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上田市公文書館
公文書館からのお知らせ
【更新】 公文書館だより第34号を掲載。 令和6年度開館日カレンダーを掲載。 第8回公文書館講座参加者募集記事を掲載。 年間報告を更新。
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公文書館はどんなところ?
- 令和元年(2019)9月1日、上田市公文書館は上田市立丸子郷土博物館に併設して開館しました。
- 公文書館は、歴史資料として重要な公文書などを良好な状態で保管し、市民共通の財産として後世に継承するとともに、閲覧・普及啓発事業(企画展・講座など)を通じて広く市民に公開し、市民の知る権利の保障・行政の説明責任の確保・住民自治の推進・学術文化の発展に寄与します。
- 現在、公文書館では合併市町村が保管していた旧役場文書や報告書類など、主に明治以降の行政文書を中心に約20000点(令和4年度末)を所蔵しています。市役所からは、毎年定期的に保存期間の終了した公文書が移管され、また、それ以外にも歴史的に貴重な地域資料の寄贈もあり、所蔵点数は年々増えています。
- 皆さまへのお願い:旧役場の公文書や貴重な地域文書、古文書、写真などが思わぬ所から見つかることがあります。地域の歴史を記録する貴重な資料であり、見かけた場合には公文書館までご一報ください。
- その他:館内、敷地内とも禁煙としています。ご理解とご協力をお願いします。
利用方法
1. 閲覧したい資料を探すには
閲覧室の「目録検索システム」を使って所蔵資料の検索ができます。ご自宅のパソコンやスマートフォンからもインターネットに接続することでご利用いただけます。次のショートカットからどうぞ。
【上田市公文書館目録検索システム<外部リンク>】
令和5年3月23日目録データ更新
※お探しの資料が見つからない場合は公文書館へご相談ください。
2. 閲覧申込みについて
公文書館の所蔵資料を閲覧するには、所定の申込書の提出が必要になります。一度に申込みできる点数は5点までです。
申込書のダウンロードはこちら⇩
申込書はメール・Faxでも提出できます。
mail:kobunshokan@city.ueda.nagano.jp
Fax:0268-75-6683
3. 審査について
- 公文書館では、閲覧申込みのあった所蔵資料について、閲覧の可否を審査します。
- 閲覧の可否は、既に審査済みの資料については申込み時に、それ以外は後日、審査終了後に連絡します。
- 個人情報を含むもの、劣化の激しいもの等は、閲覧できない場合があります。
4. 閲覧について
- 資料は閲覧室で閲覧していただきます。館外貸出しは原則として行いません。
- 現在、閲覧室の定員は6人としています。
- 閲覧室へ持ち込める物品は次のとおりです。カバンやバッグ類は持ち込めません。
- 【持込み可能な物品】筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル)、ノート、カメラ、ノート型パソコン、スマートフォン、携帯電話、財布等の貴重品。これ以外については受付でお尋ねください。
- バッグ類など持ち込めない物品は、正面玄関風除室内のロッカー(鍵付き)で保管してください。なお、手さげ袋をロッカー内に用意してありますので、持ち込み物品用にご利用ください。
- 撮影する際に、フラッシュ、三脚等の使用はできません。
- 閲覧室内では静かにお過ごしください。
- 公文書館内では飲食できませんが、1階及び2階ホールでの水分補給は可とします。ただし、展示物付近ではご遠慮ください。
所蔵資料の取り扱いについて
閲覧に供する所蔵資料は「原本」です。資料保全のため、閲覧時には次のことをお守りください。特に【禁止行為】についてはご注意ください。
- 【取り扱い】資料は机に置き、丁寧にご覧ください。
- 【禁止行為】手に持ちながらの閲覧。ページの折り曲げ。無理に開く。綴じひも等を緩めたり外したりする。書き込む。指先を濡らしてページをめくる。上から直接筆写する。ページを抜き取る、切り取る、破る。
- 【筆記用具】資料にインクや染料が付着することを防止するため、万年筆、ボールペン、蛍光ペン等は閲覧室へは持ち込めません。ノートへの筆記は、鉛筆またはシャープペンシルを使用してください。
- 【資料の管理】返却するまでは、十分注意を払い管理してください。閲覧室を一時的に離れるときは、職員にお声がけください。
5. その他の申請様式
1. 掲載等承認申請書
2. 寄贈申出書
3. 寄託申出書
※申請書、申出書への押印は不要になりました。
企画展のお知らせ
第16回所蔵資料企画展
「明治12年の「東内村誌」関係文書や大正8年の市制施行関係文書など~明治から昭和の公文書にみる上田市の歴史~」
- 期間 令和6年3月16日(土曜日)から令和6年6月16日(日曜日)まで
- 場所 上田市公文書館1階ホール
- 観覧料 無料(ただし、丸子郷土博物館の展示の観覧は有料)
