からは以上であります。

6.質疑応答

補正予算案について

(記者A)

 補正予算案の規模についてどのように受け止めているか。

(市長)

 規模につきましては今までにない大きな災害でありますし、それに対応した規模になっていると思っております。一刻も早い応急復旧、そしてまた本復旧に向けて、尽力しなくちゃいけないと改めて感じておりますし、それによって市民の皆様の平穏な暮らしに向けて努力をしていきたいと思っております。

東日本台風に係る災害検証について

(記者A)

 12月市議会定例会の一般質問の中で今後、災害検証を行っていくという答弁が多くあったがいつ、どのように行っていくのか。

(危機管理防災課長)

 検証につきましては、先の12月議会でも色々ご質問いただきましたが、これから庁内のアンケート等を行う予定でおります。また、さまざまな関係機関からも色々ご意見を伺うこともあるかと思いますが、そういう検証の組み立てを今、どういうふうにするかを詰めている最中でございます。当面、できるところからということで、庁内のいろいろ関係した部署等にアンケート調査から始めるということで進めているところでございます。

(市長)

 この前、自治連の皆さんも検証といいますか、私たちの生の声も伝えてくれということで、そういう形とか、あるいは消防団も独自でいろいろ忘れないうちに記録しているそうですので、それをまとめた形になるのかな。

(危機管理防災課長)

 どういう形で組織とかを設けるかどうかも含めて、組み立てを今考えているところでございますが、まずは災害から2か月経ちますけれども、まだ記憶として新しいうちに当時の状況等を把握する必要もあるということで、各担当した運営部等にその当時の状況等も確認する意味でアンケートを行って準備をしております。ちょっとまとめ方については今後また検討していきたいということで考えております。

(記者A)

 検証をまとめる時期の目標は。

(危機管理防災課長)

 3月に防災会議を予定しておりますので、そこのところでお諮りできるものはお諮りして、必要により地域防災計画の変更等も可能ならばそこで考えたいと思っておりますが、当市におきまして非常に大きい災害でしたので、どの程度検証等、まとめられるかまだはっきり分かっておりません。できるところで3月の防災会議におきまして報告、または一部それに伴います計画の変更等も可能ならばしていきたいと考えております。

井出庸生衆議院議員の自民党入りについて

(記者A)

 井出庸生衆議院議員が自民党入りの意向を明らかにしているが、どのように受け止めているか。勧誘や与党入りを勧めたりとかはあるのか。

(市長)

 井出庸生議員の自民党入りのことですけれども、今までも無所属としてご活躍していただいておりますし、また、この地域でも羽田参議院議員もいらっしゃいますし、また、長野県全体でも様々な国会議員の方もいらっしゃいますし、これまでも上田市とすれば地元議員の皆様に道路要望とか、あるいは様々な関係する要望活動はしてまいりまして、その中でこの度、自民党入りということでありますので、長野県には公明党の議員の方もいらっしゃいますし、政権与党に入られるということは、また、この地元の活性化に対しての大きな力にもなるだろうというふうに思っています。ですので、今までと同じように、要望活動は地元選出の議員の方には全員にしていきますので、同じ活動をしていくことは変わりないと思います。勧誘とか、特に私からは話はしていません。

(記者A)

 政権与党入りで活性化というのは一般論か。

(市長)

 この時期でありますから災害復旧についても大きな力になると思いますし、それぞれの議員さんも力を持っていらっしゃいますし、それと共にまた政権与党としてご活躍して頂ければありがたいなと思っております。

ふるさと寄附金・別所線応援コースについて

(記者B)

 目標額の設定はあるのか。

(都市建設部長)

 今回、新設するわけですけれども、いろんな方から応援のメッセージを頂いているということで、新設しようということで決めました。ですが、今のところ目標額というのは定めておりません。

(記者B)

 現状のふるさと寄附金にも災害支援コースがあるがそれとの違いは何か。

(広報シティプロモーション課長)

 現在の災害支援コースは、返礼品がない、災害に対する支援ということで立ち上げているものでございます。今回の別所線応援コースにつきましては、他のA~Fのコースと同じように返礼品を設けた、ふるさと寄附金のコースで設けているという棲み分けにはなっております。

(記者B)

 返礼品があるか、ないかの違いか。

(広報シティプロモーション課長)

 用途も。今回の別所線につきましては、別所線の復興にという目的をもった基金でございまして、災害復興の方は、災害復旧に対しての、ということ。広い意味で立ち上げています。

