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警察を名乗る電話にご注意ください!実在する警察署等の電話番号を偽装して表示させる手口も確認されています!
警察を名乗る不審な電話に関する相談が消費生活センターに寄せられています。
相談事例では、警察で使用されることが多い下4桁が「0110」の電話番号を表示することで消費者を信用させる手口や、電話からLINEのビデオ通話に誘導し警察手帳を見せて、それを信用した消費者に個人情報を聞いたり、捜査の一環として金銭を振り込ませたりする手口が見られます。
中には、相手が消費者の個人情報(氏名や住所等)を知っている場合もあり、消費者が相手を信用してしまう要因となっています。20歳代~50歳代からの相談も寄せられており、電話口で「逮捕」等と言われて、仕事や生活への影響を恐れて焦って対応してしまう可能性もあります。
最近は、実在の警察署等が実際に使用している電話番号を偽装してスマホ画面等に表示させる悪質な手口が確認されていますので注意が必要です。
相談事例
〔事例1〕「+8」で始まり下4桁が「0110」の番号から電話がかかってきた。出てみると警察を名乗り「逮捕状が出ている。今すぐお金を振り込んで」と言われた。私の氏名と住所を言っていたが怪しいと思い、電話を切った。
〔事例2〕スマホに警察官を名乗る人物から電話があり、「あなたの銀行口座が資金洗浄に使われている」などと、LINEのビデオ通話に誘導された。相手から警察手帳を見せられ、指示に従って個人情報を伝えたが、金銭を振り込む必要があると言われたところで不審に思い電話を切った。
〔事例3〕スマホに携帯電話会社を名乗る電話があり「この電話は2時間後に使えなくなる」と自動音声が流れ、案内に従って番号を押したところ「あなたの名前で別の電話が契約され詐欺グループに使われている。警察に電話を転送する」と言われた。その後、電話に出た警察官を名乗る人物からLINEのビデオ通話に誘導され、「あなたの預金が犯罪がらみの紙幣か調べるので指定の口座に振り込むように」と言われ、指定の個人口座に150万円を振り込んでしまった。
〔事例4〕スマホに〇〇県警察本部の代表電話番号(実際使われている番号)から電話があり、警察官を名乗る人物から「あなた名義の口座が不正に開設されており、あなたも資金洗浄事件の容疑者になっている」とSNSのビデオ通話等に誘導され、警察手帳を示された上、「口座の資金を確認する必要があるので、一度お金をすべて振り込んでほしい」と言われ、指定の口座にインターネットバンキングで250万円を振り込んでしまった。
消費者へのアドバイス
■ 警察がLINEのトークやビデオ通話で連絡を取ることはありません。
■ 警察からと思われる電話であっても、所属や担当者名、電話番号、内線番号等を聞いた上でいったん電話を切り、警察署等の連絡先を自分で調べた上で相談しましょう。
■ 知らない番号からの電話は慎重に対応しましょう。また、非通知でかかってきた電話には出ないようにしましょう。
■ 相手が自分の個人情報を知っていたとしても驚かず、簡単に信用しないようにしましょう。自分からも個人情報を絶対に伝えないでください。
不安を感じたり、不審に思ったら、すぐに消費生活センターや警察に相談しましょう
警察相談専用電話「#9110」 ※最寄りの警察署の総合案内につながります。