- 展示内容 明治12年の「東内村誌」関係文書や大正8年の市制施行関係文書など、原本資料9点、写真資料18点、合計27点の資料を展示・公開しています。
- 展示資料の紹介(抜粋)
※歴史公文書等を掲載等の目的で利用する場合は別途申請が必要ですので、公文書館までお問い合わせください。
企画展資料 |
資料の概要 |
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(1)「東内村誌」の城跡絵図(明治12年) 長野県は明治10年代に、各町村に町村誌を作成し、県に提出するように命じ、東内村では明治12年(1879年)、楢崎寛直長野県令宛に「東内村誌」を提出しています。この村誌には村の沿革、社寺、学校、古跡、物産、風俗などについて記しています。古跡の中には大年寺城跡があり、「大年寺山に大堀切や郭(くるわ)、石塁がある」などと記し、絵図も添付されています。大年寺城は鳥屋城とも呼ばれ、武田信玄の「高白斎記」に記され、武田軍の激しい攻撃によって落城しました。この武田軍の勢いに恐れをなし、塩田城も戦わずして落城し、武田軍は大きく勢力を伸ばしました。 |
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(2)上田町の「歳入出予算」(明治22年) 明治22年10月に上田町会で決議された「長野県小県郡上田町歳入出総計予算」には、「歳入 金7,736円69銭2厘 経常費予算高 歳出 金7,595円24銭5厘 経常費予算高 歳入出差引 残金141円44銭7厘」と記されています。明治22年には市制・町村制が施行され、近代的な町、村が発足しました。当時の一円を現在の一万円程度として換算しますと歳出は7,595万2,450円程度となります。歳出には人件費、修繕費、教育費、衛生費等、様々な経費が計上され、このうち教育費は予算の58%ほどを占めており、当時の上田町が教育に力を入れていた状況がうかがえます。 |
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(3)上田市制施行の関係文書(大正8年) 上田市の大正8年(1919年)の「議事雑件編冊」の簿冊には、4月30日付で「上田町を廃し、その区域をもって上田市を置くにつき、町有財産は上田市に帰属せしむるものとする」との内容の赤星典太長野県知事名の文書が残されています。翌日の5月1日には上田町に市制が施行され、長野、松本に続き3番目、全国では83番目に市制が施行されました。赤星知事は大正4年から10年まで県知事を務め、松本高等学校の設置、千曲川の治水工事を内務省の事業として推進するなど県政に尽力しました。 |
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(4)城下村の上田市編入関係文書(大正10年) 大正8年から10年の「市会会議の結果報告綴」には、城下村の上田市への編入関係文書があります。大正10年6月1日付の細川上田市長名で「城下村を上田市に合併するに関し、異議なきや。右市会の意見を諮(と)う」との文書があり、これに対して成澤伍一郎市会議長が翌日「異議なし」と回答しています。こうして9月10日に城下村の編入合併は実現し、大正9年の国勢調査で市制施行の要件となっていた人口3万人に不足していた状況は解消され、上田市の人口は32,012人となりました。 |
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(5)丸子町役場新庁舎の火災保険の関係文書(昭和3年) 昭和3年の丸子町「町会々議録綴」の簿冊には、丸子町役場新庁舎の完成に伴い、新庁舎の火災保険契約に関係した文書が保存されていました。この文書には「保険金額は5万5千円」とあり、工藤助市丸子町長名で提出されました。昭和初期の一円の価値を4千円程度として換算しますと5万5千円は2億2千万円ほどの金額になります。 |
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(6)上田市公報の企画展関係記事(昭和28年) 昭和28年4月15日発行の市公報には、上田城南櫓で開催する企画展に関係した「真田、仙石、松平 各藩主の治政をおもう」という記事があります。記事は「今年は上田城ができてから満370年に当たり、各藩主の治政資料を並べ、上田の歴史のスライドを上映して解説をなす」としています。昭和28年、従来からあった西櫓に、復元された南櫓、北櫓を加えて上田市立博物館が発足し、最初の企画展を紹介しています。 |
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(7)上田市公報の市営住宅記事(昭和29年) 昭和29年6月の市公報には「市営住宅入居希望者の申込を受付けています」の記事があります。また7月の市公報には「完成した市営住宅」の記事と写真を掲載しています。この市営住宅は上田市新屋地籍に35戸が完成し、入居希望者が341名と多く、10人に1人程度が入居できる状況で、当時の市営住宅の人気が高かった様子がうかがえます。 |