(記者C)

 もらった寄附金はどういう用途に使うのか。

(都市建設部長)

 今回、ふるさと寄附金で新たに新設するということで考えているものにつきましては、別所線の支援ということで特定しておりますので、そちらの方に充てたいと考えております。

(記者C)

 寄附金は上田電鉄にそのまま渡すのか。

(都市建設部長)

 直接渡すということではなくて、今後いろいろ想定されるものはあるわけですが、これから復旧していかなくてはいけないとか、あるいは被災を受けて代行バスの運行とか、予期しない費用が掛かっているというのと。それから今、安全対策もやっておりますけども、そういったことに対しての支援になるかと考えている。

(記者C)

 財政的な支援みたいな感じか。

(都市建設部長)

 そうです。

(記者C)

 復旧に伴う安全対策事業というのはどんなようなことがあるのか。

(都市建設部長)

 復旧とはちょっと棲み分けになっておりまして、今、年次計画でやっています安全対策事業というのは、例えば老朽化した踏切ですとか、それからレール交換ですとか、枕木交換ですとか、そういった通常の維持管理的なところの部分の安全対策ということで、それは年次計画でやっているものです。それはいわゆる安全対策に対する事業費ということで補助を出しているものです。

(記者C)

 寄附する人は、自分の寄附金が別所線の復旧にどのように使われるか気になると思うが、市による財政支援として使われるということで良いか。

(都市建設部長)

 そうですね。財政支援ということで。

(記者B)

 落ちた鉄橋に特化してではないということで良いか。

(都市建設部長)

 そいうことではない。

補正予算案について

(記者D)

 今回の追加補正予算で本復旧までのどのくらいをカバーできるのか。

(財政課長)

 この予算要求にあたって、各課から被害額の復旧経費を今回の追加補正予算分、要求を募りましたところ、47億円くらいの要求が出てきております。国、県との調整の関係もございまして、全て今回この追加補正予算に載せきれませんでした。そういう部分が3月補正のほうに計上されてくるもの、その他、まだこの中には別所線の支援だとか、公共交通の関係という部分がまだ入っておりませので、そういったものがちょっとどのくらいになるかというのはまだ要求の段階の数字も決まっておりませんことから分かりませんけれども、プラスアルファのものが今後、3月補正以降に復旧経費として見込まれるというふうに現場の担当の方では考えておるところでございます。

 本復旧される経費のどのくらいをカバーしているかについては、査定を受けてみないと分からないです。こちらのほうで1億円で要求を見積もっていても、国の災害査定では8千万円になることもございますし。今週から机上査定が国のほうで始まっておりますので、その状況を見て、また3月補正のほうで修正をしていくという作業になります。

(記者D)

 金額ベースでなく、作業ベースで本復旧までのどのくらいをカバーできるのか。

(財政課長)

 ちょっと現場の状況が分かりませんので、カバーできるものといえば6割から7割くらいかなと予算担当の私どものほうでは見積りを立てているところでございます。

(記者D)

 一般会計予算規模として今回が過去最大か。

(財政課長)

 いえ、私も新市以降、気になったので調べたのですけれども、最大は平成25年3月に経済対策を追加で出した時が765億という数字がございます。ただ、その年には10月に臨時会を開きまして台風18号、この時も台風がございまして、大きく補正をしたということもございますので、25年の予算規模が今のところ一番、新市以降では大きいということでございます。

(記者D)

 では今回は二番目ということか。

(財政課長)

 年でいえば、25年が一番だとすれば、今回が二番目ということで結構でございます。

ふるさと寄附金・別所線応援コースについて

(記者C)

 既存の災害支援コースにはどのくらい寄附金が集まっているのか。また、新設する別所線応援コースで検討中とある別所線グッズにはどんな物があるのか。

(財政課長)

 主にはふるさとチョイスとか、ふるさと寄付のサイトを使って集めている部分がございますが、議会でも答弁いたしましたが窓口、郵送分を含めまして、最新の数字でございますと12月13日の金曜日現在で4千万円弱ぐらい今のところ集まっています。件数は約3千件でございます。

(都市建設部長)

 グッズについてはこれから上田電鉄さんと色々相談しながら決めてきたいと思います。別所線につきましてはいろんなイベントを開催しているわけでありまして、そこに出展しているようなグッズが中心になるかと思いますけれども、具体的にはまだこれから上田電鉄さんと詰めていきたいと思います。