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上田市の取組事例
しおだっ子応援団(上田市立塩田中学校)
~みんなで支える学校 みんなで育てる子ども~
平成20年 学校支援地域本部始動
みんなで支える学校みんなで育てる子ども
上田市教育委員会は、平成20年に市内初の取組として、地域ぐるみで学校を支援する文部科学省の委託事業「学校支援地域本部事業」を、塩田中学校と塩田地区をモデルに取り組むことを決め、塩田公民館が調整役としてかかわる独自スタイルの「塩田地域学校支援本部運営協議会(通称「しおだっ子応援団」)」を立ち上げました。
活動の柱は、教員OBが中心になって学校が希望する授業の支援に入る「学習支援」と学校内の花壇やプランターの花づくりなどを地域住民が生徒と手入れする「環境整備」です。学習支援では毎日地域住民のボランティアが学校に入っています。
現在では、これらの支援に加え、塩田めぐりをはじめとする学校行事の支援やクラブの講師などにも支援活動内容も広がってきています。
日常的に地域住民が学校に入り生徒が教師以外の大人とふれあうことで、地域の絆が育まれるなど、県内における学校支援本部事業のモデル校的な存在になっていることが評価され、平成25年度優れた「地域による学校支援活動」推進にかかる文部科学大臣表彰」を平成25年12月5日に受賞しました。
「しおだっ子応援団」概要パンフレット
地域ぐるみで育てようしおだっ子応援団冊子最新版[PDFファイル/3.3MB]
上田市の学社連携の取組
上田市学社連携チラシ(ZIP:10,182KB)
学校支援地域本部事業(平成20年~平成28年)
社会がますます複雑多様化し子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中で、学校が抱える様々な課題を、学校、家庭、地域が連携協力のもと一体となって地域ぐるみで子どもを育てる体制を整えることを目的としています。
上田市は、全ての学校で、学校と家庭と地域が連携した学校支援活動が行われていますが、単発的に行われているものがほとんどで、「しおだっ子応援団」のように、組織的で、継続的な活動が続くことが学校支援地域本部事業のメリットです。
地域全体で学校教育を支援する体制づくり
地域の人が学校に関心を寄せ、子どもたちとの交流や声を掛け合うことによって地域の絆が深まり教育力の活性化を図ろうとするものです。
学校の運営を地域住民が補完し、学校を活性化
学校との調整を行う地域コーディネーターのもとに学校が必要としているさまざまな支援について、地域の人ができることを行うことで、教員が子どもと向き合う時間を拡充しようとするものです。
ねらい
- 教員や地域の大人が子どもと向き合う時間を増やしていきます。
- 地域住民が自らの経験や学習成果を生かす場を広げます。
- 地域が学校を支援することで地域の教育力を向上させます。
しくみ
- 事業を推進していく地域教育協議会を設置します。
- 学校とボランティアの連絡調整をする地域コーディネーターを置きます。
- 学校のニーズに応じ学校支援ボランティアが活動を行います。
地域コーディネーターとは?
学校とボランティア、ボランティア間の連絡・調整を行います。
これまで先生が行っていた講師探しや依頼などの事務を地域が行うことで、学校の負担軽減にも配慮します。
学校支援ボランティアとは?
子どもたちの教育のために役立ちたいという熱い思いを持って、学校の教育活動や学校環境整備などを支援するボランティア活動です。子どもの健やかな成長のために、先生といっしょに協力しながらできる人が、できる時に、できることをします。学校を中心に、地域の人とのつながりを深め、よりよい学校づくり、地域づくりをめざしていく活動です。
学校支援の内容とは?
地域住民の専門的知識や技術が必要となる活動から誰にでもできる簡単なボランティア活動まで
学習の支援…授業の補助、ドリルの採点、実験や実習の補助
部活動の支援…部活動の指導の補助
環境整備…花壇や植込みの手入れ、図書室の整理や貸出
安全確保…登下校時のパトロール、校内の見回り
行事の支援…運動会や文化祭の準備や補助
学校支援地域本部(しおだっ子応援団)イメージ図
未来を担う子どもたちを育てましょう
- 子どもたちの学びを深めることができます。
- 子どもたちの思いやりの心や感謝の心をはぐくみます。
- 子どもたちに地域の一員としての自覚をうながします。