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屋根工事の点検商法のトラブルが増えています。ご注意を!
「近所で工事をしている。お宅の屋根瓦がずれているようなので無料で点検してあげる」などと言って突然自宅を訪問し、点検した後、「このままだと雨漏りして大変なことになる」などと不安をあおって、高額な工事の契約を勧誘するトラブルが増えています。
契約当事者の8割超を60歳以上の方が占めています。高齢者の方は特にご注意ください。
相談事例
〔事例1〕「屋根瓦がずれているのが見えた」と来訪した業者との契約を解約したい。
〔事例2〕 実家の父がずれた瓦の写真を見せられ契約してしまったが、解約できるか。
〔事例3〕「近所で工事している」と言うので点検を依頼したが、近所の工事はうそだった。
〔事例4〕 屋根や外壁、床下等の修繕を次々と勧誘され、契約してしまった。
相談事例からみる典型的な手口
1 突然訪問してきて、消費者が断りにくい内容のトークで近づいてきます。
「近くで工事をしている者です」「工事のあいさつにきました」
「お宅の瓦がずれている(浮いている)ようなので、無料で点検してあげます」など
2 点検後、画像を見せながら、消費者の不安をあおり、言葉巧みに工事を勧めてきます。
「このままだと雨漏りしますよ」「すぐに工事しないと大変なことになりますよ」など
3 お得感を強調しながら、その場での契約を迫ってきます。
「この場で契約していただければ特別にお安くします」「保険を使えばお金はかかりませんよ」など
消費者へのアドバイス
突然訪問して来た業者には安易に点検させないようにしましょう
突然訪問してきた業者には、たとえ無料と言われても安易に点検をさせてはいけません。点検させると相手の勧誘トークに乗せられ、断れなくなります。
すぐに契約せず、ご家族等と十分に検討しましょう
工事が必要かどうか、まずは家を建てた工務店やハウスメーカー等に相談しましょう。また、工事が必要な場合は、複数社から見積もりを取るなど、工事内容や価格等を総合的に判断しましょう。
一人で判断せず、必ずご家族や周りの人に相談しましょう。
「保険金を利用できる」というトークには気をつけましょう
「保険金で自己負担なく工事できる」と勧誘されても、実際に保険金が支払われるかはわかりません。保険金の請求は加入者本人が行うことが基本となりますので、業者に任せず、必ず契約している保険会社や代理店に直接尋ねましょう。
クーリング・オフ等ができる場合もあります
特定商取引法上の訪問販売に該当する場合は、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフできます。なお、クーリング・オフ期間内にも関わらず、すぐに工事着手しようとする業者がいますので、トラブルを避けるため、慎重に対応しましょう。
少しでも不安を感じたら、すぐに消費生活センター等に相談しましょう
業者が突然家に来た、契約するつもりがないのにしてしまったなど、少しでも不安に感じたら、一日でも早く消費生活センターにご相談ください。
住宅のリフォーム工事に関するトラブルや工事費用等に関する相談は、公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センターでも受け付けています。
公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター<外部リンク>
「住まいるダイヤル」 0570-016-100 または 03-3556-5147
電話受付 10時00分~17時00分(土、日、祝休日、年末年始を除く)
関連情報
屋根工事の点検商法のトラブルが増えています-典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます!-(国民生活センターウェブページ)<外部リンク>