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「2時間後に電話が使えなくなる」総務省などを名乗る不審な電話にご注意ください!
総務省やNTT東日本、NTTドコモなど実在の省庁や企業名を名乗り、「2時間後に電話が使えなくなる。オペレーターと話したい方は1番を押してください」などと自動音声によりボタン操作を誘導する不審な電話に関する相談が多く寄せられています。
こうした電話は、個人情報の取得を目的とするもので、特殊詐欺などの犯罪に悪用される可能性がありますので、注意が必要です。
相談事例
〔事例1〕自宅の固定電話に総務省を名乗り「これから2時間後に通信できなくなる」という電話がかかってきた。非通知設定からの着信だった。突然通信できなくなるはずがないので、電話を切った。
〔事例2〕「2時間後にこの電話が使えなくなる。オペレーターと話す方は1番を押すように」という自動音声の電話がかかってきた。1番を押すと男性オペレーターとつながった。内容を確認してもらうために住所、氏名、生年月日を伝えた。相手を確認するため、電話番号や会社名を尋ねたが、NTTカスタマーセンターとしか言わず、その後「間違いでした」と一方的に電話を切られた。
消費者へのアドバイス
総務省やNTTなどから、電話を停止することに関して自動音声ガイダンスを使って連絡することは絶対にありません
自動音声ガイダンスに従ってボタンを押すとオペレーターにつながり、個人情報を聞き出す事案が確認されています。
総務省やNTTではこうした不審電話に関する注意喚起情報を発出していますので、注意してください。
総務省職員を名乗る不審電話にご注意ください(総務省ウェブページ)<外部リンク>
NTTやNTT東日本などを名乗る特殊詐欺(自動音声電話やショートメッセージサービス)や、NTTを騙る電話勧誘にご注意ください(NTT東日本ウェブページ)<外部リンク>
個人情報は絶対に教えてはいけません
非通知や知らない番号からの電話は、不審な電話の恐れがありますので、電話に出ない、または普段から留守番電話設定にしておくなどの対応をとりましょう。
電話の中で個人情報を聞き出そうとしているため、個人情報は絶対に教えてはいけません。
自動音声ガイダンスが流れた場合には、最後まで聞かずに電話をすぐに切りましょう。
特に高齢者への見守りが大切です
日中、在宅の機会が多い高齢者がトラブルに巻き込まれるケースが増えています。高齢者のトラブルを防ぐためには、家族や周りの方が日頃から高齢者の生活や言動、態度などを見守り、変化にいち早く気づくことがとても大切です。
遠くにいる場合でも、定期的に連絡し、不審な電話があった場合には個人情報を教えないよう伝えてください。
NTT東日本の特殊詐欺対策を活用しましょう
NTT東日本では、ナンバー・ディスプレイ(かけてきた相手の電話番号が表示されるもの)及びナンバー・リクエスト(非通知でかけてきた相手に電話番号を通知してかけ直すよう自動音声で伝えるもの)の高齢者無償化を実施しています。70歳以上の契約者、または70歳以上の方と同居している契約者の方は無料で利用することができます。
特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みについて(NTT東日本ウェブページ)<外部リンク>
不安に思った場合や、個人情報を伝えてしまった場合には、消費生活センターや警察に相談しましょう
警察相談専用電話「#9110」※発信地を管轄する警察本部等の相談の総合案内に接続されます。