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(8)信越線にディーゼル準急走る(昭和36年3月) 昭和36年3月の「広報うえだ」に「信越線にディーゼル準急走る スマートな「あさま号」」の記事があります。このディーゼル準急列車は、上田駅に「上り」、「下り」の一便ずつ停車しました。石炭が燃料の蒸気機関車に比較すると煙も少なく、スマートな車体となりました。2年後の昭和38年7月には、長野・軽井沢間の電化が完成し、準急電車の二往復運転が行われました。この電化運転により上田・東京間の所要時間も短くなり、急行電車で4時間弱に所要時間が短縮されました。 |
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(9)国民安全の日、市民会館模型の記事(昭和38年) 昭和38年6月の「広報うえだ」には、「7月1日国民安全の日」の記事が掲載されています。この日は昭和35年5月、産業災害、交通事故、火災などの災害防止を図ることを目的に国により制定されました。上田市では「国民安全の日に安全会議結成記念式典、安全功労者表彰、市中パレードなどの行事を行います」とし、さらに10月に完成予定の新市民会館の模型が完成したと報じています。 |
企画展解説会のお知らせ
企画展示中の所蔵文書の内容を当館専門事務員が解説します。現在お申込受付中です。
- 期日 4月27日(土曜日)、5月19日(日曜日)の2回。
- 時間 各回とも午前10時・11時、午後1時・2時からの4枠。
- 定員 各5名
- 申込 お電話(0268-75-6682)でお申込ください。
- その他 解説会とは別日に解説をご希望される場合は事前にお電話等でお問い合わせください。
企画展の説明動画
回 |
企画展テーマ・展示文書内容 |
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第7回 |
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第8回 |
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第9回 |
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第10回 |
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第11回 |
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第12回 |
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第13回 |
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第14回 |
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【更新】第15回 |
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【更新】公文書館講座のお知らせ
第8回上田市公文書館講座 「明治12年東内村誌文書、大正8年市制施行関係文書などにみる上田市の歴史」
上田市公文書館に所蔵されている東内村誌の鳥屋(とや)城の城跡絵図、大正8年上田市制施行に関係した公文書、昭和3年丸子町役場新庁舎の火災保険文書などを紹介し、上田地域の歴史を考えます。
・ 講師 倉沢正幸(上田市公文書館専門事務員)
・ 日時 令和6年5月18日(土曜日) 午後1時30分~3時
・ 会場 上田市公文書館2階閲覧室及び1階ホール
・ 参加料 無料
・ 定員 先着20名
・ 申込 4月16日(火曜日)から5月16日(木曜日)までに上田市公文書館へ電話で
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【更新】公文書館だより
令和元年度
令和2年度
- 公文書館だより第3号 [PDFファイル/550KB]
- 公文書館だより第4号 [PDFファイル/746KB]
- 公文書館だより第5号 [PDFファイル/579KB]
- 公文書館だより第6号 [PDFファイル/482KB]
- 公文書館だより第7号 [PDFファイル/658KB]
- 公文書館だより第8号 [PDFファイル/690KB]
令和3年度
- 公文書館だより第9号 [PDFファイル/876KB]
- 公文書館だより第10号 [PDFファイル/513KB]
- 公文書館だより第11号 [PDFファイル/503KB]
- 公文書館だより第12号 [PDFファイル/513KB]
- 公文書館だより第13号 [PDFファイル/545KB]
- 公文書館だより第14号 [PDFファイル/525KB]
- 公文書館だより第15号 [PDFファイル/512KB]
- 公文書館だより第16号 [PDFファイル/534KB]
- 公文書館だより第17号 [PDFファイル/634KB]
