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詐欺的なFX取引トラブルにご注意ください!
FX取引(外国為替証拠金取引)に関する相談が全国の消費生活センターに寄せられています。特に、シニア層を中心に増加傾向にあり、県内においても多額の詐欺被害が発生しています。
最近は、SNSやインターネット上の広告、SNSで知り合った人からの紹介等をきっかけにSNSの投資グループに誘われ、そこでFX取引を持ち掛けられるという新たなパターンが目立つようになっています。消費者は、投資グループ内での指示通りに、指定された個人名義の口座に次々とお金を振り込みますが、最後はお金を一切引き出せなくなるという詐欺的な手口です。
相談から見られる手口のイメージ
1 SNSのグループチャットに誘われる。
2 グループチャット内で参加者から成功体験を聞かされ、FX取引に誘われる。
3 お金を振り込むと最初は利益が出たように見え、次々と送金を要求される。
4 出金できず、FX業者ともグループチャットのメンバーとも連絡が取れなくなる。
相談事例
〔事例1〕退職金の運用を学ぶためにSNS上の投資グループに参加し、FX取引をしたが出金できない。
〔事例2〕FX取引で口座から出金を申し出たところ、口座残高の半分の証拠金を要求された。
〔事例3〕SNSで知り合った人から投資グループに誘われ海外FX取引を行ったが、出金時に税金を要求された。
消費者へのアドバイス
SNS上の投資グループに注意してください
投資グループは「簡単にもうかる」「自分も成功した」などと甘い言葉で勧誘してきますが、確実にもうかる話はありません。
オンライン上のFXの取引画面で利益が出ているように見えても、画面自体が架空であり、実際の取引が行なわれていない場合があります。
オンライン上のみでのやり取りしかしていない場合、FX業者が本当に実在しているか確認できず、トラブルが起こった際に連絡が取れなくなってしまいます。実在が確認できない事業者や人物から振り込み(送金)の指示があっても決して応じてはいけません。
振込先に個人名義の口座を指定された場合、絶対に振り込まないでください
通常のFX取引で個人名義の銀行口座を使って入金させることはありません。また、FX業者と異なる名義の口座を指定することもありません。詐欺の可能性が高いので、絶対に振り込んではいけません。
万が一振り込んでしまった場合は、振込先の金融機関に問い合わせましょう。
無登録業者との取引は行わないでください
FX取引を行う場合は、必ず金融商品取引業の登録の有無を確認しましょう。登録の有無については金融庁のホームページで確認できます。掲載されていない無登録業者との契約は行わないでください。
FX取引の仕組みがよく分からなければ契約しないでください
FX取引は、仕組みや契約内容が難しくリスクの高い取引です。為替相場の変動等によって、多額の損失が出てしまう可能性があります。取引の仕組みをよく理解せずに契約することはやめましょう。
不安に思ったり、トラブルが生じた場合は、すぐに消費生活センターにご相談ください