令和4年度
- 公文書館だより第18号 [PDFファイル/779KB]
- 公文書館だより第19号 [PDFファイル/871KB]
- 公文書館だより第20号 [PDFファイル/873KB]
- 公文書館だより第21号 [PDFファイル/797KB]
- 公文書館だより第22号 [PDFファイル/951KB]
- 公文書館だより第23号 [PDFファイル/891KB]
- 公文書館だより第24号 [PDFファイル/808KB]
- 公文書館だより第25号 [PDFファイル/831KB]
- 公文書館だより第26号 [PDFファイル/915KB]
- 公文書館だより第27号 [PDFファイル/987KB]
- 公文書館だより第28号 [PDFファイル/1013KB]
令和5年度
- 公文書館だより第29号 [PDFファイル/848KB]
- 公文書館だより第30号 [PDFファイル/870KB]
- 公文書館だより第31号 [PDFファイル/1020KB]
- 公文書館だより第32号 [PDFファイル/912KB]
- 公文書館だより第33号 [PDFファイル/931KB]
令和6年度
デジタルアーカイブ
当館では所蔵資料のデジタルアーカイブ化を進めており、試行的に実施した5点の資料についてご紹介します。
各資料は、資料タイトルのリンクから全ページをご覧いただけます。
また、上田市公文書館目録検索システムの該当項目からも画像をご覧いただけます。
※歴史公文書等を掲載等の目的で利用する場合は別途申請が必要ですので、公文書館までお問い合わせください。
デジタル資料 |
資料の概要 |
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(1)改訂鎮台条例<外部リンク> 115頁 神畑村 明治6年 明治6年に太政大臣から布告された改訂鎮台条例、学資寄付金簿様式、新暦の御祭日、御祝日、東京医学校、容疑者の手配書などについて記している。 |
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(2)東内村誌<外部リンク> 77頁 東内村役場 明治12年 明治12年に東内村が編纂した村の歴史・地理・戸数・社寺・学校・古跡・物産・風俗などを記した村誌。 |
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(3)指令書綴<外部リンク> 174頁 塩尻村役場 明治22年から39年 明治22年から明治39年まで作成した公文書綴。 |
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(4)社寺関係書類<外部リンク> 121頁 上田町役場 明治27年 明治27年から作成した上田町役場の「社寺関係書類」には海禅寺・上田八幡社・宗吽寺・浄念寺・芳泉寺などの取調書が保存されている。寺社の由緒、文化財、建物、境内図などの資料がみられる。 |
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(5)社寺書類<外部リンク> 380頁 西塩田村役場 明治26年から32年 明治26年から作成した西塩田村役場の「社寺書類」には塩野神社・中禅寺・前山寺・手塚八幡社・王子神社などの取調書が保存されている。寺社の由緒、文化財、建物、境内図などの資料がみられる。 |
【更新】年間報告
入館者数
- 令和元年度入館者数 [PDFファイル/59KB]
- 令和2年度入館者数 [PDFファイル/71KB]
- 令和3年度入館者数 [PDFファイル/41KB]
- 令和4年度入館者数 [PDFファイル/41KB]
- 令和5年度入館者数 [PDFファイル/40KB]
各種申込・申請状況
- 令和元年度各種申込・申請状況 [PDFファイル/159KB]
- 令和2年度各種申込・申請状況 [PDFファイル/211KB]
- 令和3年度各種申込・申請状況 [PDFファイル/194KB]
- 令和4年度各種申込・申請状況 [PDFファイル/93KB]
- 令和5年度各種申込・申請状況 [PDFファイル/105KB]
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【更新】開館日・開館時間等
開館日
【休館日】
月曜日
国民の祝日の翌日(国民の祝日の翌日が月曜日に当たるときはその翌日)
年末年始(12月29日から翌年1月3日)
開館時間
午前9時から午後5時まで(最終入館は閉館30分前までにお願いします。)
※館内、敷地内とも禁煙です。
住所
〒386-0413 長野県上田市東内2564—1
連絡先
電話:0268-75-6682 ファックス:0268-75-6683
メール:kobunshokan@city.ueda.nagano.jp
交通アクセス
バス:千曲バス鹿教湯線「丸子郷土博物館前」バス停下車
自動車:上田駅から約15キロ(所要時間約30分)
パンフレット
関連リンク
- 上田市公文書館目録検索システム<外部リンク>
- 過去の展示・イベント情報